与那国フィールドノート -405ページ目

繭で台風をやり過ごす。


強風が長らく吹き続けた台風8号でしたが、ヨナグニサンは繭の状態でしたので、無事にやり過ごすことができたようです。


でもよく観察すると、やはり間一髪だったのだなあ、とも思います。


アヤミハビル館の遊歩道にて。

繭造りに適した場所がなかったのでしょうか。

食樹を離れて、食べるはずのないオオバイヌビワの葉を利用した繭。



よく見れば、背側というか、密着していたはずの葉との接着面が剥がれています。

もし完全に剥がれたとしても、葉柄までしっかりと絹糸でくるまれているので、大丈夫だったかも知れませんが。


こちらはキールンカンコノキの若木にあった繭。

どういう状態かというと・・・

強風にさらされて、葉柄を軸にグルグルと回転させられていたようです。


やっぱり中の蛹は無事に生きながらえているようです。

飼育していると、同じ母虫から生まれたものでも、一部に蛹の期間が長い個体があります。


一斉に羽化してしまっては、台風などで、食樹の葉が枯れ落ちて不足していた場合、急激に個体数が減少したり、あるいは全滅なんてことが起こるかもしれない。

そんな危険を回避するための、自然の知恵なのでしょう。


しかし、今年は、いつまで経っても羽化が始まらないと言うのは、どういう事なのか。

台風が次々と来るのを予感しているのか。


ヨナグニサンの観察を始めて、と今までに記憶がない状況です。

台風8号通過から一週間

台風8号が通過して、一週間が経ちます。

今年も台風は八重山を狙いすましたようにやってくるのでしょうか。

この数年はそんな傾向が続いています。

今日はやや雲が多いものの、よく晴れています。

今だ樹勢の回復が十分でなかった宇良部岳の南斜面は、再び潮風にさらされて赤茶けてしまいました。


中腹以上は特に被害が大きいようです。

ヨナグニサンの主要な食樹であるキールンカンコノキも、すっかり葉を落としてしまいました。

豊年祭4


御嶽に終結していた旗頭が

それぞれ帰ってゆく。


日没後、ひととき静寂を取り戻していた御嶽に、再び人々が集う。

「どぅんた」で祭りは終わる。

舞台のあった場所に火が焚かれ、みなが手を取り輪になって、巻き踊る。


完。