与那国フィールドノート -483ページ目

森の中で会う人の跡

道なき森の中をさまよっていると、かつて薪取りでなどで人々が何度も往来したであろう小径や、何かの境界なのだろうか、石が整然と列をなして置かれているのに、ふいに出会うことがあります。


写真は細い沢が集まる山の斜面に築かれたダムの石垣です。
周囲は木々に覆われ、やがて所在が分からなくなってしまいそうです。

最近では、自然のことだけでなく、これらのことも、きちんと記録しておかないといけないなと思っています。


お年寄りの話では、昔の森の中は、薪として枯れ枝、倒木などを集めていたので、スイスイと歩けたそうです。

現在では、トウヅルモドキ、サルトリイバラ類などのつる植物や灌木が生い茂り、森の中を歩くのは至難の業です。

森から人々が離れてずいぶん経ってしまったのですね。

固有種 ヨナグニクチキコオロギ

夜行性のヨナグニクチキコオロギは、日中は倒木の樹皮下や朽ち木の中に潜んでいます。

成虫になっても翅は短いままなのは、そのような場所に潜り込むのに適応した結果だと考えられます。

写真は夜の森の倒木上で見つけた雄の成虫。

樹上にもよく登り、短い翅でグィー、グィーと低い声で鳴きます。

しゅうだのようだ

アヤミハビル館の庭にヨナグニシュウダの幼蛇が現れました。
成体は今年何度も見ているのですが、幼体を見るのは初めてです。

今は体長40センチ程ですが、成長すると2m50㎝を超す日本最大級のヘビです。


幼体のうちは背中に黒紋と体側に茶褐色のスジがあります。

なかなか気の荒いヘビで、それはまだ幼い頃から備わっています。

近づくと、頭部を持ち上げてS字状になって身構え、尾の先端部を激しく振るわせます。


アヤミハビル館では2m50㎝を超す個体を飼育しているのでぜひ見に来て下さいね。