さて、そんな取り組みをしているある日、子供と一緒に病院へ行き、
血液からアレルギー検査ができると知り、やってみたらば、なんと私
「小麦アレルギー持ち」じゃないっすか!!
え゛ぇ、そうだったの、なのに私、小中学校と給食でずっとパンを食べ、
その他の小麦製品を食べまくってきたと・・そりゃ、痒くなるよ
ね、知らなかったとはいえ、私の体よ、ごめんなさい。
以降、私の「脱・小麦研究」には拍車がかかりました。結果、わかった
ことは、「小麦は遺伝子組み換えされていない、昔からの種子を使って
育てられたものなら、どうやらそれほど人体に害はない」ということ
です。
だって世界中で、小麦粉製のパンの類や麺類は、何千年も前から人類
に食べられてきて、多くの地域で、実に奥深い食文化を形成してきて
いるのだから。
私の知る限り、日本で、食べない方がいいワースト小麦製品は、
◆スーパーなどで1欣100円以下で売られている食パン、
◆原材料に「マーガリン、ショートニング」が使われている菓子パン
とお菓子、
◆安さを売りにしたジャンクフード・ファーストフード・クッキーなど
のスイーツ全般
です。
コストを下げるために最低の材料を使っているだけあって、なかなか寿命
を縮めます。こうしたものは、食べても食べても心と体が満足しないので、
太るし、どんな病気にもなります。(血管つまる系は、すべてなる可能性
が高いです。)もはや、アトピーどうのこうの、とだけ言っている話じゃ
ありません。
では、国産の小麦粉は、輸入小麦粉に比べて、どれくらいいいのでしょう
か?研究機関のデータもいいですが、私は自分の体を使って、その反応で
試してみました。
結果、やはり国産小麦は、格段に痒くなりません。
さらに原材料に、マーガリン・ショートニング・上白糖が含まれていない
と、尚よいです。国産小麦と言っても、種子の種類や育てられ方はさまざま
です。
ですから、産地や小麦粉になるまでの過程、生産者の意図や願いなど、
わかることは、とことん調べるようになりました。
そうして購入したパンは、かつてのような、気が狂うような痒みは生みま
せん。
アトピーが完治したわけじゃないし、小麦アレルギーを克服したわけでも
ないので、いい気になって食べまくることはしませんが、今では慎重に、
自分の体の声と直感に耳を澄ませて、「これだ!」と思うものを頂くよう
にしています。
何より、こうした食材を気遣う習慣がついたことを、ありがたく思って
います。
そしてこちらも自宅で料理しながら実験してみましたが、小麦粉を使う
殆どの料理は、米粉、はと麦粉、おから粉、片栗粉で代用できます。
我が家では、天ぷらもピカタも、お菓子類も、最近は全部米粉か玄米粉
で作っています。
👇は、私がこれまでに実際に作ってきた食べ物・お菓子たちです。
米粉チーズケーキ 玄米粉のアメリカンロッククッキーとスノーボール 米粉バナナケーキ
桑・葛の葉、葛・セイタカアワダチソウの若芽の米粉天ぷら 玄米粉のカレー風味唐揚げ
米粉パンケーキ 米粉キャロットケーキ 米粉クッキー
米粉・玄米粉のお好み焼き 米粉クレープ クレープで野菜を巻いて
近所で採った野草を家にある野菜と一緒にかき揚げに 玄米粉のチヂミ
とても有名ですが、テニスのジョコビッチ選手も、私よりずっと深刻な
小麦を食べられない病気の持ち主ですが、それ以外の食べ物で病気を
完全に克服し、世界一の強さを誇っているんですから参考になりますね。
彼の本は何冊か読みましたけど、1つだけ👇にご紹介しておきます。
(グルテンフリーのレシピも紹介されていて面白かった!)
このシリーズを「闘い」と名づけてしまいましたが、最近では「痒み=
アトピーからも世界の闇の真実を知れる、体への大切なメッセージ
だった」と、確信するに至っています。
もしこの、気が狂うような激しい痒みに襲われなかったら、私はきっと、
自分の体の声にはろくすっぽ耳を傾けず、ただ食べたいものを、飲み
たいものを、どんどこ体に入れ続けていたでしょう。でもそれって、
自分の体をゴミ箱にしているようなもんだな、と今いろいろわかるよう
になってからは思います。
そのうち、安全な食材を使った生産者さんからいろいろなものを買う
うちに、何人かの方と親しくお話するようになりました。話を伺って
いると、生産者さん自身が、私と同じように、ある日突然アレルギーに
なってしまった、というケースもあります。
そしてそれを機に、
・小麦粉(グルテン)を使わなくても、
・グレイン(穀物)すべてを使わなくても、
・マーガリン・ショートニングを一切使わなくても、
・ときには、砂糖・卵さえ使わなくても、
とてもおいしいケーキやお菓子、パンを作れるようになって下さった
生産者さんが、日本にはたくさんいらっしゃいます。
それぞれの人の体質や好みや考え方によって、何を避けるのか、という
選択肢も、今は豊富になってきています。
あるパン職人さんと話していて、「互いに、アレルギーになったことを、
感謝しないといけないかもしれませんね。アレルギーにならなければ、
あなたとあなたの作るおいしいパンには出逢えなかった。アレルギーに
なってもなお、職人としての信念を曲げず、ひたむきに『良いもの』を
作ることを目指して下さった、あなたの生き方そのものに惹かれます。」
ということを伝えられたとき、私は自分が34歳で突然アトピーになった
ことの運命を感じました。
私はそのあと、36歳と38歳で出産しましたが、この15年ほど育児をし
ながら、こうした食材に関する深い学びと気づきを、自分のアレルギー
を通してできたことは、(苦しかったけれども)とても良いことでした。
結果として、私の家族全員がその恩恵にあずかることになりましたし。
私の脱小麦粉(グルテンフリー)ライフは、今となっては「とても幸せに
生きること」に、欠かせない要因の1つになりました。勿論、様々なアプ
ローチからの「アトピーの完治」も、目指しています。
あくまでも無理をしすぎない中で、その過程をとことん楽しんでみる
つもりです。
長いものを、お読みいただき、ありがとうございました。