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佐賀のオッサン星にハマる2

このブログはある星空に戦いを挑んだオッサンの記録である。
天文界において全く無名の冴えないオッサンが星見の中から健全な精神を培い、
わずか数年でメシエマラソン完走をなし遂げた妄想を通じて、その原動力となった信頼と愛を余すところなくログ化したものであるかも。

自宅からコルキットで土星を見たり月を見たり、というのはあるのですが、ここ1ヶ月間は天気が悪いこともあり遠征無しで、ブログ更新もサボリっぱなしです。



今夜は久々の晴天で月齢もいいのですが、仕事が・・・(涙)


で、自身用の備忘録メモです。

明日の仕事の捌け具合で明後日早朝出陣なるか!?



組立天体望遠鏡で撮るメシエ天体インデックス 、残り9天体。


既に日の出が早いので早起きが辛そうですが(とは言っても西日本なので4時くらいまで暗い)、


M76 ペルセウス座の惑星状星雲

M30 やぎ座の球状星団

M31 アンドロメダ座の銀河

M32 アンドロメダ座の銀河

M110 アンドロメダ座の銀河


あたりは撮れる高度になってきたかも。(無理して早く撮る必要もないのですが(^^;



M33 さんかく座の銀河

M34 ペルセウス座の散開星団M74 うお座の銀河

M77 くじら座の銀河

M74 うお座の銀河


この辺はまだ低いなぁ。

今の時期、夜明け前の南の空に夏の天の川が見えます。


佐賀市内からは干潟よか公園がベストスポットです。



佐賀のオッサン星にハマる2


星干潟よか公園の天の川星


PENTAX Q

19mm(35mm換算47mm)

ISO1600×30秒

RAWカメラ内現像→JPEGをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



こんなに派手ではありませんが、肉眼でも「ミルキーウェイ」の名の通り、白い帯が有明海から天頂の彦星(わし座アルタイル)と織姫(こと座ベガ)の間を通って、はくちょう座デネブまで流れている美しい空を眺めることができます。



佐賀のオッサン星にハマる2



でも、干潟よか公園は宅地から離れているため暴走族類の溜まり場としても有名です(^^;



みずがめ座流星群はまだ活発なんでしょうか?

別に流れ星を見ようと構えていたわけではありませんが、今朝1時間程度で大きいの3つ見ることができました。

昼間通って「ここは!」と気になっていた佐賀市諸富町の昇開橋で撮影してみました。



佐賀のオッサン星にハマる2


星昇開橋と天の川星


PENTAX Q

19mm(35mm換算47mm)

ISO800×15秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。


上の方、薄っすらーと天の川が写っていますが、予想以上に光害がすごかったです。

帰宅して地図を見ると、この方向に大川市、柳川市、大牟田市が並んでいました(^^;


昇開橋は、筑後川を跨ぐ国鉄時代の廃線跡です。

http://www.shoukaikyou.com/

今は歩道になっていて、誰でも渡れます(^^)


佐賀のオッサン星にハマる2


うーん、惜しいなぁ(^^;

今朝の遠征でみずがめ座を撮り終わりましたので、全110のメシエ天体の撮り残しは、


M34 ペルセウス座の散開星団

M76 ペルセウス座の惑星状星雲


M30 やぎ座の球状星団

M31 アンドロメダ座の銀河

M32 アンドロメダ座の銀河

M110 アンドロメダ座の銀河


M33 さんかく座の銀河

M74 うお座の銀河

M77 くじら座の銀河


と、残り9つになりました。


フルマラソン(走る方)でも、残り10%を切っても「うわっ!まだ4kmもある!」なわけで、ゴールが見えたとはいえ、まだまだです。



さて、今朝の余興。撤収時にPENTAX QをSE150Nに装着して、



佐賀のオッサン星にハマる2-M27


星M27星


SE150N+PENTAX Q直焦点

750mm(35mm換算4,185mm)

ISO1600×30秒

PhotoFiltreで色合い調整、MS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更



これも中心星が写った!

SE150Nの接眼部にPENTAX Qを装着した後に気付いたのですが、「こんな淡い天体をどうやって導入するの!?」


・・・!!!


なんと5cmファインダーでM27が確認できました!





そうこうしていると、月が昇ってきました。



佐賀のオッサン星にハマる2-moon


お月様お月様


SE150N+PENTAX Q直焦点

750mm(35mm換算4,185mm)

ISO125×1/30秒

PhotoFiltreでシャープ化、MS Office Picture Managerでサイズ変更


この月が昇ってきてもいて座周辺の天の川は見えていて、素晴らしい夜でした!

世間は連休真っ最中で、夜も賑やかです。夜半過ぎの往路も電飾アゲアゲなワンボックスチームやらオニキャンVIPカーがお祭り騒ぎ!


そんな日柄なので、干潟よか公園は危険過ぎると三瀬に行ったわけですが、山間部のため四方が開けているわけではありません。東の空なんか高度にして20度くらい遮られていまして。


しかし、そんな中でも粘っているとみずがめ座が昇ってきました。



佐賀のオッサン星にハマる2-m72


星M72星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。


みずがめ座のε星とμ星が肉眼で見えていましたので、楽勝!と思っていたら、とてつもなく暗かった(^^;

眼視では球状星団というよりは白いシミといった見え方で、撮影してもこの程度でした。




佐賀のオッサン星にハマる2-m73


星M73星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



どこにメシエ天体?と思いますよね?真ん中に写っている3つ(正確には4つ)の星がM73なんだそうです。確かに眼視の具合によっては星雲状で彗星のように見えなくもない!?




佐賀のオッサン星にハマる2-m2


星M2星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



みずがめ座のメシエ天体3つのうち2つがあんな感じですが、もう一つの球状星団はなかなか見応えのある美しい天体です。β星から北に振るとファインダーでもわかります。

他、以前の写真がイマイチだったものを撮り直しました。



佐賀のオッサン星にハマる2-M4


星M4星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



さそり座が南中した頃合を見計らって撮影しました。

ファインダーでも双眼鏡でも余裕でわかる大きな球状星団です。




佐賀のオッサン星にハマる2-M39


星M39星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



眼視では美しいのですが、その美しさを撮れていません。もっと広い画角で撮らないとマバラになっちゃって間が抜けちゃいますね。




佐賀のオッサン星にハマる2-M71


星M71星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。


や座にある球状星団です。アルビレオからM27、そこから南下してや座を入れればすぐですし、今朝はや座が肉眼でも見えていたので、導入は楽でした。



ではビフォーアフターをば。右が今朝撮影。



佐賀のオッサン星にハマる2-beforeafter_m4
M4


佐賀のオッサン星にハマる2-beforeafter_m039
M39


佐賀のオッサン星にハマる2-beforeafter_m071
M71

「コンプ」とか「ガチャ」とか今風でしょ?(藁


さてさて、いて座で撮り忘れていた(撮ったけれど、とても見られるものじゃなかった)球状星団を、今朝撮ることができました。



佐賀のオッサン星にハマる2-M55


星M55星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。


いて座の南斗六星のζ星から東に振ると、15cm眼視でノペーっとした星雲状の天体が入ってきました。

これでいて座にあるメシエ天体15個を制圧!


ついでに同じ並びのM54、M70、M69も撮ったのですが、以前撮ったものより劇的に良くなったわけでもないので割愛。


ついでにM70からひたすら北上してたて座まで行くと見えるのが、



佐賀のオッサン星にハマる2-M26


星M26星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



小じんまりしていて、淡くもあるのですが、星雲(<星ですが)をまとった星群といった感じで美しいです。ココナッツミルクに粒々が入っているみたいな。

いやー見えた見えた!

ここ数カ月の流星群の中で一番良かったです。



佐賀のオッサン星にハマる2


極大日は明日未明&「出現数はそれほど多くない」とのことですが、SE150Nで観望&組立天体望遠鏡で撮影の片手間傍らですら3時間で8つ見つけました。うち3つは流星痕が残る大きな流れ星。見応えがありました。



佐賀のオッサン星にハマる2


一昨日と異なり、肉眼でバッチリと天の川が見えています。



佐賀のオッサン星にハマる2


はくちょう座付近です。上辺右寄りにコートハンガー(^^;


肉眼で5等級まで見えています。いるか座、や座といった街中では見られない星座もしっかり辿ることができました。


双眼鏡で天の川を眺め、でもこれだけ見えていれば肉眼で眺めるのが一番!

他、撮り直した天体をダラダラと(^^;


上から4枚は


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



佐賀のオッサン星にハマる2-M11


星M11星


たて座の散開星団。眼視では球状星団っぽくも見える密度の高い星団です。



佐賀のオッサン星にハマる2


星M56星


こと座の球状星団。こと座から辿るよりはくちょう座アルビレオから辿った方が近くてわかりやすいかな。



佐賀のオッサン星にハマる2-M68


星M68星


うみへび座の球状星団。そもそもうみへび座を辿れませんので、わかりやすいからす座から。


そして、からす座が見えているならこっちも



佐賀のオッサン星にハマる2


星M104星


おとめ座のソンブレロ銀河。これもからす座から辿った方が圧倒的にわかりやすいです。



で、ビフォアアフター的には、



佐賀のオッサン星にハマる2
M11



佐賀のオッサン星にハマる2
M56




佐賀のオッサン星にハマる2
M68


佐賀のオッサン星にハマる2
M104


・・・な結果になりました。



はくちょう座のM29とM39くらいまでは撮り直したかったのですが、その頃になっても天の川が見えません。これだけ空がいいのに何故だ?



佐賀のオッサン星にハマる2


・・・と、山林の陰で気付かなかっただけで、既に木々の向こうには明るい月が出ていました。



余興で撮ったM57。



佐賀のオッサン星にハマる2-M57


星M57星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒×4枚をDeepSkyStackerで合成。

MS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更、NeatImageでノイズ除去。



まだまだ全然ソフトを使いこなせていないので、Jpeg一枚撮りの方が美しいという結果に(^^;



それから、余興の余興で、



佐賀のオッサン星にハマる2


星M97星


SE150N+PENTAX Q直焦点

750mm(35mm換算4,185mm)

ISO1600×30秒×4枚をDeepSkyStackerで合成。

MS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更、NeatImageでノイズ除去。



加工次第でもう少し何とかなりそうなものですが、現状これが精一杯です。中心星が写ってくれました。

今回の遠征では、組立天体望遠鏡で撮るメシエ天体インデックス の新規加入組はありません。


特に計画性もなく思い付いたことをやっていたわけですが、ひとつ、これまでに撮った対象で写りが悪かった天体を再撮影してみました。



佐賀のオッサン星にハマる2


へびつかい座の球状星団3つ。



佐賀のオッサン星にハマる2-M10


星M10星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。


ファインダーを使ってε星から粗動で東に振るとドンっと視界に入ってきます。ε星とδ星は3等級ですが周辺も暗い星ばかりなので目立ちます。へびつかい座は3等、4等級の星が多く街中ではわかりませんが、この日は肉眼でも全貌を確認することができました。



佐賀のオッサン星にハマる2-M12


星M12星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



M10より地味になりますが、M10から北西へこれもファインダー見ながら粗動で簡単に導入できました。




佐賀のオッサン星にハマる2-M14


星M14星


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。



M12よりさらに地味になります。M10から北東へ星図とにらめっこしながら、これは微動で導入。これを導入するために幾度となくスタート(ε星)へ戻らされました(^^;



今回のビフォアアフター。

左がこれまでのインデックス写真、右が今回の写真です。



佐賀のオッサン星にハマる2
M10


佐賀のオッサン星にハマる2
M12




佐賀のオッサン星にハマる2
M14



む?M14は改悪か?