以前の「聖徳太子」のコントでの感想より。
前に信長を題材にした記事がありましたが、他にも歴史上の人物でいろいろ作ってみてもらえませんか？
ネタはいろいろありそうな気がします。
というわけで、今回のお題は「歴史上の人物」です。
今回のお題はながつきさんからいただきました。
ながつきさん、ありがとうございます。
（巌流島でコジロウが一人待っている）
コジロウ
「遅い！ムサシはまだ来ぬか！
約束の時間はとっくに過ぎているというのに！
ムサシめ・・・！いつまで待たせる気なのだ・・・！」
（そんなコジロウの数ｍ離れたところに大きなダンボールが置かれている）
ムサシ
「（ダンボールの中で）ふふふ・・・。
コジロウめ、気づいていないな。
まさか、このムサシ、すでに巌流島に到着していて、
ダンボールの中で様子を伺っているとは予想もしていないだろう。」
コジロウ
「遅い！遅すぎる！
ムサシめ・・・。
いつまで待たせるというのだ！」
ムサシ
「ふふふ・・・。
イラついているな。
ヤツがこのダンボールに気づき、
フタを開けようとしたところを、
飛び出してズバッ！
そして、おもむろに『ドッキリ』のプラカードを取り出して『てってれー』。
ふふふ・・・。完ぺきだ・・・。」
コジロウ
「まだか！ムサシはまだか！」
ムサシ
「さぁ、コジロウ。
早く、このダンボールに気づくのだ。
このダンボールのフタを開けた瞬間がお前の最期だ。」
コジロウ
「いつまで待たせる気だ、ムサシ！」
ムサシ
「早く気付け・・・、コジロウ！」
コジロウ
「・・・ん？」
ムサシ
「気づいたか！？」
コジロウ
「もしかして、ここに来る途中にアクシデントに巻き込まれたか？」
ムサシ
「・・・なんか違う方向に心配され始めたな。」
コジロウ
「大丈夫かな。
ご近所トラブルとかに巻き込まれてないかな。」
ムサシ
「いや、大丈夫。
そのレベルなら、決闘を優先するから。」
コジロウ
「電話してみるか。（スマホで電話をかける）」
ムサシ
「あ、マズイ！
今、スマホに電話されると・・・！」
バイブ音
「（ダンボールの中から）ウィーン！ウィーン！ウィーン！」
ムサシ
「マズイマズイマズイ！
うるさいうるさいうるさい！
（スマホに出て、小声で）もしもし・・・。」
コジロウ
「あ、もしもし。ムサシさんですか？」
ムサシ
「（小声で）そうです・・・。」
コジロウ
「あ、今、マズかったですか？」
ムサシ
「（小声で）あ、いや、
今、渡し船なんですけど、満員で、
周りのお客さんに迷惑かけないように、小声で話してます・・・。」
コジロウ
「あ、渡し船、満員なんですか？」
ムサシ
「（小声で）そ、そうですね・・・。
みんな私の応援団なんですけど・・・。
すみませんね・・・。
この応援団がそっちに行くと、なんかアウェイみたいな感じになっちゃいますけど・・・。」
コジロウ
「いえ、大丈夫ですよ。
では、今、こちらに向かってるってことですね。」
ムサシ
「（小声で）そうです・・・。
もう少しで着くかと・・・。」
コジロウ
「了解しましたー。失礼しますー。（電話を切る）」
ムサシ
「（小声で）はい・・・。失礼します・・・。（電話を切る）」
コジロウ
「そうか・・・。ムサシサイドは応援団来るのか・・・。
こっちも応援団呼びたいな。
Twitterで応援団募集するか。」
ムサシ
「え、なんか、話が変な方向になってきたな。」
コジロウ
「【拡散希望】これから巌流島でムサシと決闘します。
近くのフォロワーさん、ぜひ応援に来てください。
ツイート・・・と。
これでよし。」
ムサシ
「これか、コジロウのツイッターアカウント。
うわ！めっちゃフォロワーいるじゃん！」
コジロウ
「あ、すごい拡散されてる。」
ムサシ
「万単位のフォロワーいるじゃん！
こっちは先日、ハエを箸で捕まえる動画を上げて、
アカウント凍結処分を喰らったばかりだっていうのに！」
コジロウ
「『巌流島近くなんで行きます』
『友達さそって見に行きます』
『たまたま近くにいるので、応援にいきます』。
たくさん、来てくれそうだ。」
ムサシ
「ヤバイヤバイヤバイ。
応援団来過ぎだよ。
こんだけ応援団来たら、巌流島沈むよ。
さっきの応援団の話、撤回しないと！（電話をかける）」
バイブ音
「ウィーン！ウィーン！ウィーン！」
コジロウ
「ん？
（スマホを見る）ムサシからだ。
（電話に出る）もしもし。」
ムサシ
「（小声で）あ・・・ムサシです・・・。」
コジロウ
「お世話になっております。」
ムサシ
「（小声で）あの・・・さっきの応援団の件なんですけど・・・。」
コジロウ
「はい。どうしました？」
ムサシ
「（小声で）実は、渡し船に乗ってた応援団、全員インフルにかかりまして・・・」
コジロウ
「全員ですか？！
満員って言ってましたよね？！」
ムサシ
「（小声で）そうですね・・・。
なので、応援団は巌流島に行けなくなりました・・・。」
コジロウ
「いや、それより、ムサシさんはインフル大丈夫なんですか？！」
ムサシ
「（小声で）あ、ワタシ、そういうんじゃないんで・・・。」
コジロウ
「『あ、ワタシ、そういうんじゃないんで』？」
ムサシ
「（小声で）とにかく、そちらには、ワタシ一人で向かってますので・・・。」
コジロウ
「そうですか・・・。（ムサシの入っているダンボールに腰をかける）」
ムサシ
「（コジロウに乗られて）痛い痛い痛い！痛い痛い痛い！」
コジロウ
「（ダンボールに腰をかけるのをやめて）どうしました？！大丈夫ですか？！」
ムサシ
「（小声で）あ・・・、いや・・・、あの・・・、
今、船頭に四の字固めをかけられまして・・・。」
コジロウ
「船頭、どうしちゃったんですか！
職務中に客に四の字かけるって。
ムサシさん、船頭に何したんですか！」
ムサシ
「（小声で）あ、あの・・・。
腹ごしらえに船頭のお昼ごはんのキャラ弁を・・・。」
コジロウ
「何でキャラ弁食べちゃうんですか！」
ムサシ
「（小声で）すみません・・・。
もう少しで着くので・・・。
あと、応援団は行けませんので・・・。」
コジロウ
「あ、はい。了解しました。
お待ちしていますー。失礼しますー。（電話を切る）」
ムサシ
「うまくごまかせたかな・・・。」
コジロウ
「そうか。向こうの応援団、全員インフルか。
こっちばかり応援団がいると、向こうがアウェイみたいになっちゃうから、
とりあえず、Twitterで応援団には来ないように連絡して・・・と。」
ムサシ
「よし。なんとか、アウェイにはならずに済んだようだ。」
コジロウ
「あとは、ムサシが来る前にワナの最終チェックだな。」
ムサシ
「ワナ・・・？」
コジロウ
「ここと、ここと、ここに地雷を仕掛けた。」
ムサシ
「地雷・・・？」
コジロウ
「海に追い詰められたら、ここを踏めば、浅瀬に仕掛けた水鉄砲がムサシを攻撃する。」
ムサシ
「水鉄砲攻撃・・・？」
コジロウ
「あとは、最大の目玉である『８ｍのアレ』も準備ＯＫ・・・と。」
ムサシ
「『８ｍのアレ』って何？」
コジロウ
「遅い！ムサシはまだか！」
ムサシ
「え、何？
巌流島、ワナだらけなの？」
コジロウ
「ムサシが来たら、コテンパンにするのに！」
ムサシ
「めっちゃ、姑息な手を使ってね。」
コジロウ
「『８ｍのアレ』でコテンパンにするのに！」
ムサシ
「うん、その『８ｍのアレ』って何だよ・・・。」
コジロウ
「あ、そういえば、まだ仕掛けあったな・・・。」
ムサシ
「（ダンボールから飛び出し、コジロウに向かって歩きながら）
いや、何、巌流島、ワナだらけにしてんだよ！」
コジロウ
「（振り返って）ムサシ！！」
（ムサシ、落とし穴に落ちる）
コジロウ
「落ちたーーー！！
（ムサシの落ちた穴を覗き込み）大丈夫ですかー！？」
ムサシ
「（穴の中から）何、落とし穴掘ってんだよー！」
コジロウ
「（ムサシの入っていたダンボールを見て）あ、いいの見つけた！
（ダンボールから『ドッキリ』のプラカードを持って来て、穴の方に向けて）ムサシさん！てってれー！」
ムサシ
「（穴の中から）『てってれー』じゃねぇよー！」
コジロウ
「どうですかー？８ｍの落とし穴ー！」
ムサシ
「（穴の中から）これが『８ｍのアレ』かー！」
歴史上の人物、自由度の高いお題だったのですが、
誰にしようかいろいろ迷って、ムサシとコジロウに落ち着きました。
ボケとツッコミがコロコロ入れ替わって、いろんな仕掛けの入ったコントになりました。
さて、２０１７年は毎週新作を公開して、結果５２本のコントを作りました。
来年もいろんなコントを作っていきたいと思います。
皆さまのまたのお越しをお待ちしております。
人数：２人
ムサシ
コジロウ
所要時間：５分～６分
難易度：★★★★☆
備考：最後の落とし穴のせいで、上演難易度が跳ね上がりました。
それまでは基本的に会話劇なんですけどね。
【コント】聖徳太子
【コント】だるま
【コント】留守番電話
【コント】ドッキリ
【コント】博士のひらめき
お題コントのお題を募集しています。
採用の際には、ささやかながら、当ブログから採用者様のブログへのリンクを張らせていただきます。
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コントのこともつぶやきますが、コント以外のこともゆるくつぶやいています。）
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