与那国フィールドノート -403ページ目

こんがらがったスナヅル

島の東部、北の海に面するウブドゥマイ浜。

祖納を過ぎて東崎へ行く少し手前から、牧場のなかを下っていく。

砂浜の中央あたり、ハマゴウ群落に囲まれて茶褐色に見える場所があります。

降りて確認。

それは、まるで互いに絡みつくよう、こんがらがったように生えているスナヅルでした。


方言ではミダティカンダ、ミダチ~、ミナチ~。

ミダティとは、頭にできる「つむじ」のこと。カンダとはカズラです。


よく観察すれば、丸くて白い小さな花が咲いていました。


寄生性の植物で、吸収根で他の植物から養分を吸い取って生長しています。

ハマゴウ群落の中に島状に広がっているのをみると、寄主はハマゴウでしょうか。


それにしても、根元はどこにあるのか、まるで分からない。

このように、物事が複雑で収拾がつかなくなっているときなど、島では「まるでミダティカンダのようだ!」といそうです。(与那国島の植物より。)

ハマセンダンに群がるオオゴマダラ

ちょいと林道を回りながらの帰宅途中、見回ったハマセンダンにたくさんのオオゴマダラが集まっていました。


お盆が近づく頃から咲くハマセンダンには、ハチ、ハエ、甲虫、チョウなどの昆虫がたくさんやってきます。



この木はほぼ毎年たくさんのオオゴマダラが観察できますが、そのつもりで出かけてまったく集まっていない・・・

そんな事も数度ありました。

今年は当たり年のよう。



車の屋根に乗っての観察。

あいにく用事があったので、すぐに切り上げてしまいましたが、近いうちに出直してこようと思います。

花の、虫の集まるピークというのは、とても短いものです。

昆虫採集&標本作り教室

与那国島には7つの子供会があって、昨日は「でいご子供会」「なんた子供会」との昆虫採集&標本作り教室。

20名以上の大所帯。

物怖じしない島の子がこれだけ集まったら、

収拾がつかず大変。


みんなのいちばんの狙いは・・・

ショウロウクサギの枝先につくサキシマヒラタクワガタ。

夏枯れに台風が追い打ちをかけ、昆虫の姿は極めて少ない。

夢中で集めたカゴの中身は

日本最大のクモ、オオジョロウグモだったりする。


アヤミハビル館に戻ってから蝶の展翅(てんし)作業。

来島中の県知事が子供たちの激励に訪れた。

いささか緊張気味の役場職員を尻目に、子供たちは「おじさん、座りなよ。」と言ってのける。

思えば、彼らと同じ年齢の頃、今はなき名古屋昆虫館で昆虫の標本の作り方を教わった。


僕は、あのとき敷かれたレールの上を今も歩いているのだなあ。