我が家のヒキガエル三兄弟。
飼育環境はヒキガエルには少々オーバースペックのグラステラリウム3030である。
それを導入した経緯は過去に語っている。
話をカエルに戻そう。
左からミヤコヒキガエルのマグマ、ニホンヒキガエルの冬将軍、ヤマヒキガエルの蘇芳(スオウ)である。
さて、中央で上等切ってやがるのは、冬将軍だ。
あいつは私が嫌いなのか、非常に人相が悪い。
この鮮やかなレッドスポットのある個体が、ヤマヒキガエル(アズマヒキガエル高地型)の蘇芳だ。
三匹の中で特に独特なペースを持っており、一匹でいることが多い。
カメラを構えている私が気に入らないのか、冬将軍はまだ私を睨んでいた。
三匹の中でこいつが一番の古株で、名前の由来は、氷点下の中、生きて届けられたことである。
その日は48年ぶりの大寒波で-9.8度であったが、ヒキガエルはその寒さでも大丈夫らしい。
購入先は町田のペットショップだったが、そこで購入するのはお勧めはしない。
さて、冬将軍にちゃぶ台程度にしか認識されていない、こちらの哀れなカエルがミヤコヒキガエルのマグマである。
常に誰かに踏まれ、周囲の物音にビビって小便を漏らす、踏み台キング、またの名を小便丸と言う。
臆病で短絡的だが、気は良い奴だ。
ミヤコヒキガエルの生態上の問題で、他の二匹と比べると頭が小さく、それに伴い口も小さいため、餌を飲み込むのは下手である。
フロッグステープルフードやレプトミンの場合、飲み込めず吐き出すこともあるため、最近では高級品であるレオパゲルをあげている。
レオパゲルはネバネバしているので、口を開閉してもこぼれること無く、嚥下するのである。
最近思うことは、カエルたちには人工飼料よりもコオロギの方が楽かもしれないと言うことだ。
ヒキガエルは置き餌を食べないので、スプーンに餌を乗せて生き餌のように動かしてあげることになるのだが、三匹ともなると非常に面倒なのである。
吐き戻されたりすると、思わずイラッとするのだ、私の時間を返せと。
まるで腹を空かせた子供たちが無邪気に待っているようで、給餌を終えるとホッとするのだ。
そういう面倒もあり、私の場合は、給餌間隔が長くなりがちなのだが、両生類の消化能力を考えると週一回くらいの餌やりで良いように思う。
その点、コオロギならば、ケージ内へ放っておけば、勝手に動き回り、勝手に食べられてくれるので、楽である。
その空いた時間で、食器洗いや洗濯物も出来るというわけだ。
コオロギにはヨーロッパイエコオロギとフタホシコオロギがいるが、フタホシは共食いと変死が相次ぐ上、餌を食いまくるので採算が合わないし、見た目も黒々していてキモいので、私はイエコを推す。
イエコは丈夫で共食いも少ないが、ジャンプ力は高いので、その点だけ気をつけたい。
ただ、コオロギの飼育が面倒なので、世話と効率を天秤に掛けることになる。
コオロギを買う場合は、通販の場合は大抵200匹以上からのロットとなるので、案外高額になることも見逃せない。
それに送料が重くのしかかってくる。
そう、意外とコオロギは高いのだ。
以上の理由で、今のところは、人工飼料で良いのだろう。
しかし、これ以上、ヒキガエルの数が増えると、コオロギの方が効率が良いと思う。
お気に入りの個体が見つかっても、購入する前に十分検討せねばなるまい。