こんにちは、篠田淳です
リズムとグルーヴ>アドリブの音使い
です。

今回でベースラインの話は最後になります。動画だと次の話へサクサクと進んでいってしまいますが、毎回それぞれの内容はしっかり時間をとって練習してもらう内容なので、次へ次へと先を見てもらうの大丈夫なんですが、この動画シリーズで少しでも何か身につけたいと思って下さってる方、焦らずじっくりご自分のペースで練習するのが一番です

それでは今回の動画はこちら

今回のポイントは今までと違って、音使いの勉強が目的なのではなく、コード感のあるラインを弾いてる状態でも頭の中をグルーヴ最優先であることをキープするのが狙いです。ジャズピアノの難しいところの1つは、クラシックと違い予め弾くことが完全には分かっていない状態であるにも関わらず、それでも当然リズム第1である事だと言えると思います。
頭の中は常に、
リズムとグルーヴ>アドリブの音使い
です。
ピアニストの方で、セッションに参加したりバンドをやっている型は経験があるかもしれませんが、伴奏してるときはいい感じにタイムもキープしてるのに、アドリブになると走ったり、たまにロストもするという事ないでしょうか?ついつい音使いの事で頭がいっぱいになってしまうと起きる現象です

いくら本番ではちゃんとリズムを意識するぞって思ってても、1番時間を使っている練習で意識してなかったら本番で当然出来ません。練習のときからリズムを意識する練習もして楽しくセッションやバンド活動をしましょう



因みにこの練習をしているときに良いグルーヴを維持出来ているのかどうかの判断基準の1つですが、四分音符のベースラインを弾いている状態で自分が楽しめているかどうかがあります。本当に良いグルーヴの中で演奏をしていると何弾いてても楽しいはずなんです。ファンクのコードか変わらない所謂一発モノで延々とソロとっているの見たり聞いたりした事あるとイメージしやすいと思います。繰り返しのパターンのベースラインの上だとグルーヴを感じやすいので、そういう意味では4beatでの演奏は難しいと言えるかもしれません

あとはメトロノームを使う練習も一考の価値があります。演奏したいテンポの半分の値に設定して、それをあたかもドラムのハイハットのリズムが如く2拍目、4拍目に鳴らしてベースラインを弾いてみましょう。これが難しく感じるようであれば、まだソロに行く前にベースラインのみをしっかりと練習した方が近道だと思います。ついつい早く次のステップに進みたくなる気持ちは良く分かりますが、近道するためにジャンプをしようとその場で何度も跳ねている同じ時間、着実に歩いた方が早いなんて事が多々あります。僕は自分が上達すればする程、基礎的な練習に多く時間を使うようになりました。
いかがだったでしょうか?
グルーヴを維持する練習は勿論これだけでなく沢山考えられると思いますが、せっかくベースラインをここまで勉強してきたのでそれを利用しないのは勿体ないと思い紹介してみました!
それではまた次回です。あでゅー

篠田淳