以前書いた「午前０時のシンデレラ＃４」の感想より。
個人的に、国民的キャラのコラボが見たいです。
というわけで、今回のお題は「国民的キャラのコラボ」です。
今回のお題は小後舞真さんからいただきました。
小後舞真さん、ありがとうございます。
ドラえもん
（お寿司を食べている）
コナン
「ドラえもーん！！」
ドラえもん
「何だい、コナンくん？」
コナン
「のび太が俺の麻酔銃を奪って街で好き勝手してるんだ！
なんとかしてくれよ！」
ドラえもん
「またのび太くんは人の道具で悪さしてるのか・・・。」
コナン
「最初は『いいねぇ。その時計、カッコいいねぇ。』って話しかけてくるから、
時計が好きなのかなと思って喋ってたんだけど・・・。」
ドラえもん
「当たり障りないところから話題を振ってきたんだね。」
コナン
「時計から麻酔針が出るってわかった瞬間目の色が変わり出して・・・。」
ドラえもん
「あぁ、何か悪用するアイディアが浮かんだんだな・・・。」
コナン
「最後は『ちょっと借りるね』って言って時計を奪って、
一瞬で目の前から消えていったんだ。」
ドラえもん
「手癖の悪さは折り紙つきだからね。」
コナン
「何とかしてよ！
ここにくる途中も道で眠ってる人が何人もいたんだ。
スネ夫もここに来る途中で眠ってたし。
絶対に麻酔銃を持っちゃいけない人間が今、街に放たれてるんだよ！」
ドラえもん
「しょうがないなぁ。
（ポケットの中からスマホを取り出す）あ、もしもし。ぼく、ドラえもんです。
はい。野比のび太を。よろしくお願いします。
はいー。（電話を切る）」
コナン
「どこに電話をしたの？」
ドラえもん
「ゴルゴんとこ。」
コナン
「ダメだよ、ゴルゴに狙わせちゃ！」
ドラえもん
「これが一番手っ取り早い。」
コナン
「だとしても！
まだ、そのときじゃないから！
ゴルゴんとこに依頼するのは最終手段！」
ドラえもん
「ダメか・・・。」
ふすまを叩く音
「トントントントン。」
コナン
「ん、誰だろう。
（ふすまを開ける）あ、のび太！
麻酔銃返して！（部屋を出て行く）」
ドラえもん
「ゴルゴへの依頼を取り消すか。
（電話をかける）もしもし。ぼく、ドラえもんです。
さっきの野比のび太の件、キャンセルで。
キャンセル代？スイス銀行に？
あとで江戸川コナン名義で振り込みます。はいー。（電話を切る）」
コナン
「（部屋に飛び込んでくる）ドラえもーん！！」
ドラえもん
「どうした、騒々しい。」
コナン
「のび太に蝶ネクタイ型変声機を取られた！」
ドラえもん
「なんで取られるんだよ。隙を見せすぎ。」
コナン
「いや、のび太が『麻酔銃で眠らせた相手が起きない』って泣きついてきて・・・」
ドラえもん
「泣きつくのはあいつの常套手段だからね。」
コナン
「で、『その蝶ネクタイいいなぁ』って話になって。」
ドラえもん
「また、そうやってものを欲しがる・・・」
コナン
「『実はこれ、変声機なんだ』って言ったら目の色が変わって・・・」
ドラえもん
「また、悪事を思いついたな。」
コナン
「最後は『借りるね！』って変声機を奪って一瞬で消えていった・・・」
ドラえもん
「全然懲りてないな、のび太くんは。
そもそも、なんで変声機の話をするの。」
コナン
「いや、あれだけのダメ人間っぷりを見せられると、助けてあげたい気持ちになるんだよね。」
ドラえもん
「あー、それはわかるわー。
ダメな彼氏に貢ぐ女性の気持ちって、多分こんな感じなんだろうね。」
コナン
「おそらく。
そんなことより、早くなんとかしないと！」
ドラえもん
「しょうがないなぁ、のび太くんは。（モニターを取り出す）」
コナン
「いつものセリフだけど、意味合いが違うね。」
ドラえもん
「（モニターを操作して）どこだー、のび太くんは。
あ。」
コナン
「いた？」
ドラえもん
「北の方角にいるね。」
コナン
「北か・・・。今、何してる？」
ドラえもん
「スネ夫くんの声で、お母さんからお小遣いを万単位でもらってる。」
コナン
「額！額がエグい！
小学生がもらう額じゃないから！」
ドラえもん
「先生を眠らせて、宿題を金輪際廃止にしてる。」
コナン
「金輪際って！
いや、やりたい放題じゃん！
絶対、政治家になっちゃいけないタイプ！」
ドラえもん
「しずかちゃんを眠らせて、私はのび太さんが好きと言わせてる。」
コナン
「そんなことでいいの？
のび太はそれで満足なの？
ただの変態チックな遊びだよ、それ。」
ふすまを叩く音
「トントントントン。」
コナン
「また誰か来た。
（ふすまを開ける）あ、のび太！
麻酔銃と変声機返せ！（部屋を出て行く）」
ドラえもん
「（コナンを見届けて）さーて、お寿司ー♪
（１つ食べる）辛っ！なにこれ、すごく辛い！」
コナン
「（部屋に飛び込んでくる）ドラえもーん！」
ドラえもん
「どうしたってんだい！」
コナン
「麻酔銃と変声機をジャイアンに取られたらしい。」
ドラえもん
「まぁ、そうなるような気はしたけど。
のび太くんは？」
コナン
「予備の麻酔銃で眠らせた。」
ドラえもん
「予備あるんだね。」
コナン
「早くジャイアンを止めないと。」
ドラえもん
「（モニターを操作して）どこだー、ジャイアン。
あ。」
コナン
「いた？」
ドラえもん
「西の方角にいるね。」
コナン
「今度は西か・・・。何してる？」
ドラえもん
「スネ夫くんの声で、お母さんからお小遣いを百万単位でもらってる。」
コナン
「さらに額が！
何に使う気だよ、その大金！」
ドラえもん
「先生の声で、学校を金輪際廃止にしてる！」
コナン
「規模！
あと金輪際！
なに、今、この界隈で金輪際流行ってるの？」
ドラえもん
「５大ドームの管理者を眠らせて、月一でリサイタルを開かせようとしてる。」
コナン
「プロでもやらないよ、毎月５大ドームツアーって。
ファンでも飽きるわ！」
ドラえもん
「マズイな。暴君がやりたい放題してる。」
コナン
「完璧に悪役じゃん・・・。
はっ！まさか、そのジャイアンというのが黒の組織の黒幕・・・。」
ドラえもん
「違うと思う。根っこの部分はだいぶ黒いけど。
これ、ジャイアンの家（モニターを見せる）。」
コナン
「あぁ、雑貨屋なんだ。
酒屋だったらなぁ・・・。」
ドラえもん
「なんで？」
コナン
「酒屋だったら、黒の組織のメンバーのコードネームが全部酒なのも説明がついたのに・・・」
ふすまを叩く音
「トントントントン。」
コナン
「また誰か来た。
（ふすまを開ける）あ、ジャイアン！
麻酔銃と変声機返せ、この悪党め！（部屋を出て行く）」
ドラえもん
「（コナンを見届けて）お寿司ー♪
それにしても辛いわさびだなぁ。
まぁ、好きだからいいんだけど。」
コナン
「（部屋に飛び込んでくる）ドラえもーん！」
ドラえもん
「騒がしいぞ、べらんめい！どうしたって言うんでい！」
コナン
「麻酔銃と変声機をジャイアンの母ちゃんに取られたらしい。」
ドラえもん
「まぁ、想像のつく展開だ。
ジャイアンは？」
コナン
「予備の麻酔銃を当てたけど眠らなかったから、
キック力増強シューズで後頭部を何発か・・・。」
ドラえもん
「そんなことして大丈夫？！」
コナン
「廊下でピクピクいってる。」
ドラえもん
「大丈夫じゃないじゃん！」
コナン
「とりあえず、ジャイアンの母ちゃんを探さないと！」
ドラえもん
「（モニターを操作しながら）どこに行った・・・？」
コナン
「それにしても、他人のものを奪い、
その奪ったものを奪い、
さらにそれを奪い・・・。
この街は無法地帯だな。」
ドラえもん
「（モニターを操作しながら）毎週人が死ぬ街に住んでる人に言われたくないけどね。
・・・あ！」
コナン
「いた？」
ドラえもん
「南の方角にいるね。」
コナン
「南かぁ。
俺、方角の中で南が一番好きなんだよね。
理由はわからないけど。」
ドラえもん
「あー。
ぼく、わさび好きなんだけど、たぶん、僕がわさびが好きなのと同じ理由だと思う。」
コナン
「ドラえもん、わさび好きなんだ。」
ドラえもん
「うん、わさび。
みなみ？」
コナン
「うん。みなみ。」
何と何を組み合わせようと考えているうちにこの２つの作品が思い浮かびました。
どちらも不思議なアイテムが出てきますし。
片方の世界の常識をもう片方の世界に適用したら・・・という流れから、この作品の骨子ができた形です。
劇中の「酒屋だったら黒の組織のメンバーが酒の名前の説明がついたのに・・・」というセリフは
アイディア出しの最中に実際に僕が思ったことをそのまま書きました。
きれいにつながると思ったんですけどね・・・
人数：２人
コナン
ドラえもん
所要時間：４分～５分
上演難易度：★★★☆☆
備考：アニメキャラのコラボなので、実演は難しいです。
結局コントなので、もう割り切っちゃって、生身で演じるのもアリです。
【コント】ブレーメンの音楽隊
【お題コント】なんでもヘイヘイホーしちゃう与作
【お題コント】ボウリング
【コント】整形手術
【コント】ツルのおんがえし＃３
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・内容によっては、ご期待に沿えないこともございます。
・お題をいただいてから、公開までに数か月かかることがあります。
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