今回はちょっとまじめに。

渡辺謙さんがテロが起こったらムスリムじゃないだろうか?と考えるような社会を変える為にがんばってるそうだ。是非応援したい。がんばってほしい。

だけどその裏に大きな「でも。。」を私は持っている。

人種差別には大きく分けて2種類あると思うのだ。
一つはあってはならない差別;昔アメリカであった黒人差別(今も一部で色濃く残る)や、各地のネイティブ種族に対する差別。ヨーロッパや西欧諸国に置ける他民族だから、と言うだけで侮蔑する差別だ。
これは正直日本にもあると思う。みんな無意識のうちに、日本はアジア人として中国やベトナムよりちょっと上だと思ってないだろうか。もしくは自分たちがアジア人だとすら思っていなかったり。誰の心にもちょっとした差別心はあるのだけれど、それを外に表してあからさまに人を侮蔑するかどうかが大きな違いだ。

もう一つは結果としての差別。
例えばテロが起きたらムスリム?と思われてしまうのはこちらの方の差別だ。
イスラム教については何も悪い事はないし、アラブ諸国で正直に暮らしているイスラム教の人たちに取ってはいい迷惑な話だ。他国に出て行った過激派があちこちで爆弾を抱えて聖戦だと言って死に、多くの人を巻き添えにしているが故に十把一絡げにテロリストと言われる。
それから今回暴動を起こしたブラックマフィアや、ロンドンにたくさんいるギャングスターなんかもそうだ。

この二つをごっちゃにしてはいけない。
今回最初の暴動を起こしたのはトッテナムのブラックマフィア、そしてハックニーのギャングスター。
彼らが住んでいるところは、低所得者に国が与えるカウンシル・ハウスと言う建物が多く、まともに働かず子どもをたくさん産み(多ければ多い程お金がもらえるから)、まともに育てずドラッグに溺れて行く人が多い。
当然ここで産まれた子どもはまともに生活する知恵を学ばず、大人になったら自分で仕事をしてお金を稼いで。。など考える事もあまりなく、諦めやすい性質に育って行く。
つまりここで産まれた子ども達は、ギャングスターとして育って行くしかないのだ。

今回の暴動に関して、ハックニーの町長である黒人女性はどうして「私を見て学んで。私はブラックでそこで産まれて育ったけれどきちんと勉強してまともな仕事について成功している。」と言わなかったんだろう。どうして教えてあげないんだろう。

グレアムはハックニーのそう言う子ども達にドラムを教えていた事があるけれど、彼らは一度でできないと自分には出来っこないと思って諦めてしまうそうだ。それでも根気よくなんとか練習をさせて、一つでもできるようになると本当に驚いた顔をするらしい。つまり、努力したら何か成し遂げる事が出来る、と言う事を誰にも教わっていないのだ。

こうなると大人になっても勉強する意味は分からず、汗水たらして働く事が出来ない人間になる。
そしてお金が欲しくなれば人様の物に手を出し、暴動が起きると幸運とばかりにあちこちに強盗に入るのだ。しかしこういった行動がまた差別を招く。

2つめの原因があって結果として産まれた差別。
これは心得次第でどうにかなるんじゃないかと思うのだ。
差別されたからと言ってすねてもっと悪くなっては状況が悪くなるだけ。
一人でも頑張ってまともな世界に歩き出せば、きっと少しずつ周りの目は柔らかくなるのに。
それなのに世間のせいにしてもっと悪い事をしてますます孤立して行く。
両者の溝は深まるばかり。

私たちは毎日ハックニーを車で通って通勤しているのだけれど、ここを通る時は必ず車にロックがかかっているか確認する。これも差別と言えば差別だ。だけどそうしなければ危険だからそうするのだ。
この地域に住まない様にしている人が多い。これも差別と言えば差別だが、実際に命の危険があるのだ。

差別をなくそう!差別は卑劣だ!
単一民族の日本では何も知らずにそう信じて来たけれど、そう単純な物ではないとこの国で学んだ。
悲しい哉、現実にはやむを得ない差別、自分を守る為の差別が存在するのだ。
この差別をなくす為には、良きリーダー、良き環境、そして人格の矯正が必要になってくる。
これが出来るトップはこの国にはまだいない。
これ、ロンドンの暴動マップ
http://maps.google.co.uk/maps/ms?ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=207192798388318292131.0004aa01af6748773e8f7

土曜日から始まってここまで広がっちゃったのは、多分夏休みだから。
ロンドンは治安が悪いし、暴れたくてしょうがない若者が多すぎるから。
トッテナムで白人警官が黒人を撃ち殺してしまったのがことの始まりなのだけれど、この殺されてしまった人はマフィアの人で、この人が死ななかったら他に何人が死んでたか。。とも思う。
しかしもともと憎まれる存在である警官が、そう言う事をしてしまった結果がこの暴動。

確かにはじめはきっと、人種差別だの警官の横暴だのそういう主張で始まったのだ。
だけど広がったこのマップを見ると、ジュエリーショップが襲われた、だのテスコに襲撃、だのほんと関係ないお店まで襲撃されてる。
ここまで来るとただ暴れたい若者が調子に乗って、そしてこの波に乗って好き放題やってるだけなのだ。ほんと世も末というか、政府と警察の手綱が甘いこの国の成れの果てと言うか。
正直やるせない。

いつも私たちはハックニーを通ってイズリントンのGの職場に行くのだけれど、昨日はハックニーを避けて帰らないと行けなかった。
今日は私は休みだけど、Gが昼休み町を歩いていたら携帯ショップなんかの窓が割れていたとか。
私の働いている家族の家の隣の駅、カニングタウンにも暴動が来たらしい。
Gといつも待ち合わせするサウス・ウッドフォードも宝石店がやられたとか。
どこまで来るのかどこまでやるのか。

今日は車は職場に置いて、電車で帰ってくる様にGに言ってる。
こんな日に家で一人でまっているのは嫌だ。
気ままな主婦の筈だった私も、なんか気付くと週5日働いてたりして忙しいんです。
こうして働いてみるとロンドンは遠し。。。
毎朝毎夕車で通勤してるGはエラいよ。
朝7時に家を出て9時前後にエンジェルに到着。
帰りも6時20分くらいに中継地サウス・ウッドフォードで私を拾って、家に着くのは7時30分ごろ。
一日4時間近く車で暮らしてるわけですな。
それにしてもプジョーは乗り心地が悪い。。。
またAUDI買おうか。。、マジで。

仕事をしていると毎日色んな出来事があるのだけれど、やっぱり余所のお子さんの事は自分のブログには書けないし、他にもいろいろあるんだけどいざ帰るとずっとパソコンに張り付いてるわけにも行かないし。
週に1日くらいお休みがあればなぁと思う今日この頃です。
昔は普通に週5日のOL生活してたのにね。慣れって本当に怖いもんです。

しかし、ロンドンでのお仕事は私のワガママで週3日にして頂いているわけで、いずれは週4日のシッターさんが必要になるご家庭。とはいえ地元の仕事も来年の9月までは決まってるし。
そう言う事なので私がこちらに通わせて頂くのは、日本に行く9月の半ばまでで完了。
その後の仕事はオファーはあるもののまだイマイチ決断していなくて、なんとなく流れでまたロンドンに通う事になりそうですが、あんまりキツいスケジュールを組まない様に努力しようと思ってます。
家の事がいろいろ出来なくて、毎日ちゃんとGにご飯をつくってあげられないのも悩みの種。
それだけが取り柄の妻ですから、はい。

ところで最近は宅配野菜もいろいろ食べ尽くし、海千山千になったかと思われた我が家の食卓事情ですが、まだまだあったふしぎなヤサイ!
今回はプランティーン(Plantain)。お仕事先のSさんに頂きました
これはもう見た目はまんまバナナでございます。
$英吉利 田舎もん便り

実際にバナナの種類だそうで、並べてみてみると確かに普通のバナナに比べると二周りくらい大きい?
でもたんに巨大バナナと言われればそのまま食べてしまいそうなくらいなそっくりレベル。
でも調理しないで食べてしまうとお腹を壊すので気をつけて下さい。。

切ってみるとやっぱり断面はバナナ。。。だけれど少しオレンジがかっていてバナナよりも固め。
Sさんからは油で揚げて少し塩をかけて食べるのが一番美味しいと聞いていたのだけれど、Gは甘党で砂糖で食べたい!と言い張るので我が家はバターと砂糖で揚げ焼きにしてみました。

薄切りにしたプランティーンをフライパンに並べ、上からバターを20g弱の塊に切って溶かして行く。
全部溶けたらプランティーンが大体浸るくらいの量のバターにしてみました。
バターが温まって来たら砂糖を全体にさっとふりかけて、ゆっくり片面を揚げてひっくり返す。
また砂糖をさっとふって、両面じっくりとキツネ色以上にこんがりと。。。

出来上がりを食べてみると、プランティーン自体はバナナより少し酸味が強く甘さが控えめで、
バターキャラメル仕立てにしても甘くなりすぎずとてもおいしかった。
甘さ控えめのバナナフリッターのような感じ。
更にバナナだったら型くずれ、若しくは溶けてしまったかもしれない調理法だけれどプランティーンはしっかりと形を残してくれて食べごたえあり。
これはどこかで見つけて是非買いたくなるお味でした。

ちなみにプランティーンはアメリカ南部、スリランカや中南米、ハワイ、更に南米、アフリカ、地中海、東南アジア...つまりまあ暑いところでよく食されているとか。
中南米では揚げたり茹でたりスープ(!)に入れたり。アフリカでは魚のシチューに入れたりやっぱり揚げたりして食べているそうです。
蒸したりするところもあるそうで、それもなかなかおいしそうだぞ。
更には熟視加減でも調理法が違うそうで、緑の時には芋っぽい味だからご飯の代わりに。熟して黄色くなったら甘く柔らかくなるから、その甘みを活かして我が家の様に揚げて食べたりするらしい。
緑のだったら蒸してつぶしてカレーと一緒に食べても美味しいのかも。
奥が深いなぁ..

今度は緑のものと熟したものを幾つか手に入れて、蒸したり茹でたりしてみようと思います。
周知の通り、私は2008年の11月から今日に至るまでずっとナニーを生業としているのだ。
生業っちゅうとちょっと大袈裟だけど。。、いや結局今は週5日勤務だからそれほど大袈裟な良い方ではないのだ。

日本では育児ママさんとかもいるらしいけれど、基本的に働くママが利用するのは保育園。
イギリスにもそう、保育園はあるのです。
ただやっぱり小さいうちは一対一のコミュケーションが大切..と言う事で私のような仕事をしている人たちが割とたくさんいる。

「子守り」と言うジャンルには大きく分けて3種類ある。
先ずはチャイルドマインダー。
この人たちはOFSTEDという機関に登録して、その人達の自宅で余所のお子さんを預かる。
つまりAさんのお宅の1歳児と、Bさんのお宅の3歳児と、学校が終わってからCさんのお宅の4歳児を集めて自分の家で自分の子どもの面倒をみながら。。と言う仕事の仕方もできる。
自分の能力内で何人でも預かって、自宅保育園を開く、と言うイメージだ。

それからオーペア。
これはEU圏内の女の子達に人気。
イギリスに英語を学びにやって来た子達に「食」「住」とお小遣いを提供し、その代わりに住み込みで子どもの面倒を見てもらうのだ。
オーペアはロンドンで良く見かけるし、実際私も一人大変優秀な子を知っている。
だけど言葉が通じなかったり、やっぱり一緒に住む事からトラブルも少なからずある、と言う。

そして私がやってる仕事、ナニー。
ナニーには2種類あって、LIVE-INかLIVE-OUTと言う事になる。
前者は同居、後者は通い。
私は既婚だし住む家もあるので当然後者の通いだけれど、伝統的なナニーは同居スタイル、つまりメリー・ポピンズなのです。
ただよくアメリカのテレビドラマなんかで雇う若いベビーシッターなんかとは責任も仕事の質も違う。

基本的に私が預かるのは生後3ヶ月(親がいる場合は2ヶ月も)以上、就学年齢(4歳まで)が主だ。
ミルクを作り、離乳食を食べさせ、抱っこして寝かせ、プレイグループへ行き、公園へ行き。。
雨の日には家で遊び、新しい歌を教える。
「ありがとう」「ごめんなさい」「お願いします」を言う事を教えて、公園ではジャングルジムの登り方を教え、ぐずったら抱いて帰る。悪い事をしたら叱って説明して理解させる。
親が食べさせないものは決して食べさせないし、親が許さない言葉遣いは許さない。
そして何を食べたか、何をして楽しんだか、何を嫌がったか、どんな新しい事が出来たか、何時間眠ったか、そう言った事を細かに書いて残すのだ。

私は彼らの人生の最初の数年感を、「親ではない保護者」として一緒に歩いている。
必要な部分で甘やかして甘えられ、必要の無い甘やかしは一切削って。
親でないからできることもある。
親はその子の5年後10年後を考えないといけないけれど、私はその子がその日一日楽しく行儀よく、そして健康に過ごせれば良いわけだから。

この仕事は体力と気力勝負で結構キツいのだけれど、子どもとの親密さや他では得られない喜びもある仕事だと思う。余所の子をこれだけ愛せるのであれば、将来養子をとっても良いのかも、と漠然と考えたりもする。
自分の子がいれば前述のチャイルドマインダーの資格を取って、自宅で働くのも良いのかもしれないけれど、現時点ではその子の住環境に私が入り込むのが子どもに取ってはベストだと思っているから、毎朝早起きして通うのだ。

結構努力して頑張ってるんだけど、成長した子ども達の心に私の存在は残るのかなぁと最近考える。
たとえば私の名前を聞いたらなんとなく懐かしい気持ちになるとか、一緒に歌った歌をいつ覚えたのか知らないけれど何となく歌えるとか。
そんな感じでも良い、ちょっとだけでも残せたらそれはすごく嬉しい。

映画でメリー・ポピンズは最後別れを告げずに去って行く。
あのシーンはいつもわからなかったのだけれど、今の私にはよーくわかるのだ。
立つ鳥跡を濁さず。
余計なインパクトを与えずに気付けばいなくなっていた存在。
ナニーとしては多分それが、一番優秀な卒業の仕方なんだと思う。



あーあ、でも寂しいよね、それって。。
イギリスははっきり言って、テレビが面白くない。
うちは今はテレビはあるものの、DVDとWii専用となっていて普通のケーブルには繋がっていないのだ。
前の家の時はなんとなくX FactorだのBritain'sGot Talentだの、Top Gearだの観ていた。
でも結局良く観るのは日本のドラマで、Gもそっちの方が好きだから地上波はお金払うだけ無駄な気分になって来たのだ。
その上BBCとかメジャーなチャンネルはインターネットでのiPlayerと言うのを持っていて、無料で見逃した番組を見る事が出来る。だから面白そうなのがやっている時はこちらもネットで観れば良いのだ。
と言う事で、我が家で最近観ている番組は「仁」と「マルモのおきて」。以上

しかしそんな中でどうしても見逃せない女性がBBCにちょくちょく登場している。
それはMiranda Hart。。
大柄でかなりドジで空気が読めなくて、向かうところには事件ばかり起きるミランダ。
すでにドラマでは2シリーズ終わっているのだけれど、更にBBCと2シリーズ分契約していると言う。

イギリスのコメディは独特の雰囲気が合って、文化とか政治とか訛りとか地域差とか。
そういうのを理解してないと正直笑えないのだ。
でもミランダは違う!
アラフォー独身女性、等身大の戦いの物語なのだ。

ミランダはしゃべっているだけ、むしろ立っているだけでなんだか笑ってしまう。
それは雰囲気だけで人生をすいすい順風満帆に渡って行けるタイプじゃない事がわかるから。
何故かいつも言ってはいけないジョークを言ってしまい、緊張すればするだけバレバレの嘘をついてしまったりするのは結構誰でも覚えがあるんじゃないかと思う。

ミランダだけじゃなくて、小柄で負けん気の強い親友兼同僚のスティーヴィーや、ミランダを結婚させる事以外はファッションや社交しか頭に無いちょっとウザイお母さん。
それから寄宿学校時代の気取った友達なんかもみんなどこかで合ったような感じがする。

背が高すぎて大柄だからしょっちゅう男性に間違えられる事は、身長160㌢の私には無いけど困った状況になるとなんとなく歌っちゃったりする事はあるよね。
気取った友達とは違う人種とわかりつつも、自分もなりたければそうなれる!と張り合っちゃうのもわかる。更に20代の友達と同じ様に遊べると、死にそうな思いをしながら何ともないふりをしたりするのはなんとも切ない。

しかしこれがなんでそんなに面白いのかと言うと、私も気付けば20代の友達よりミランダに近いメンタリティーだからなのだ。
私は「若者」が怖いし、14歳から25歳までの人間は男女関わらずなるべく避けて歩いている。
クラブなんかに誘われようものならどうしたら「かっこ良く」断れるのか一日中悩んでしまう。
しかもこの時点ですでに「かっこ良い」が存在しない事なんか充分わかってるのだ。
夜通しクラブでお酒を飲んで大騒ぎをするのが若者の楽しみなら、私の楽しみは週末マーケットで新鮮なショウガを買って一週間分のジンジャーエールを作る事。
若手バンドのライブに行くのが若者の楽しみなら、私の楽しみは家で夫とフレッド・アステアの華麗なステップを楽しむ事。
でも内心そんな「オバさん」になる事に抵抗は感じていてそれを必至に隠そうとしてる部分もまだある。

まあそんな気持ちが高じて、若い男の子とデートする為にミランダは女装ショップにまで足を踏み入れてしまう。しかもそれが第1話。
セックス・アンド・ザ・シティーなんかより私にはこっちの女性像の方がずっとリアルです。