繭で台風をやり過ごす。 | 与那国フィールドノート

繭で台風をやり過ごす。


強風が長らく吹き続けた台風8号でしたが、ヨナグニサンは繭の状態でしたので、無事にやり過ごすことができたようです。


でもよく観察すると、やはり間一髪だったのだなあ、とも思います。


アヤミハビル館の遊歩道にて。

繭造りに適した場所がなかったのでしょうか。

食樹を離れて、食べるはずのないオオバイヌビワの葉を利用した繭。



よく見れば、背側というか、密着していたはずの葉との接着面が剥がれています。

もし完全に剥がれたとしても、葉柄までしっかりと絹糸でくるまれているので、大丈夫だったかも知れませんが。


こちらはキールンカンコノキの若木にあった繭。

どういう状態かというと・・・

強風にさらされて、葉柄を軸にグルグルと回転させられていたようです。


やっぱり中の蛹は無事に生きながらえているようです。

飼育していると、同じ母虫から生まれたものでも、一部に蛹の期間が長い個体があります。


一斉に羽化してしまっては、台風などで、食樹の葉が枯れ落ちて不足していた場合、急激に個体数が減少したり、あるいは全滅なんてことが起こるかもしれない。

そんな危険を回避するための、自然の知恵なのでしょう。


しかし、今年は、いつまで経っても羽化が始まらないと言うのは、どういう事なのか。

台風が次々と来るのを予感しているのか。


ヨナグニサンの観察を始めて、と今までに記憶がない状況です。