与那国フィールドノート -402ページ目

ヤエヤマヘリグロツユムシ

クワズイモの葉上に静止するヤエヤマヘリグロツユムシ(与那国亜種)

6~7月に成虫は多く見られる。


すでに出現期末期、久しぶりの出会い。


シリリリリッ


樹上から聞こえてきた声がなくなっているのに

ふと気づく。

サキシマヒラタクワガタ

毎朝山羊のためにツァリバグの葉を刈ります。

ツァリバグとはショウロウクサギの方言名で、山羊はこの葉を最も好みます。


ツァリバグといえば、クワガタです。

与那国島では最もサキシマヒラタクワガタが好む樹種で、

雌が小枝をかじり、しみ出す樹液を雌雄が寄り添うように、あるいは交尾姿勢のまま、仲良く吸っています。

ショウロウクサギは畑の縁、林道沿いなど、どこにでも生える雑木ですが、クワガタが集まる木はある程度決まっています。そんな『御神木』を見つけたなら、それこそ鈴なり状態のクワガタを捕まえることができます。

夜に出かける必要はありません。昼間も活動しています。


与那国島の子供たちもクワガタは好きだけれど、このことをほとんどの子が知らないんだなあ。


クワガタが集まる木は何という木か知ってるか!と聞けば、

クヌギ!などという答えが返ってきたこともありました。

なんとまあ。


もちろん、沖縄にクヌギなどという木は生えていません。

本土とは気候、文化、自然が大きく違う沖縄ですが、一般的に出回っている教科書や本にはそう書いてあるので鵜呑みにしているのです。


知識先行でなく、体験を通して自分の『御神木』を見つけて欲しいな。






今年のクロマダラソテツシジミ

今年も九州あたりまでクロマダラソテツシジミは発生しているようです。

与那国島でも発生していますが、昨年よりは少ないようです。

ソテツの自生が見られない山中でもよく見かけたものですが、今年はそれほど見かけません。


海岸部のソテツ群落ではどうなんだろう。

出かけてみました。

新芽は少ない時期ですが、あれば、ご覧の通り。

右は終齢幼虫でしょう。

赤みがかった体色をしています。

伸び出した新芽には、たくさんの卵が産み付けられており、くるまった若葉の中には幼虫とたくさんの糞が転がっていました。


成虫は少なく、真夏、台風通過まもないことを考慮しても、異常な数が乱舞していた昨年とは様子が違います。

成虫の写真も撮っておこうかと思いましたが、昆虫にはよくあること、個体数が少ないときには敏感です。

粘ることなく早々に退散したのは、やはり飽き飽きしてるからだろうなあ。