以前書いた「エコ」の感想より。
いつか、デスノートに名前を書かれた人でコントを作って欲しいです(笑)
というわけで、今回のお題は「デスノートに名前を書かれた人」です。
今回のお題は小後舞真さんからいただきました。
小後舞真さん、ありがとうございます。
先輩
「おはよう。」
後輩
「おはようございます。」
先輩
「ん？なんかいいことあった？」
後輩
「え？なんでですか？」
先輩
「顔がニヤついてるから。」
後輩
「あ、ニヤついてます？」
先輩
「やっぱりいいことあったでしょ。」
後輩
「まぁ・・・はい。」
先輩
「何なに？教えてよ。」
後輩
「あの・・・拾っちゃいました。」
先輩
「・・・拾っちゃった？何を？」
後輩
「デスノート。」
先輩
「デスノート？」
後輩
「はい。
黒い表紙で大きく『デスノート』って書いてある・・・」
先輩
「名前書くとその相手が・・・ってやつ？」
後輩
「そうです！
その相手が・・・ってやつです！」
先輩
「え、見せて見せて！」
後輩
「あ、今は持ってないです。
家に置いてきてます。」
先輩
「そうなんだ。
え、もう名前は書いたの？」
後輩
「はい。」
先輩
「誰・・・？」
後輩
「・・・サイトウ課長。」
先輩
「あー。わかる。わかるわー。
私も書くもん。
デスノート拾ったら、サイトウ課長って。」
後輩
「ですよね！」
先輩
「セクハラにパワハラに・・・」
後輩
「チームよりも自分の保身優先で・・・」
先輩
「で、書いたのね。
デスノートにサイトウ課長って！」
後輩
「はい！」
先輩
「（課長席を見て）課長来てない！」
後輩
「いつもならこの時間には来てますよね。」
先輩
「効いたかな？」
後輩
「効いたかも！」
メール受信音
「ピロリン。」
先輩
「あ、メール。」
後輩
「件名・サイトウ課長について。」
先輩
「来たかな？」
後輩
「来たかも！」
先輩
「えーと・・・
『サイトウ課長は本日腹痛のため、お休みします』。」
後輩
「・・・。」
先輩
「・・・。」
後輩
「・・・。」
先輩
「・・・腹痛？」
後輩
「・・・みたいですね。」
先輩
「え、思ってたのと違う・・・。」
後輩
「私もです。
こういうことじゃないです。」
先輩
「拾ったのって、ホントにデスノート？」
後輩
「デスノートです。」
先輩
「表紙の裏に大きくラッパのマークとか描いてない？」
後輩
「描いてないです。
正露丸とコラボしてないです。」
先輩
「もしかしたら、アレかも。」
後輩
「なんですか？」
先輩
「アナタ、結構字にクセがあるじゃない。」
後輩
「あー、確かに字はあまり上手じゃないですね。」
先輩
「字が下手で認識されなかったとか。」
後輩
「そのケースはあるかもですね。」
先輩
「始めたら？ユーキャン。」
後輩
「そうですね。
綺麗な字を書くために通信講座受けます。」
（二週間後）
後輩
「（メモ帳に字を書く）どうですか？」
先輩
「うまーい！さすがユーキャンね。」
後輩
「ここまでうまく書ければ行けるだろうと思って、昨日書きました。」
先輩
「課長の名前を？」
後輩
「課長の名前を。」
先輩
「デスノートに？」
後輩
「デスノートに。」
先輩
「（課長席を見て）来てない来てない。課長来てない。
今度こそ行けたんじゃない？」
後輩
「効いたかもしれないですね。」
メール受信音
「ピロリン。」
先輩
「来た、メール！」
後輩
「件名・サイトウ課長について。」
先輩
「今度こそ来たかな？」
後輩
「今度こそ来たかも！」
先輩
「『サイトウ課長は胸焼けのため、お休みします』」
後輩
「・・・。」
先輩
「・・・。」
後輩
「・・・。」
先輩
「・・・ホントにデスノート？」
後輩
「デスノートです。」
先輩
「背表紙に『食べる前にのむ！』とか書いてない？」
後輩
「書いてないです！
大正漢方胃腸薬とコラボしてないです！」
先輩
「ペンが悪いとか。」
後輩
「あー、確かに文房具コーナーのシャーペンで書きましたけど・・・。」
先輩
「ちゃんとしたペンで書いたら？」
後輩
「わかりました。
今夜買ってきます。」
（翌日）
後輩
「（ペンを見せながら）１５０００円しました。」
先輩
「奮発したわねー。」
後輩
「（ノートを取り出し）あと、これがデスノートです。」
先輩
「（ノートをペラペラめくり）確かにデスノートね。
どこともコラボしてない。」
後輩
「ですよね。」
先輩
「ちょっと効くかどうか実験してみる？」
後輩
「そうですね。」
先輩
「（窓の外を歩いているおじさんを指差して）あそこのおじさんでやってみたら？」
後輩
「わかりました。
『あそこのおじさん』・・・と。」
先輩
「（外を見て）苦しみ出した！苦しみ出した！
消して消して消して！！」
後輩
（デスノートから字を消す）
先輩
「（外を見て）また普通に歩き出したわ。すごい威力ね。」
後輩
「では、本番いきましょうか。」
先輩
「そうね。」
後輩
「『斉藤課長』・・・と。」
先輩
「ちょっと待って。」
後輩
「はい？」
先輩
「『サイトウ課長』の『サイ』って、この字だっけ？」
後輩
「あれ？違います？」
先輩
「難しい方の『サイ』だった気がする。」
後輩
「そうでしたっけ？」
先輩
「（引き出しを探しながら）確か前にハンコをもらった気が・・・あった！」
後輩
「（書類を見て）あー、難しい方ですね。」
先輩
「正しく書かないと。」
後輩
「（デスノートに書きながら）サイトウのサイっていろんな種類があるから、いつも迷うんですよね・・・。
よし、書けました！」
メール受信音
「ピロリン。」
先輩
「早い！もうメール来た。」
後輩
「件名・サイトウ課長について。」
先輩
「来たかな？」
後輩
「来たかも！」
先輩
「『サイトウ課長は筋肉痛のため、お休みします』」
後輩
「・・・。」
先輩
（改めてデスノートをあちこち見出す）
後輩
「・・・何ですか？」
先輩
「いや、『バンテリン』とか書いてないかなぁって。」
後輩
「書いてないです！
何かとのコラボ版じゃないです。
通常版のデスノートですから。」
先輩
「『サイ』の字が違うんじゃない？」
後輩
「かもしれないですね。
（デスノートに字を書く）・・・これかな。」
メール受信音
「ピロリン。」
先輩
「あ、メール来た。」
後輩
「なんて書いてありますか？」
先輩
「『サイトウ課長は口内炎も併発したため、お休みします』」
後輩
「（デスノートに字を書く）・・・こっちの『サイ』かな。」
メール受信音
「ピロリン。」
先輩
「『サイトウ課長はさらに深爪のため、お休みします。』」
後輩
「（デスノートに字を書く）・・・この『サイ』かな。」
メール受信音
「ピロリン。」
先輩
「『サイトウ課長はニキビが気になるため、お休みします』」
後輩
「休みの理由！
大学生の仮病でも、もうちょっとマシな理由言いますよ！」
先輩
「（デスノートをあちこち見ながら）どこかに『元気出していきましょう』とか書いてない？」
後輩
「エーザイともコラボしてないです。」
先輩
「あ！」
後輩
「・・・どうしました？」
先輩
「そういえば課長って、この前養子に入って戸籍上苗字が変わったんじゃなかったっけ？」
後輩
「あ、そうだ。
だから、デスノートが効かなかったんですね。」
先輩
「新しい苗字なんだっけ？」
後輩
「メールが出てたかも。」
先輩
「（パソコン画面を見ながら）あ、このメールかな。」
後輩
「苗字何ですか？」
先輩
「『ワタナベ』だね。」
後輩
「ワタナベ。わかりました。」
先輩
「さぁ、デスノートにワタナベって書いて。」
後輩
「えーと・・・（手が止まる）。」
先輩
「・・・どうしたの？」
後輩
「・・・『ワタナベ』の『ナベ』って、難しい方の『ナベ』ですか？」
主役はサイトウ課長なのですが、主役はすでに存在感があるので、どうしても脇役をメインに据えたくなるんです。
なので、サイトウ課長はアレだけセリフに出てくるのに、登場しません。
「デスノートに名前を書かれた人」というタイトルのコントなのに、登場しません。
人数：２人
先輩
後輩
所要時間：４分～５分
上演難易度：★☆☆☆☆
備考：女子２人の会話のコントで難しい演出はありません。
小道具も黒いノートだけ。実演は難しくないと思います。
【コント】サル×カニ
【コント】本日の取組
【コント】やまびこ
【コント】正しい桃の選び方
【コント】カウントダウン
お題コントのお題を募集しています。
採用の際には、ささやかながら、当ブログから採用者様のブログへのリンクを張らせていただきます。
・内容によっては、ご期待に沿えないこともございます。
・お題をいただいてから、公開までに数か月かかることがあります。
・公開までにアメブロを退会された場合、公開を見送る場合があります。
↓こちらでも面白いブログがきっと見つかる！はず。
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