私は現在、静岡県浜松市にある、放課後等デイサービスで勤務しています。

 

放課後等デイサービスとは、簡単に言いますと、障害のあるお子様向けの学童保育のような所です。

私は、認定こども園でも勤務の経験がありますが、どちらも大勢の子供を保育する「集団保育」です。

 

私はこの「集団保育」が、自分が志す保育と合っていないと感じています。

もちろん、集団保育の良さは多々あります。

 

他者とのコミュニケーションや協調性を学んだり、一致団結した時の感動を味わえるからです。

しかし、時代と共に、保育の在り方も変化し、現代の保育で、特に重要視されているのは「子供主体の保育」です。

 

私もこの「子供主体の保育」は、そうあるべきだと思います。

ところが、多くの保育施設では、やはり先生主体、あるいは施設(園)主体の保育になっています。

子供達は、先生や園が与えたプログラムを、言われるままに「やらされている」のが現状です。

先生方は、もちろん子供達を愛し、最善を尽くしているのですが、集団保育の限界と言いますか、そうならざるを得ないのです。

 

経験上、一人一人に向き合うことが困難で、手が回らないのです。

その根本的な理由は、保育施設といえども「営利団体」ですから、利用者を定員一杯まで集めて、利益を確保しなければなりません。

 

そしてその為には、入所を決める保護者の意向に応えなければならなりません。

その結果、イベントや行事が優先され、園や先生主体の保育となっていくのです。

 

言わば、見栄えの良い「卒業アルバム」を作る為に、初めからプログラミンされているのです。

子供一人一人の主体性を尊重すれば、全体の統制がとれなくなり、行事やイベントの進行の妨げになってしまいますからね。

私は幼少期ぐらい、もっと自由にのびのびと、自分のやりたい事をやらせてあげればいい、と考えています。

もし、やりたい事がまだ見つかっていなければ、何に興味があるのかを見つけてあげて、その方向に導いてあげればいい、と思っています。

そして、そのような子供主体の保育を行う為には、保育者自身が施設や上司の方針から自由になり、子供一人一人に合わせた、柔軟な保育の必要性を感じています。

以上が、私が自宅で託児所を開業しようと思っている、主な理由です。