観た、『バトルファイターズ 餓狼伝説2』 | Joon's blog

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『バトルファイターズ 餓狼伝説2』を観ました。

 

突如、テリーの前に現れた男。その圧倒的な力に、テリーは大敗を喫する。

クラウザーと名乗る男はテリーが本調子ではなかった事を知り、再戦を申し込む。

しかし、クラウザーとの力量差を恐れ、闘志を失ったテリーには少年トニーの励ましの声も届かなくなっていた。

テリーが敗れたという噂は、弟のアンディや友人のジョーの耳にも届く。師である十兵衛の警告も虚しく、アンディは幼馴染である舞とジョーと共にクラウザーの元へ向かう。

その一方で、酒浸りの腑抜けと化したテリーを奮い立たせようと躍起になるトニーだったが……といったお話。

 

先日に観た『バトルファイターズ 餓狼伝説』の続編。単なる2作目ではなく、ゲーム版『~2』にも準拠しているので登場キャラも倍増です。それらの多くは端役だけど、ドラマにするには舞とクラウザーさえ出ていれば、ある程度はゲームバカを黙らせられるよね。ヘタすれば舞が出てきて「にっぽんいち~(プルルンッ)」とかやるだけで熱くなれるんだろうね(笑)。

が、俺ッチが理想する『餓狼伝説』は男臭い硬派な世界と考えていたので、若かりし頃に観た際には、舞は邪魔だな~と感じてはいましたが、この歳になって再見してもその考えはブレません。

 

平たく言えば、かつて栄光を手にした男の挫折、そこからの復活を描いた、まぁハリウッドのアクションヒーロー系にあるようなお話です。

冒頭、テリーはクラウザーにボロ負けします。そこでクラウザーは再戦を望みますが、テリーはこれを無視しても構わないんですよね。規模はさて置いて、元々はただの路上での喧嘩にすぎませんから(笑)。

前作では“キング・オブ・ファイターズに参加して父の仇であるギースをブッ倒す”という最終目標がありましたが、今作ではテリーに義務付けられた戦いは全くありません

これは格闘ゲームあるあるですが、登場キャラクターの多くは“強い奴と戦いたい欲”に駆られています。戦いたくてウズウズしちゃうような、アメリカ映画等で描かれる、ベトナム戦争帰りの兵士が平和な故郷で落ち着かなくなるような感じですかね(笑)。

そんな、共通の趣味として戦いたがる男たち、愛すべきバカたちを描いた作品なのです。格闘アクションドラマなんて、その程度の理屈で良いんですよ。

 

邪魔キャラと言えば、アニメオリジナルのキャラである少年トニー。邪魔なんだけど、実は本作のテーマにもなっているんですよね。

強さを求めて弟子入りをしようとテリーにまとわりつくんですが……もう、このシチュエーションだけでも鬱陶しいなぁと(笑)。

そんなトニーの激励の甲斐もあって、自分を取り戻したテリーはクラウザーとの再戦に臨みます。

ようやく“俺が憧れていた強いテリー”を目の当たりにできたトニーですが、二人の熾烈な戦いぶりに興奮するどころか、恐怖すら感じ始めます。

トニーが思う強さとは、せいぜい喧嘩の技量程度のものだろうけど、ド本気の喧嘩とはここまでやるものだ――テリーがクラウザーとの決戦の場にトニーを連れてきたのは、これを思い知らせるためだったと考えるのは深読みしすぎですかね? どのみち、勝手に付いて来るんだろうけど(笑)。

序盤でやってたテリーVSギースごっこ、トニーが住んでいるのはその程度で済む世界でしたからね、身の丈に合った強さに気付いただけでも、トニーの旅は有意義なものだったんでしょう。

テリーとトニーによるラストカットが爽やかで良いんだ!

 

とりあえず今のところ、トニがゲームに逆輸入される事がなかったのは良かったですね。アニメの設定を重んじてくれているようです。

ところでトニー君……テリーさんが弟子入りを断るのは、そのダッサいズボンのせいなんやで…。

 

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『~(1)』と『~2』を収録。

HD画質での収録(もちろん画角は4:3)、かつ国内ではBDとしては未発売。あちらは廃盤が早いと感じるので、決断するならお早めに…。

 

このシリーズは『バトルスピリッツ 龍虎の拳』『サムライスピリッツ ~破天降魔の章~』と続きますが、こっちは要らないかな…。天覇封神斬のコマンドもまだ覚えてるし(笑)。

 

 

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観た、『バトルファイターズ 餓狼伝説』

観た、『バトルファイターズ 餓狼伝説2』

観た、『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』