フロッグステープルフードを沢山食べた後、ヤマヒキガエルの蘇芳(スオウ)が壺と壺の間に引き籠もってしまった。
食べ過ぎて腹痛になったのだろうか。
見るからに体調が悪そうである。
「・・・」
目を閉じて蹲っている。
もしかして死ぬのだろうか。
その時、奇妙なことが起こった。
ミヤコヒキガエルのマグマが、蘇芳に近付いていったのだ。
まるで蘇芳を気に掛けているように見える。
そして、そのまま、そこにとどまってしまった。
もしかして、体調不良の蘇芳を守っているのだろうか。
普段なら、臆病者のマグマは、私が「こら！」と怒鳴ると、慌てて逃げ出すのだが、この時は断固としてその場から動かなかった。
生意気な・・。
無様に逃げ出す方がお前らしいのに。
あの場所から動かない。
これは明らかに守っている。
蘇芳もマグマに背中を任せ、眠っている。
そう言えば、以前も蘇芳がマグマを守るシーンを目撃したことがある。
この二匹は仲が良いのかもしれない。
観賞用窓越しにマグマと目が合った。
「今はちょっかい出すんやないで」とでも言っているのだろうか。
「・・・」
え？もしかして私から蘇芳を守っているいるのか！？
こいつ、私を敵だと思っているのだろうか。
飼い主に対して、何て失礼な奴だ。
ヒキガエルには仲間意識や友情があるのかもしれない。
ニホンヒキガエルの冬将軍やナガレヒキガエルの勇魚(イサナ)は、蘇芳に無関心なので、個体差はあるかもしれないが。
マグマ・・、お前は阿呆で不器用なくせに、良い奴である。
蘇芳の経過は後日記事にあげよう。
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