久しぶりのお題の回答です。

 

以前書いた「美容室」の感想より。

 

次回は、白雪姫に出てくる王子様の視点でコントが見てみたいです。

 

というわけで、今回のお題は「白雪姫(王子様視点)」です。

 

今回のお題は小後舞真さんからいただきました。

 

こうちゃん、ありがとうございます。

 


 

小人
「うわーん!白雪姫ぇー!
 起きてくださーい!!」

青年
「(やってくる)・・・どうしたんですか?」

小人
「・・・あなたは?」

青年
「この国の王子です。」

小人
「あぁ、王子さま!
 実は私たちの姫が眠ったまま目覚めなくなってしまったのです!」

青年(王子)
「姫が・・・?」

小人
「白雪姫と言います。
 悪い魔女に毒りんごを食べさせられ、眠ってしまったのです。」

王子
「それは大変だ。
 ・・・で、その白雪姫はどこに?」

小人
「(周りを見て)あれ、いない。
 さっきまでここに寝てたのに。」

王子
「目が覚めたんじゃないですか?」

小人
「そんなハズは・・・。
 (遠くを見て)あぁ、あそこで眠っている。(白雪姫の眠っている方に向かう)」

王子
「(小人たちについていきながら)移動したんですか?」

小人
「寝相が悪いんです。」

王子
「寝相が・・・。」

小人
「ほら、こうして歩いている間にも寝返りうってる。」

王子
「ホントだ。」

小人
「(白雪姫のもとにたどり着き)さて、姫を目醒めさせなくては。」

王子
「目覚めさせるにはどうすれば・・・?」

小人
「王子さまのキスで目覚めると聞いたことがあります。」

王子
「なるほど。」

小人
「お願いします。」

王子
(キスをしようとする)

白雪姫
「バチンっ!!(思い切り王子をビンタする)」

王子
「痛っ!!」

小人
「大丈夫ですか?!」

王子
「ビンタされましたよ?!
 え、姫起きてるんじゃないですか?」

小人
「寝返りです。」

王子
「いや、寝相が悪いにも程があるでしょ。」

小人
「いつも、小人たちも困ってるんです。
 7人の小人の一人『泣き虫』なんか、『また殴られたぁ』って泣いてます。」

王子
「いや、泣き虫じゃなくても泣きますよ。」

小人
「では、キスをお願いします。」

王子
「え、またやるんですか?」

小人
「まだ目覚めてないんで。」

王子
「僕、殴られたんですけど。」

小人
「謝罪はキスのあとで。」

王子
「何ですか、その本のタイトルみたいな言葉は。」

小人
「お願いします。」

王子
「えー・・・。」

小人
「どうぞ。」

王子
「・・・わかりました(白雪姫にキスをしようとする)。」

白雪姫
「ドゴっ!!(王子のみぞおちを思い切り殴る)」

王子
「だぁっ!!」

小人
「大丈夫ですか?!」

王子
「(悶えながら)大丈夫に見えます?!」

小人
「王子さま、キスをお願いします。
 白雪姫が目覚めないので。」

王子
「起きてるよ、この人!
 見たでしょ?思いっきり腹パンしたよ?」

小人
「寝相が悪いんです。」

王子
「だから、寝相のレベル超えてるよ。」

小人
「7人の小人の一人『おこりんぼ』はいつも寝相について怒ってます。」

王子
「いや、おこりんぼ以外も怒っていいよ。」

小人
「王子さま。キスを。」

王子
「無理だって。」

小人
「姫に目覚めの口づけを。」

王子
「また出た。本のタイトルみたいな言葉。
 『謝罪はキスのあとで』の続編?」

小人
「(王子を姫に連れていきながら)大丈夫です。
 お願いします。大丈夫です。」

王子
「いや、『大丈夫です』って言われながらキスを促されるって何?」

小人
「どうぞ。」

王子
「なんだこれ・・・(白雪姫にキスをしようとする)。」

白雪姫
「チェストぉーーーっ!!(王子を投げ飛ばす)」

王子
「(地面に叩きつけられる)がぁーっ!!」

小人
「大丈夫ですか?!」

王子
「『チェストぉーーーっ!!』って言ったよ!
 絶対起きてるよ、この人!」

小人
「寝てます!毒りんご食べたから!」

王子
「その毒りんご大丈夫?
 毒以上に有害な何か入ってない?」

小人
「お願いします!
 眠りから目覚めさせられるのは、王子さましかいないんです!」

王子
「きっと他にもいるよ。
 寝相の件だけ伏せて、マッチングアプリとかで探せば。」

小人
「(王子を姫の元に促し)お願いします。」

王子
「もうヤダよ。無理だよ。絶対、無理。」

小人
「大丈夫ですから。」

王子
「もう帰っていい?」

小人
「別れの前に最後のキスを。」

王子
「また出た、本のタイトルみたいな言葉。
 『謝罪はキスのあとで』三部作完結編?」

 

 

 

 

 

【コント・セルフ・ライナーノーツ】

王子様視点となると、やはり白雪姫にキスをするシーンかなと思い、そこから広げてみました。

他の童話や昔話も別視点という発想、できそうですね。

 

【上演メモ】

人数:2~3人

白雪姫

王子

小人

 

所要時間:4分~5分
上演難易度:★☆☆☆☆
備考:白雪姫は実際に演じなくても、他の二人のセリフでカバーできると思います。

(冒頭で白雪姫はどこ?というシーンがあるので、こちらの方が演じやすいかもしれません)

 

【過去コントを5本チョイスしました。こちらもどうぞ。】

【コント】それゆけ!アンパンさん!#3
【コント】ピノキオの鼻
【コント】喫茶店
【コント】魔球
【コント】底なし穴殺人事件

 

 

 

【コメント募集中】

今後のコント作りの励みになるので、ぜひ、感想をお聞かせください。

 

↓こんなコメントでもOKです!

・今回のコント、実演(アニメ化)するならキャストは誰

お気に入りのセリフは何?

コントのお題も募集してます。