首里方言でサーターは砂糖、アンダは油、アギーは揚げる。
あわせてサーターアンダーギー、つまり沖縄ドーナッツ。
低温で揚げる為、丸いながらもぱっくり開いてチューリップの様でかわいい。
表面はさくっと、中はしっとりとしていて、腹持ちが良い。

ああ食べたいなぁと思いながらチャンスがなくて今まで食べた事が無い。
思っているだけでは能がないので、今日はうちで作ってみました。
私は揚げ物が苦手。食べるのじゃなくて作るのが苦手。
とにかく高温の油は怖いし、こげるのも生焼けも嫌だし、中年の夫がビール腹になるのも嫌。
なのでトンカツなんかもいつもオーブンで作っているのです。
でもドーナッツばっかりは揚げない事には。。と今回初挑戦!

作り方
1.卵2個と黒糖120~140gを合わせる。
2.薄力粉220gとベーキングパウダー小さじ1.5を加えて粉っぽさが無くなるまでよく混ぜて、
  サラダ油大さじ1を加える。
3.水で手を濡らし、直径2-3㌢に丸めた生地を160度くらいの油で揚げる。
4.生地が浮いて、割れ目ができ、キツネ色になったら引き上げて油をきる。

$英吉利 田舎もん便り

というのが基本的なやり方。
日本だったら物産館なんかでおいしい黒糖が手に入るんだろうな..
しかし!イギリスも砂糖の種類は全く負けてません。
ブラウンシュガーも色んな種類があるけれど、精製方や成分を比べてみると黒糖に最も近いのがこれ、 Dark Muscovado Sugar。
逆にこれ以外の普通のブラウン・シュガーは、糖蜜を残して生成した三温糖や赤砂糖的なものになってしまうから風味から何から全然違うのだ。

今日はもの凄く暑かったしイギリスの小麦粉はちょっと違う為生地が柔らかくなってしまったので。結局最終的には小麦粉を大さじ2くらい足し、更に個人的な好みで今日はゴマをたくさん入れました。
それから個人的な揚げ物恐怖症から、濡れた手で生地を扱って油が跳ねるのが嫌だったので手を水で濡らす代わりに油を付けて丸めました。全然くっつかなかったし全然問題無し。

外はさくっと香ばしく、中はしっとりと腹持ちがよく、きれいにぱっくりと割れてチューリップの様でかわいい。いや、満足の出来でした。

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行ってきました、Strictly Gershwin。
Ensligh National Balletが只管ガーシュウィンの音楽に乗せて踊りを披露するという趣旨の催し。(?)
我が家はフレッド・アステアとロジャースの大ファンで通っているので、とりあえず駅で観たこのチラシに惹かれてチケットを衝動買いしたわけです。

英吉利 田舎もん便り

なんとなく折角だからロンドンもぶらぶらしたいし。。
と思って1時頃に家を出て、2時半頃にはロンドンのチャイナタウンで点心を食べ(これが非常に美味しかった)、ロイヤル・アルバート・ホールまで歩いて行こうかな、とリージェントストリートまで出た途端にものっすごい雨。

南国か?と言いたくなるくらいの大雨。
手持ちの折り畳み傘じゃ全く歯が立たず、Gのジャケットは背中が既にびしょぬれ。
仕方なくカルティエの店先で雨宿りをすると、なんとシャッターを閉めるカルティエの店員。。
すんません、身ぎれいじゃなくて!

雨が小振りになった頃ボンドストリートへ向かうと、また更に豪雨が。。
いつもGがジャケットを着て歩き出すと大雨になる事から、雨男疑惑が?
考えてみるといつも高いジャケットを着ると雨が降るんだよね。特に雨合羽を車においてきた時に限って。結局何故かユニクロで時間をつぶし、私の大嫌いな地下鉄に乗って行く羽目に。

私はロンドンのチューブが大嫌いなのだ。
空気は汚いし、マナーは悪いし、エアコンは無いし。
そのうえ翌日鼻をかむと真っ黒い粉が出てくるし。。なんだろう、あの煤みたいなの。
そして更にいつも遅れるし、いつも何かが故障してるし。。
どうしても電車に乗らないといけないのならせめてDLRが、地上に出たところから乗る事にしている。
気付けば3マイルくらいは余裕で徒歩圏になっている。
でもさすがに雨じゃ。。背に腹は変えられずチューブに乗ったらやっぱり酔っぱらいグループに遭遇。
電車運、未だに悪いです。

サウス・ケンジントンからロイヤル・アルバート・ホールは地下道で繋がっているから、雨が降っていても目の前までいけるから安心。。。と思っていたらなんと道路工事のため自然史博物館の当たりから道は閉ざされていて結局歩く羽目に。
空は晴れているしまあ大丈夫だろうと思っていたら、雨男+高いジャケットの組み合わせを舐めちゃいかなかった、5分程歩いたところで突然ものすごい豪雨が。。
屋根のあるところに入ってもスプラッシュ・マウンテンなみの水しぶきが入ってくるほど。
乾きかけていたGのジャケット、またずぶぬれに。

ロイヤル・アルバート・ホールでは堪え性の無いお年寄りに3回程順番を抜かされ、席に着く頃にはなんとなく疲れた気分に。。
やっぱり田舎もんにはロンドンはてえへんなところどすなぁ。。。








あぁ、肝腎の舞台!はとても面白かったです。
今度はもっと良い席でもう一度観たいとGが言う程良かった。
バレエから始まって第1幕も第2幕も演目がすすむにつれタップダンサーが出てきたり、ボールルームダンサーが出てきたりして。
ボールルームダンサーの蓮っ葉なフラッパーガールの演技は見事だったし、バレリーナのエレガントなチャールストンも良し。タップダンサーもかなりの腕前でピアノの上でのタップはかなり良い音でてた。どちらかと言うと男性二人のダンサーより後半に出てきた女性のタッパーの方が雰囲気が出ていたと思う。正直その女性のゲストタップダンサーが全体で一番良かったかも。
しかし観れば観る程フレッド・アステアは唯一無二で、もうあんな人は出て来ないんだな~と実感してしまったのはちと寂しい。
一幕も二幕も日本人のシニアプリンシパルが良いとこ取りしてたのもちょっと嬉しかった。
大きな円形ステージをフル活用して、上からみると全体の配置が巧みで感心してしまった。
振り付けや演出もやりがいがあるんだろうなぁ、ああいうステージは。

しかし一番良いとこをさらっていったのは踊る指揮者。
踊るし、ピアノ弾くし。。。彼の存在が一番印象的だったわ、実際のところ。

詳しいところはこちらで。。

私に取っちゃ常識じゃないのだ。

Gのお父さんはご存知の通りもとエンジニアで、プチ蒸気機関車から手裏剣、家の建て増しまで自分でやる御仁で我が家も大変お世話になっているのだ。
彼がいなければドアの交換は愚か地下室は未だに見知らぬきのこが生える環境だったに違いないし、リビングが住環境になるまで幾ら掛かったか知れない。

彼は週に2日程我が家に出張して、私たちが仕事をしている間に家を少しずつ手直ししてくれている。
しかしそれでも週5日家にいるわけで、その間口やかましい妻から逃れる為に庭にある自分のワークショップに籠る「理由」が必要なのだ。

それで最近買って来たのが日本の脇差し。
もうかれこれ3ヶ月くらいはこの脇差しの手直しをしている。
サビの浮いていた刀身を磨き、手入れをし、鍔を磨いてもう素人には想像もつかない諸々の事をやってのけているのである。

しかしいずれは売りたい、売るのなら買ったよりは高価に売りたい。
という事で刀や鍔について今諸々の事項を調べている所なのだ。
誰が調べてるって?


私。




まあご存知の通り私は時代劇にハマった時期も無ければ、刀剣マニアでもないのでこのジャンルに関しては長さである程度種類は分かる程度の知識しかないのだ。
日本人だからって何でもわかると思うなよなぁっ!っと言いたい所だけど実のところ私もちょっとハマって来ている。

彼の持っている刀は脇差しで、模造刀ではなくきちんと合わせて打って作られたものだ。
何故これが分かるかと言うと、模造刀の波紋はメッキなので知らずに研ぐとなくなってしまうのだ。
本物の刀の波紋は時代劇の様にすぐにキラっとわかるわけではなく、これまた時代劇でお殿様がぽんぽんと粉をはたいているシーンを観るかと思うのだけれど、その作業があってこそお目見えするものなのだ。

刀には新刀、古刀とあって一応慶長以降の刀は新刀と呼ばれるのだ。
簡単に言うと違いは地鉄。
天下が落ち着いて全国津々浦々に均一な鋼が流通する様になって、地鉄の差が少なくなったから新刀の地鉄は基本的にきれいなのだ。
一応彼の刀は美濃新刀らしい、と思うけれど新刀の時代には美濃のスタイルが主流になっているから確定するのは難しいらしい。
京に近かった美濃は古刀の時代に刀鍛冶の技術が大変発達していたそうで、天下統一後は日本全国の大名が美濃の刀鍛冶を雇いたがったからだそうな。

難しいと言えば鍔。鍔が目下の問題なのだ。
Gパパの鍔はいわゆる雲竜図で、表面から裏面までが一つの絵柄となったダイナミックなもの。
竜の目には金があしらわれ、赤銅の装飾もされた豪奢なもの。
竜の頭の部分はかなり厚みがあって、紛れも無く高彫り。
いろんなパターンを観察した結果、水戸彫りじゃないかと思う。

英吉利 田舎もん便り
英吉利 田舎もん便り
英吉利 田舎もん便り
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こういうのはまとめて、龍図 無角形 鉄磨地 高彫 金・赤銅象嵌 角耳小肉 両櫃孔という。
角耳小肉と言うのは、耳、つまり鍔のふちの部分が丸みを帯びず直角のものを言うのだ。
直角ながら上下のふちに丸みがあれば角耳小肉と言う。
両櫃孔というのは刀身を通す穴の両側に穴があるという事。
片方だけつぶされていたりもともとないパターンも多い。
この穴は小柄笄櫃(こづかこうがいひつ)といって、小柄(小さな刀)を収納する穴だ。
小柄は細工用だったり、ペーパーナイフ的に使われたり髪の乱れを直したりそう言う用途で使っていたらしい。笄(こうがい)というのはそれこそ髪を整える為に用いる身だしなみ用品。
片方の穴が埋まっている場合は笄の代わりに馬針(馬の足が鬱血した時に傷つけて血を流し、また馬が走れる様にする道具)を収納したらしい。
ちなみに半月形の丸い穴が小柄用、サザエさんの頭みたいなのが笄用の穴で、刀を差した時は小柄櫃が身体の方に来る。

まあここまでは私でもなんとか分かった事なんだけど、この世界は素人には入り難い世界だなぁとつくづく感じる。「こづかこうがいひつ」だって一般の読みじゃないから漢字変換も簡単にはできないし、そもそもこの言葉がどう言う意味か、逆にそれぞれのパーツをどう呼ぶのかだってわからない。
だけど調べようとすると全部そういう用語で説明されているのです。。
刀の世界より奥深い鍔の世界。。。

$英吉利 田舎もん便り


ちなみに日本刀から産まれた言葉やことわざって今でも普通に使ってるものが多い。
例えば刀を固定する為に鍔の上下を挟む様に添える薄い金属の円盤の事を切羽というのだけれど、
これが詰まってしまうと刀が抜けなくなるのでここから来た言葉が「切羽詰まる」。
それから刀はそれぞれ反り方が違って他の鞘には納まらない事から気の合わない人の事を「反りが合わない」と言う。
同じ反りの違いの事から、刀は別の鞘には納まる事が出来ないからそこから産まれた別の言葉が「元の鞘に納まる」。
又、刀は長期間手入れをされいてないと錆びてしまって使えなくなるから、「身から出た錆」。
それから柄を固定する金具は目立つ様に金の虎や竜の形に彫ってあって目貫と呼ぶのだけれど、今でもにぎやかな通りの事は「目貫通り」と呼ぶ。
ついでに土壇場というのは江戸時代の首切り場の事だそうですよ。。

さて、日本刀は通常特別な土を使って刃文を出す作業をするわけですが、研ぎなんかで見せかけの刃文を書いたものやメッキのものは使っている間に消えてしまうのです。
つまり「付け焼き刃」。
私が「土壇場」で仕入れた「付け焼き刃」のこの知識、2年も経たないうちにあっという間に忘れてしまうでしょうが、活かさないのも「身から出た錆」という事で。。。

ほら、上手に纏まった。
明日から私は9月まで週5日勤務なのです。
もう一度言います。。週5日勤務なのです。
こんなのOL辞めてからはじめてなのです。
OLはまだデスク勤務で、外出なんて週1日くらいしかなかったけど、重量挙げプラス競歩を兼ねた体力と気力任せの仕事で、週5日勤務なのです。

始まったらそりゃあ一生懸命やりますよ。
私はまじめだけが取り柄の女ですから。
しかし2008年5月2日以来はじめての週5日勤務なのです。
全くモチベーション上がらず。。

あー困った困ったと腐っていたらGがご飯を作ってくれました.
名付けて上がれよモチベディナー!
本当は手術前後の私の努力に対する応酬だそうなんだけど、良いタイミングなのでそう言う事に。。

まずスターターはウェイトローズで売っていた厚切りスモークサーモンをわさび醤油で!
$英吉利 田舎もん便り-starter

これ、ずっときになってたんだけど、お値段も結構で6ポンド近くするので手を出さなかった品なのだ。お昼に買おうと思っていたものをスキップしてこれをついに買う事に。
つまりお昼はスクランブルエッグでした。。
味は塩分の少ないスモーク風味の刺身という感じ。
脂がのって大変美味しゅう御座いました。

メインはGの得意料理。
チキンの胸肉にニンニクの薄切りとブリーチーズを挟んで、パルマハムを巻き付けて焼いたもの。
$英吉利 田舎もん便り-main

しかし今回はなんと素材が違うのだっ!
パルマハムではなくなんとスペイン産イベリコ豚のハムを使用!
風味と深みが全然ちがったし、ハムがしっかりしているから肉によくくっ付くし剥がれない。
いつもよりやっぱりおいしくできました。

そしてデザートはナイジェラ・ローソンお得意のサマーベリーケーキ。
平たく言えば日本のいちごショートケーキにちょっとカスタードが入ったもの。
$英吉利 田舎もん便り-pudding

Gはお菓子は過去3度しか作った事がないのです。
そのうち2回はアップルクランブルで一回は失敗作。
もう一回はクリスマスケーキで、これは鍋に全部ぶち込んで煮て焼くだけのものだった。
おいしかったけど、オーブンで活火山のごとく大活躍して下さって掃除が大変でした。
だからスポンジケーキはちょっと背伸びし過ぎかな?と思ったけれど、本人やる気なので割と難しいものだよ、とは言わずに決行してもらう事に。
オーブンに入れてから何度もドアを開けると言うNGも起こしまくったくせに、ふんわりと仕上がったスポンジケーキ。。何故だ???

でも美味しかったよ。。
$英吉利 田舎もん便り-pudding after

さて肝腎のモチベーションは。。?
上がりました。7ミリほど。
しばらくご無沙汰していました。
オードリーエンドの鴨の赤ちゃんのその後とか、白鳥や大鴨に集団で追いかけられて脱兎のごとく逃げた事とか、メイドさんのバター作りを終止かぶりつきで見学した事とかいろいろあるんだけど。。。
写真が大きすぎてアップロードできなかったので書いていないのです。
夫よ、頼むから圧縮してくれ。
そして圧縮すると言ったら、一月以内にやってくれ。。お願いっ!

今日は去年以来はじめて本格的な家の改装をしているのだ。
そして我が家はドアがありません。
うちはバカバカしい程大きな薄いガラスの窓がはまっている、半分腐りかけた木のドアを使っていた。
奇跡的にここ1年泥棒は入らなかったけれど、もともとはインテリア用のドアを玄関のドアとして使っているのは正直不安で、お金を貯めてきちんとしたものを先週ようやく買ったのだ。
郵便受けやハンドルなんかは去年買っといたんだけどね。。
Gの父は朝8時に来ると言っておきながら7時45分には到着し、早くも作業を始め今現在ドアもドアフレームも無い。願わくは今晩までにドア。。ついてほしいな。


さて先週はこの町にきて二度目の誕生日。
前回と同じRestaurant on Church Street(http://www.trocs.co.uk/)に行った。
ここは実はミシュランスター取得のレストランで、小さいながら雰囲気はいいしワインも美味しい。
しかもメニューは少ないながら何を食べてもハズレはないのだ。

この店は場所をしっていないと正直見つからない。
表通りからは地下におりる階段とドアがあるだけなのです。
もとワインセラー兼バーだった店を改造して作った小さなところなんだけど、なんとなく改装してもう一部屋増えた?ような気がした。

食べ物でなかなか冒険できない私たちは、いつもメニューを隅から隅まで読んで悩みながら毎回同じものを注文するのだ。
例えばテイクアウェイのカレーなら、バターチキンとガーリックナン、それからロガン・ジョッシュ。時々別のものも食べるけど必ずラム料理。
チャイニーズだったらクリスピー・ビーフ・ヌードルとホット・アンド・サワー・スープ一つにワンタンスープ一つ。そして時々チャーハンだ。
唯一ロンドンのウォン・ケイに行った時だけ注文がかわる。ソルトフィッシュとチキンのチャーハンにワンタンスープとシュリンプトースト。

という具合で私たちの舌は一切ルネッサンスを経験しないのだ。
だから今回は新しいものを!ということで事前にネットでメニューをチェックして二人で被らず、更に斬新なものを食べる覚悟で赴いた。
事前に決めておいたのはまずスターターはホタテと鳩の胸肉を頼み、メインには鴨の胸肉とエスカロープ。デザートはライムのクレーム・ブリュレと焼きバナナにしようと。

レストランは有難い事に徒歩5、6分のところにあるのだ。
車に乗らないでいいからワインも飲めるし遅くなっても大丈夫。
家に帰ってコーヒーも飲める距離。
ウキウキ席につきウェイターが注文を取りにくると
G「えーと、スターターはミントと豆のリゾット。。」

え?打ち合わせと違うじゃん!!
しかもそれ去年食べた!
G「メインは鴨の胸肉で、デザートは。。。チョコレート・フォンダン」

結局Gは冒険を避けて去年私が食べたスターターとデザートを選んだ。
貴様、裏切ったな。

ちなみに私は打ち合わせ通り鳩の胸肉と焼きバナナを頼んだが、メインは去年食べたラムの煮込みにしたのだ。おいしかったからいいけど。。。来年は冒険しようよ、ね?