以前書いた「送り火と迎え火」の感想より。
「栗」で面白いネタ期待しています。
というわけで、今回のお題は「栗」です。
今回のお題は小さすぎたsatomiさんからいただきました。
小さすぎたsatomiさん、ありがとうございます。
カニ
「では、改めて作戦を発表します。」
栗・ハチ・ウス
「よろしくおねがいします。」
カニ
「まず、ターゲットのサルが帰ってくると、囲炉裏に向かいます。
そこで栗が囲炉裏からサルの顔めがけて体当たりしてください。」
栗
「体当たり・・・。」
カニ
「その後、サルは火傷した顔を冷やそうと洗い場に向かいます。
そこで、洗い場に隠れたハチが奇襲をかけてください。」
ハチ
「洗い場で奇襲・・・。」
カニ
「最後にサルは外に逃げます。
逃げたところをウスが押しつぶしてください。」
ウス
「押しつぶす・・・。」
カニ
「以上が今回の作戦です。
何か質問は?」
栗
「えーと・・・はい!」
カニ
「はい、栗さん。」
栗
「・・・そんなピタゴラみたいなこと起きますか?」
カニ
「・・・はい?」
栗
「いや、この作戦はターゲットがまず囲炉裏に行くこと、
次に洗い場に行くこと、
最後に外に出ることが前提ですが、
そんなにうまくターゲットが動いてくれるものか・・・。」
カニ
「大丈夫です。
ターゲットはバカです。」
栗
「ハッキリ言いましたね。」
カニ
「あ、ターゲットが帰ってきました。
全員持ち場についてください!!」
栗・ハチ・ウス
「あ、はい!!(全員、隠れる)」
カニ
「(別室のモニタールームで、マイクを使って)全員持ち場に着きましたでしょうか?」
栗
「はい。」
ハチ
「オッケーです。」
ウス
「準備できたぞ。」
カニ
「了解です。
ターゲットきました。よろしくお願いします。」
栗・ハチ・ウス
(息を潜める)
サル
「(扉を開け、玄関で靴を脱ぐ)ふぅ・・・。」
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
「(ソファーでぐったりする)あぁ~・・・。疲れた~。」
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
(ソファーに寝転がりながらスマホをいじりだす)
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
「(スマホをいじりながら)♪~」
栗
「・・・囲炉裏に来ませんね。」
カニ
「はい、一旦止めます!」
栗・ハチ・ウス
「ストップでーす!」
サル
「なに?なに?」
カニ
「(部屋に入ってくる)はい、一旦やり直します。」
サル
「誰?誰?」
カニ
「(サルを外に連れ出しながら)まずは囲炉裏にあたっていただけますか?」
サル
「(連れ出されながら)あたる。
あたるけど、誰?」
カニ
「(サルを連れ出しながら)テイク2行きます!
もろもろよろしくお願いしまーす!」
栗・ハチ・ウス
「よろしくお願いしまーす!」
サル
「(連れ出されながら)他にも誰かいるの?!何これ?」
ウス
「(屋根から落ちてくるが、狙いがズレて地面に落ちる)ドスーン!!」
カニ
「(ウスに向かって)あ、まだです。」
サル
「(ウスを指差して)何が落ちてきたの?
『まだ』って何?
いずれ来るってこと?」
ドアが閉まる音
「バタン!」
(5分後)
カニ
「(モニタールームに戻ってくる)はい、改めて持ち場に着きましたでしょうか?」
栗・ハチ・ウス
「OKです。」
カニ
「では、行きます。
ターゲット来ました。」
サル
「(帰ってくる)・・・さっきのは誰だったんだろう。」
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
「えーと・・・、まずは囲炉裏か・・・。(囲炉裏に当たる)」
カニ
「ターゲットが囲炉裏にきました!
栗、どうぞ!!」
栗
「パチーン!!」
サル
「あ、痛っ!」
カニ
「まずは成功!!」
サル
「なんだよもう・・・!!
救急箱救急箱・・・。(救急箱を開ける)」
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
「(薬を塗りながら)なんだよ、ひどい目に遭った・・・。
(ソファーでぐったりする)あぁ~・・・。疲れた~・・・。」
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
「(スマホをいじりだす)♪~」
カニ
「・・・あぁ、ダメだ。
一旦止めまーす!」
栗・ハチ・ウス
「ストップでーす!!」
サル
「なに、また?!」
カニ
「(部屋に入ってくる)すみません。
もう一度帰ってくるところからお願いします。」
サル
「うん、だから誰?
どうすればいいの?」
カニ
「(サルを連れ出しながら)段取り通り動いてください。」
サル
「(連れ出されながら)動く。
動くけど、段取りって何?」
ウス
「(屋根から落ちてくるが、狙いがズレて地面に落ちる)ドスーン!!」
カニ
「(ウスに向かって)だから、まだです。」
サル
「だから、『まだ』って何?
いつ来るのが正解?」
ドアが閉まる音
「バタン!」
(5分後)
カニ
「(モニタールームから)栗さんの仲間に来ていただいて、囲炉裏だけじゃなく、救急箱の中にも栗を仕掛けました。
これで軌道修正できると思います。
みなさん、準備はよろしいでしょうか?」
栗・ハチ・ウス
「はい。」
カニ
「では、よろしくお願いします!」
サル
「(部屋に帰ってくる)・・・段取りってなんだろ?」
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
「あ、まずは囲炉裏か・・・。(囲炉裏に当たる)」
栗
「パチーン!!(囲炉裏から飛び出す)」
サル
「痛っ!!なんだよ、またかよ!
救急箱救急箱・・・。(救急箱を開ける)」
栗
「パチーン!!(救急箱から飛び出す)」
サル
「だー!もう、何だよ、このイタズラ!!
氷・・・氷・・・。(冷凍庫から氷を取り出し、顔に当てる)」
栗・ハチ・ウス
「・・・。」
サル
「(ソファーでぐったりする)あぁ~・・・。疲れた~・・・。」
カニ
「あぁ、ダメだ!
このムーブに入ったらダメだ!
一旦止めまーす!」
栗・ハチ・ウス
「ストップでーす!!」
サル
「なんだよ、今度は何がいけなかったんだよ!!」
カニ
「(部屋に入ってくる)はい、失礼します。一旦外へ。」
サル
「うん、行く。
行くけど、あなたは誰なの?
一向に答えてくれないけど。(カニに連れて行かれる)」
ウス
「(屋根から落ちてくるが、狙いがズレて地面に落ちる)ドスーン!!」
カニ
「(ウスに向かって)うん。だから、まだです。」
サル
「さっきからこの人危ないんだけど、何をしたい人なの?」
(20分後)
カニ
「(モニタールームからマイクで)はい、みなさん、準備は完了しましたでしょうか?」
栗・ハチ・ウス
「はい。」
カニ
「では、改めて作戦を説明します。」
栗・ハチ・ウス
「よろしくお願いします。」
カニ
「当初の予定通り、囲炉裏、洗い場、屋根の上に
栗、ハチ、ウスの方に控えていただいています。」
栗・ハチ・ウス
「はい。」
カニ
「もし、ターゲットが間違えた箱や引き出しを開けると、
中から栗が飛び出して、ターゲットに間違いであることを伝えます。」
栗・ハチ・ウス
「はい。」
カニ
「栗は部屋中の100箇所に仕掛けられています。
間違えて開けると、即座に栗が顔面にぶつかる罰ゲーム。
さらに、マイナス1ポイント。
マイナス5ポイントで失格です。」
栗・ハチ・ウス
「はい。」
カニ
「また、正解数が3問以下の場合、椅子が回ります。」
栗・ハチ・ウス
「はい。」
カニ
「それでは挑戦者の方をお迎えしましょう。
お入りください!」
サル
「(部屋中をキョロキョロ見回しながら、恐る恐る入ってくる)大丈夫か・・・?
何もないか・・・?」
カニ
「さぁ、まずはどこに行く?」
サル
「こことか、大丈夫か・・・?(机の引き出しを開ける)」
栗
「パチーン!!」
サル
「栗っ!!」
カニ
「あぁっ!!まず最初の洗礼です!
挑戦者マイナス1ポイント!!」
サル
「痛い痛い痛い!
救急箱救急箱・・・!(救急箱を開ける)」
栗
「パチーン!!」
サル
「また、栗っ!!」
カニ
「連続で不正解!!
すでにマイナス2ポイントです!」
サル
「なんだよ、これ・・・。(囲炉裏の前に座り込む)」
栗
「パチーン!!」
サル
「また栗!?
この家、栗に呪われてるの?!」
カニ
「ややこしいですが、偶然正解しました!!」
サル
「早く手当・・・!(救急箱を開ける)」
栗
「パチーン!!」
サル
「栗の呪いっ!!」
カニ
「さっきもやったミス!!
学習というものを知らないんでしょうか?!」
サル
(ソファーに倒れこむ)
カニ
「あぁっ!そこに座ると・・・。」
(ソファーが勢いよく回り出す)
サル
「目が回る目が回る目が回る!!」
カニ
「正解数が3問以下なので椅子が回ります!
ターゲット、自分の家なのに、ちっとも休まりません!!」
サル
「世界がぐるぐるまわってる・・・!」
カニ
「よろめきながら、ターゲットが洗い場に向かいました!」
サル
「はっ!もしかして、ここからまた栗が・・・?!」
ハチ
「ブーン!!」
サル
「ハチだった!!
栗じゃなかった!!」
カニ
「なんとか洗い場クリア!!
さぁ、あとはウスの下敷きです!」
サル
「この家ヤバい!外に逃げよう!(小窓を開ける)」
栗
「パチーン!!」
サル
「栗の呪いっ!!」
カニ
「またも不正解!
なんで小窓から出ようとしたんでしょうか?!」
サル
「早く・・・!早く外へ・・・!!(玄関から外に出る)」
ウス
「ドスーン!!(サルを下敷きにする)」
カニ
「やりました!!見事クリアです!
タイムは?!」
ウス
「3分14秒!」
カニ
「残念!3分の壁を越えることはできませんでした!
ちょっとお話伺いましょう!(サルのもとに向かう)」
サル
「(ウスの下敷きになりながら)要するに何?!
これは要するに何?!」
カニ
「さぁ、どうですか?!(サルにマイクを向ける)」
サル
「(ウスの下敷きになりながら)『どうですか』ってなに?
見ての通りなんですけど!」
カニ
「3分14秒という記録はいかがですか?」
サル
「3分14秒という記録ってなんですか?」
カニ
「(カメラ目線で)さぁ、残念ながら今回の挑戦者は100万円獲得なりませんでした。
100万円を獲得するのはテレビの前のあなたかもしれません。」
サル
「(ウスの下敷きになりながら)100万円?」
カニ
「番組では挑戦者のサルの方を募集しています。」
サル
「(ウスの下敷きになりながら)応募した覚え、ないんですけど。」
カニ
「次にウスの下敷きになるのはあなたです!」
サル
「(ウスの下敷きになりながら)それは何?犯行予告?」
カニ
「それではまた来週!」
サル
「(ウスの下敷きになりながら)来週って何?
毎週やってるの?
毎週、こんな目に遭ってるサルがいるの?」
カニ
「さよーならー!!(カメラに向かって手を振る)」
サル
「(ウスの下敷きになりながら)このウスはいつまで乗ってるの?」
栗
「パチーン!(いきなりやってきて、サルの顔に体当たりする)」
サル
「栗の呪いっ!!」
『栗を執拗にぶつけるサルカニ合戦』というところからアイディアを出してみましたが、
作ってみた結果、栗はほとんどサブになってしまいました。
僕のコントは往々にして脇役の方がセリフが多いので・・・
人数:5人
カニ
サル
栗
ハチ
ウス
所要時間:5分~7分
上演難易度:★★★★☆
備考:栗がサルにぶつかるところ、ウスに押しつぶされるところ、回る椅子、舞台で表現するには難しいものが多いです。
演じるのであれば、アニメーションなどが現実的かもしれません。
【コント】全校朝会#2
【お題コント】テーブルの上
【お題コント】悪役
【コント】避難訓練
【コント】空から女の子が降ってきた!
お題コントのお題を募集しています。
採用の際には、ささやかながら、当ブログから採用者様のブログへのリンクを張らせていただきます。
・内容によっては、ご期待に沿えないこともございます。
・お題をいただいてから、公開までに数か月かかることがあります。
・公開までにアメブロを退会された場合、公開を見送る場合があります。
↓こちらでも面白いブログがきっと見つかる!はず。
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