#2のコントですが、独立しているので、
#1を読んでいなくても楽しめます。
ちなみに、#1はこちら!
(殺人現場)
刑事
「警部、こちらです。」
警部
「あぁ。」
刑事
「(周囲の関係者に)作業中失礼します。
今回の事件の陣頭指揮を取られます筧警部です。」
警部
「ご苦労様です。」
刑事
「警部はまだこの街に赴任して日が浅いので、
周囲の方のサポートをお願いします。」
警部
「よろしく。」
刑事
「では、早速事件の話を。」
警部
「あぁ、頼む。」
刑事
「(被害者にかけられた布を指差し)こちらがガイシャです。」
警部
「(手を合わせたのち、布をめくる)」
刑事
「(手帳を見ながら)被害者はカレン。28歳。
ここの住人です。
死亡推定時刻は・・・。」
警部
「神谷・・・。」
刑事
「はい。」
警部
「(被害者を指差し)これは・・・?」
刑事
「ガイシャです。
(手帳を見ながら)死亡推定時刻は・・・。」
警部
「あ、ごめんごめん。
ガイシャ・・・?」
刑事
「はい。」
警部
「(布をどかして)・・・え、寿司が置いてあるんだけど。」
刑事
「はい。
(手帳を見ながら)死亡推定時刻は・・・。」
警部
「ごめんごめんごめん。
死亡推定時刻を言いたいところをごめん。」
刑事
「はい。」
警部
「布をどかしたら、寿司があったんだけど。」
刑事
「・・・はい。」
警部
「・・・え・・・夜食?」
刑事
「ガイシャです。」
警部
「・・・。」
刑事
「・・・。」
警部
「・・・ん?」
刑事
「行ってませんでしたっけ?
被害者は人魚だって。」
警部
「聞いてない・・・。
え、人魚?」
刑事
「はい。
ここ、人魚の街なんで。」
警部
「あー、この街じゃ日常茶飯事なんだ。」
刑事
「死亡推定時刻ですが・・・。」
警部
「だとしてもだ。
だとしてもだ、神谷。」
刑事
「はい。」
警部
「今、私の目の前にあるのは寿司だ。」
刑事
「はい。
おそらく殺された後、このような姿に・・・。」
警部
「あー、見立て的な?
金田一的な?」
刑事
「シャリの乾燥具合から見て、
死亡推定時刻は今日の12時から14時。」
警部
「・・・シャリの乾燥具合?」
刑事
「現場に争った形跡がないので、
おそらく別の場所で殺害され、
ここまで運ばれて握られたものと思われます。」
警部
「『握る』ってなに?
なんで最後に握ったの?」
刑事
「あ!」
警部
「どうした?」
刑事
「警部、ここを見てください!」
警部
「ん?」
刑事
「小皿に醤油が・・・。
どういうことでしょうか?」
警部
「ごめん。
寿司の傍らに醤油があってもなんの不思議もないんだけど。」
刑事
「周辺の住民にも聞き込みをしてみました。」
警部
「どうだった?」
刑事
「近所の住民の話では被害者は非常に性格が良く、
とても寿司にされるような人物ではないとのことです。」
警部
「『とても寿司にされるような人物ではない』ってなに?
逆に『寿司にされても仕方ない人物』っている?」
刑事
「あ、警部。」
警部
「ん?」
刑事
「遺体を解剖に回していいですか?」
警部
「解剖に回す?寿司を?」
刑事
「はい。寿司を回します。」
警部
「・・・回転寿司?」
刑事
「ふざけてるんですか?」
警部
「その言葉、そっくりそのまま返したいんだけど。」
刑事
「(鑑識に)お願いします。」
鑑識
(寿司を寿司桶に入れて運んでいく)
警部
「(鑑識に)途中で食べないでね!」
刑事
「警部。」
警部
「ん?」
刑事
「動機はなんだと思いますか?」
警部
「・・・食い意地?」
刑事
「おそらく怨恨でしょう。」
警部
「確かに。
動機が食い意地だったらもう食べてるよね。」
刑事
「警部、絶対に犯人を捕まえないとですね!!」
警部
「そうだね。
犯人がどんなヤツなのか、だいぶ興味ある。」
刑事
「まずはどこに行きますか?」
警部
「・・・とりあえず、寿司屋じゃない?」
刑事
「じゃあ今日はボスのおごりということで(走って現場を後にする)。」
警部
「違う違う。
この流れでいきなり飲む話しない。
仮に飲む話だったとして、寿司はない。
寿司にされた被害者を見た直後に寿司はない。
不謹慎極まりない。」
刑事
「警部、こちらです。」
警部
「あぁ。」
刑事
「(周囲の関係者に)作業中失礼します。
今回の事件の陣頭指揮を取られます筧警部です。」
警部
「ご苦労様です。」
刑事
「警部はまだこの街に赴任して日が浅いので、
周囲の方のサポートをお願いします。」
警部
「よろしく。」
刑事
「では、早速事件の話を。」
警部
「あぁ、頼む。」
刑事
「(被害者にかけられた布を指差し)こちらがガイシャです。」
警部
「(手を合わせたのち、布をめくる)」
刑事
「(手帳を見ながら)被害者はカレン。28歳。
ここの住人です。
死亡推定時刻は・・・。」
警部
「神谷・・・。」
刑事
「はい。」
警部
「(被害者を指差し)これは・・・?」
刑事
「ガイシャです。
(手帳を見ながら)死亡推定時刻は・・・。」
警部
「あ、ごめんごめん。
ガイシャ・・・?」
刑事
「はい。」
警部
「(布をどかして)・・・え、寿司が置いてあるんだけど。」
刑事
「はい。
(手帳を見ながら)死亡推定時刻は・・・。」
警部
「ごめんごめんごめん。
死亡推定時刻を言いたいところをごめん。」
刑事
「はい。」
警部
「布をどかしたら、寿司があったんだけど。」
刑事
「・・・はい。」
警部
「・・・え・・・夜食?」
刑事
「ガイシャです。」
警部
「・・・。」
刑事
「・・・。」
警部
「・・・ん?」
刑事
「行ってませんでしたっけ?
被害者は人魚だって。」
警部
「聞いてない・・・。
え、人魚?」
刑事
「はい。
ここ、人魚の街なんで。」
警部
「あー、この街じゃ日常茶飯事なんだ。」
刑事
「死亡推定時刻ですが・・・。」
警部
「だとしてもだ。
だとしてもだ、神谷。」
刑事
「はい。」
警部
「今、私の目の前にあるのは寿司だ。」
刑事
「はい。
おそらく殺された後、このような姿に・・・。」
警部
「あー、見立て的な?
金田一的な?」
刑事
「シャリの乾燥具合から見て、
死亡推定時刻は今日の12時から14時。」
警部
「・・・シャリの乾燥具合?」
刑事
「現場に争った形跡がないので、
おそらく別の場所で殺害され、
ここまで運ばれて握られたものと思われます。」
警部
「『握る』ってなに?
なんで最後に握ったの?」
刑事
「あ!」
警部
「どうした?」
刑事
「警部、ここを見てください!」
警部
「ん?」
刑事
「小皿に醤油が・・・。
どういうことでしょうか?」
警部
「ごめん。
寿司の傍らに醤油があってもなんの不思議もないんだけど。」
刑事
「周辺の住民にも聞き込みをしてみました。」
警部
「どうだった?」
刑事
「近所の住民の話では被害者は非常に性格が良く、
とても寿司にされるような人物ではないとのことです。」
警部
「『とても寿司にされるような人物ではない』ってなに?
逆に『寿司にされても仕方ない人物』っている?」
刑事
「あ、警部。」
警部
「ん?」
刑事
「遺体を解剖に回していいですか?」
警部
「解剖に回す?寿司を?」
刑事
「はい。寿司を回します。」
警部
「・・・回転寿司?」
刑事
「ふざけてるんですか?」
警部
「その言葉、そっくりそのまま返したいんだけど。」
刑事
「(鑑識に)お願いします。」
鑑識
(寿司を寿司桶に入れて運んでいく)
警部
「(鑑識に)途中で食べないでね!」
刑事
「警部。」
警部
「ん?」
刑事
「動機はなんだと思いますか?」
警部
「・・・食い意地?」
刑事
「おそらく怨恨でしょう。」
警部
「確かに。
動機が食い意地だったらもう食べてるよね。」
刑事
「警部、絶対に犯人を捕まえないとですね!!」
警部
「そうだね。
犯人がどんなヤツなのか、だいぶ興味ある。」
刑事
「まずはどこに行きますか?」
警部
「・・・とりあえず、寿司屋じゃない?」
刑事
「じゃあ今日はボスのおごりということで(走って現場を後にする)。」
警部
「違う違う。
この流れでいきなり飲む話しない。
仮に飲む話だったとして、寿司はない。
寿司にされた被害者を見た直後に寿司はない。
不謹慎極まりない。」
何かに見立てられるという殺人事件のドラマはいろいろありますが、
ふと「人魚が寿司に見立てられる」というアイディアが浮かび、広げてみました。
書いていくほど、警部が佐藤二朗さんに見えてきたので、それっぽい言い回しをちょこちょこ入れてます。
佐藤二朗さんのイメージで読んでみると、さらに情景が浮かぶかもしれません。
人数:2から3人
警部
刑事
鑑識(セリフなし)
所要時間:4分~5分
上演難易度:★☆☆☆☆
備考:鑑識は寿司を持って行くだけなので、そのくだりをカットすれば、2人でも演じられます。
寿司桶の準備はちょっと難しいので、タッパーなどでもいいと思います。
【コント】テレビショッピング
【コント】消えたマーライオン
【コント】やまびこ
【コント】大型アップデート
【コント】ガイドブック
お題コントのお題を募集しています。
採用の際には、ささやかながら、当ブログから採用者様のブログへのリンクを張らせていただきます。
・内容によっては、ご期待に沿えないこともございます。
・お題をいただいてから、公開までに数か月かかることがあります。
・公開までにアメブロを退会された場合、公開を見送る場合があります。
↓こちらでも面白いブログがきっと見つかる!はず。
にほんブログ村
お笑い&ジョーク ブログランキングへ