8/28(土)、離れ磯である真鶴の大根(便宜上、赤馬の磯の大根なので赤馬大根と記載)に挑戦してきました。
このところ残暑で猛烈な暑さ。週末の天気予報・波予報を見ると、風は無く、伊豆半島全体がこれ以上無いほどのべた凪。暑さで昼間の釣りは辛そうですが、これ以上ない安全な海況は、波があるとリスクの高い磯へ入る絶好のチャンス。このチャンスを生かすさなければ!
考えた末、2021/3/21にウェダーで渡ろうとして深くて渡れなかった真鶴の赤馬大根へ渡ることに。ガイドブックによるとちょい泳ぎで渡る磯とのことなので、今度また水温が高くなる暑い時期に挑戦してみようと考えていたのですが、この暑さは絶好のチャンス。泳げば暑い昼間も体を冷やせて気持ちよさそう。最悪、釣りが出来なくてもシュノーケルだけでも楽しそう。
ジャーン。(ヤフオクの写真を借用)
そのうち離れ磯へ泳いで渡る時に利用しようと先日ヤフオクで購入したサーフボード。遂にこの秘密兵器の出番が来た。フィン、リーシュコード、カバー付きのショートボードでお値段税込み1620円と激安。直接引き取りなので送料無料です。もし岩場で傷ついてボロボロになっても、この値段なら惜しくない。使い倒したいと思います。以前、釣り場で会った離れ磯にウエットスーツで泳いで渡るという人とお話させていただいた時、浮き輪だとほぼ穴が開いてしまうという話を聞いていたので、岩場に当たっても壊れない浮遊体が欲しかったんですよね(後から翌々考えると灯油を入れるポリタンクでも良かったかも)。サーフィン経験は、大昔に見栄っ張りの弟の結婚式でハワイに行った時にロングボードの体験教室に入ったのみですが、これを機会に始めてみるのも楽しそう。当然、妻からは「こんな大きなものどこにおくの!もうやめてほしい。」と猛パッシングを受けます。。。
今回の計画ですが、赤馬大根ではきっと坊主なので事前に夜釣り・朝マヅメでお土産を確保したい。最近真鶴でイシガキダイが釣れているようなので、真鶴のいつもの地磯で夜釣り後に朝マヅメでイシガキダイを確保し暑くなってきたら赤馬大根に渡ることに。夜釣りは、このところフカセよりも胴付き仕掛けの脈釣りに軍配が上がっているので、今回は脈釣り一本で勝負します。
餌は、前回余ったオキアミ、採取したザリガニと、行きがけにあおき釣具店でサザエ1kg(1300円)を購入。大将に大根について聞いてみると、地元の人は結構入っていて、それなりに釣れるようだとのこと。危険な場所だったらどうしようと心配しましたが、少し安心します。
2:00に釣り場に到着し準備していると、ノーメンテで頑張っていたタモ枠が中古で購入してから4回目の使用にも関わらず固着して折れ4分の1が欠損。よくある事なので、いつものように釣糸で結んでとりあえず使えるように。で出しからやや落ち込んだ気分を取り直して勝負開始です。すぐに当たりがあり小さなカサゴが釣れる。しかし形がおかしい。
釣っている間、やたらと蚊がたかってくる。しばらく来ていなくて忘れていたが、そういえばこういう釣り場だった。辛い。ここでの夏場の夜釣りは止めた方が良いかも。今日は仕方ないので我慢です。
その後はネンブツダイの嵐。他に先週初めて釣ったナミマツカサがここでも釣れる。
ルアーマンが1人やって来て横に入った。見ているとトップウォーターでイナワラっぽい魚を掛けバラシ。その後、大きなダツを釣ってリリース。その後は釣れなくなった模様。一言いってダツもらっとけばよかった。。。
こちらはザリガニでイシガキダイを狙うが全く本命が当たって来ない。本命とは別の小さな当たりで餌が取られるのはフグか小さなブダイだろうか。
また2人釣り人がやって来た。何とクリフハンターTVのお二人。自分が大岩の上で釣っているので、奥の赤壁へ下りていかれた。見ていると底物狙いのようで向こうも当たりがほとんど無いようだ。あ~、今日は本当に駄目な日のようだ。。。その後、さらに崖メンバーが2人やってきて何と赤壁から飛び込み泳ぎ始めた。元気だなあ。まれに見るべた凪だからこそ安全に泳げる。暑さが厳しくなって来たので自分も泳ぎたい。
ザリガニが尽きたのでサザエを投入するも、当たり無くエサ取りにやられる。
11:00頃にあきらめて次の大根に向かうことに。同じタイミングでクリフハンターさんも撤収されるようだ。
駐車場で後から上がってきたクリフハンターさんに初めましてと挨拶する。釣り場で数回すれちがいざまに挨拶したことはあるが、まともに会話したのは初めて。今日の釣果などいろいろ聞いてお引止めしてしまった。ありがとうございました。
さて、気を取り直して今日本命の大根へ。心配していた駐車スペースは幸い空いていてラッキー。サーフボードとシュノーケルセットを持ち、釣り道具は全てクーラーボックスに入れ背負子でゴロタに降ります。一番遠くにある大き目な岩場が大根。もう少し近いかと思いましたが、それなりに距離があります。
12:20、大根到着!。やっと海で泳げる。
サーフィンに乗ると、やはり浮力が十分ではなく体が水につかり荷物と一緒に乗るのは無理がある。荷物を上に乗せてビート版がわりに使うのが良さそう。それを想定して、偵察でもボードをビート版のようにして海中の様子を見ながら泳ぎます。水はかなり濁っていて視界不良。今日、魚の反応が悪かった理由はこれか。。。海底には大きな岩がゴロゴロ。足がついたり深かったり。メジナの住処としては非常に良い場所ですね。
突然、怒鳴り声らしき声が。遠くで潜り漁をしている人が頭を出して声をだしているようですが、何を言っているのか聞き取れません。自分に向かって話しかけているのか?あるいは潜る時の掛け声か何か?気にせず岩場近くで上陸地点を探していると、また声が。どうやら自分に対して怒鳴っている様子。「オメエなにやっとるんじゃあ!!!」みたいな事をいっているようなので、「釣りに来ましたー!」と答えると、「サザエとっちゃだめだよー!」と、「取りませーん!」と答えると、また潜り漁を再開されました。どうやら密猟者と勘違いされたようです。ゴーグルをはめているのが良くないんでしょうね。いらぬ誤解を与えてしまってすいません。サーフボードで磯場というのもいかにも怪しすぎるのは否めません。とんだレッドゾーンに入ってしまったようです。とりあえず一番大きな岩場へ上陸。サーフボードは軽いので、上陸時に陸へ持ち上げるのも簡単。これは正解だったかも。
上陸して先端の釣座へ行きますが、足場がいまいちだし奥まった位置なので投げる方向も限られ、投げる先も浅そう。沖側の離れ岩の方が沖向きにどこでも投げられるし釣座も良さそうなので、そちらへも偵察に泳いで行くことに。上陸地点を見つけ上陸すると、すばらしい釣座。こちらが正解ですね。荷物を取りに一度浜へ戻ります。
クーラーボックスの持ち手に竿を結び付け、そのクーラーボックスをボードに乗せて泳いで行きます。あっ、肝心のカメラ忘れた。。。戻るのも面倒なので今回は写真はあきらめます。先程確認した上陸地点から無事上陸。釣座は想像した通り平坦で足場が良く極楽。ここで夜釣りしたらメジナがバカスカ釣れそうです。
持ってきた餌はサザエ8個のみ。さっそく石鯛狙いのタックルを準備して沖向きにサザエを放り込むと、しばらくしてウツボの反応。3匹目のウツボかと思った反応で岩に潜り込んだウツボを引っこ抜こうと引っ張るとズルっと出て来たようで、回収しようとしたところ魚が付いてる。大きさからオオモンハタかと思ったがぶり上げると32cmのムラソイ。でかい。自己記録タイです。やっと本日の坊主が回避できて一安心。その後、どこへ投げても暫く待つとウツボの反応があり、結局、8匹のウツボをかけて餌が尽きて終了です。
さあ撤収とクーラーボックスとサーフボードを持って上陸地点へ向かっていると、丁度良いタイミングで漁師を3人乗せた小型の船がこちらへ近づいてきます。これじゃ、まるで見つかって逃げる密猟者に見えてしまうじゃないかと思っていると、案の定、3人がこちらをみてザワザワしている様子。怪しい恰好だけど密猟者じゃないよー!。。。あえて何も気づかないふりをして淡々と泳いで撤収。まあ特に怒鳴られることも無かったけど、知らずに紛争地帯に足を踏み入れてしまった感じで怖いです。何かピリピリした空気が伝わってっ来る感じ。この付近、よっぽど良いサザエの漁場なんでしょうね。海底に大岩がゴロゴロしている起伏の多さからもその雰囲気が感じ取れます。
やっと海岸にたどり着いて一安心。時刻は16:24。夕暮れが近いので海岸部分は既に日陰に。慌てて帰るとさらに疑惑を生みかねないので、ゆっくり着替えて荷物をまとめて撤収。また今度来たいけど、漁師さんに疎まれそうなので遠慮しなくちゃいけないのかな。。。逆に、いつも来る釣り人だと認知されるまで通うという方法もありかも。
本日の釣果は、ムラソイ1(32cm)、ナミマツカサ3の2目4匹。
意地になって持ち帰ったナミマツカサは食べるところあるのだろうか。。。今回比較的がんばったのは水曜日にコロナワクチン接種を控えていることもあります。リスクが低いとはいえ最悪突然死して人生終了の可能性も0ではないので悔いの無いように。半分冗談ですが意外と本気です。人生、いつ何があるか分かりません。今回が遺稿にならなければ良いのですが。。。
翌日、時間ができたので次回のザリガニ確保のために用水路へ。はじめ捕れませんでしたが、岸辺に草が茂るベストポイントで沢山採れた。
見つけた立派なカエルはおそらくトウキョウダルマガエル。
新規ポイント開拓のため用水路の下流にある多摩川への注ぎ口近くへ。