与那国フィールドノート -505ページ目

干ばつ

干ばつを心配する声が日増しに強くなってきました。

防災無線でも「与那国島地方は当分雨が見込めません。サトウキビ農家は対策を万全にするように。」と連日放送しています。
しかし、どうすればいいのか。

日照りの時は涙を流し・・・かな。


湿地性の植物や昆虫の絶好の観察ポイントだった休耕田もこのとおり。

こちらは昨年7月23日。


除草剤や農薬の影響がなくなり見事に復活していたヒメシロアサザ(沖縄県RDB:絶滅危惧Ⅱ類)もピンチ。葉がずいぶんと矮小化しています。


この水田は放棄されて4年ほどが経過しています。

乾燥化が進み周囲の草原に飲み込まれるのは時間の問題のようです。




シロミスジ


ここ一週間、与那国島は強く吹いていた南風がピタリと止み、海はベッタベタの状態が続いています。

人気の観光スポット「海底遺跡」を見に行くには最高のコンディションです。


写真は南牧場から眺めた海。

空も真っ青に澄み切っていならどんなにきれいであることか。


場所は変わって宇良部岳山頂。

炎天下、何頭ものシロミスジが元気にテリトリーを張っています。

そのうち2頭が食樹のヒラミカンコの葉上に絡み合うようにして着地しました。

どうやら雄が交尾のために雌を追いかけていたようです。

程なく互いにソッポをむいた状態で尾端をくっつけ交尾成立。


調べてみるとシロミスジが日本で最初に発見されたのは1967年の与那国島なのですね。

もともとは台湾以南からの迷蝶ですが、40年たった今でも島で発生を繰り返しているのです。

毎年多くの迷蝶が記録されている与那国島ですが、このようにすっかり定着する種類はごく限られています。


さて、ホッと一息ついていると思いがけなくオナシアゲハが飛来。

島で発生したこともありますが、近年は単発的な記録がほとんどの迷蝶です。

山頂部をウロチョロ飛んでいますが、吸蜜源となる花もなく撮影するのは難しそう。

急いで車に積んである捕虫網を取りに行きましたが、再び山頂へ戻ると姿が見えなくなっていました。残念!




ゴバンノアシ

ゴバンノアシの花を見にいってきました。

サガリバナ科の植物で日没とともに花が開き始めます。
ゴバンノアシは独特の形をした果実が多く漂着しますが、琉球列島ではでは大きく育ち花を咲かす木はほとんどありません。

高さ数10㎝ほどの幼木が見られることがありますが、台風や冬の季節風の影響を受けてほとんどが枯れてしまいます。


この木は幼木を浜から採取してきて民家の庭に植えたものです。

2000年頃に採取してきたものが今では屋根を越える程の高さになり、今年ついに花を咲かせたのです。

まだまだ蕾はたくさんあり、しばらくは楽しめそうです。