こちらは、ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)のアルテミスちゃんである。
餌を食べることだけが生き甲斐の爬虫類だ。
私がケージ(グラステラリウム3030)の前に立つと、首をありったけ伸ばして、見つめてくる。
グラステラリウム3030は観音扉になっていて、世話をしやすいのが特徴だ。
爬虫類は真上からの動きが苦手なので、前方から開けられる観音扉は、理にかなっている。
私は、彼女には人工飼料のレオパゲルを与えている。
生き餌のように世話の手間もないし、栄養満点なのだ。
このキラキラした表情を見てほしい。
レオパゲルの嗜好性は最強である。
ピンセットで、ちらつかせたらすぐに食いついてくる。
茶色いゲルで見栄えは悪いが、彼女の顔は良い。
どこかのサイトで見たが、レオパゲルは人間が食べると、「きな粉」のような味がするらしい。
・・・。
食べ終わった。
食べ終わると、先程までの愛嬌はどこかに消え去り、気まずい沈黙が流れる。
たまに私は、何故このような黄色いヤモリを飼っているのか・・?と自分に問いかけることがある。
外国の爬虫類なので逃がすわけにもいかず、生涯面倒を見る責任がある。
後、10年は生きるかもしれない。
可愛い奴だが、このようなペットを飼っている私は、変わり者であることに違いない。
将来、同居人でもできたら苦労するかもしれない。