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お久しぶりです
お元気でしたか
私は相変わらず元気です
でも還暦を過ぎてからは
健康に良い食べ物や運動を心がけるようになりました
デトックス効果のある有機硫黄化合物、
(葱、韮、大蒜、玉葱など)は毎日摂取しています
体力的には春からずっと、
一週間に2、3回城山(369メートルの里山)に登っています
あれから6か月、脚力、つきました!
他には老後の楽しみに取っておいた一つ一つを
気の向くままこつこつやっています
今日、火曜日は仲間と城山に登る日
マスクをしないでいい日![]()
仲間は私の拙いお喋りを覚えていて、
次に会ったとき
アレはどうした?
あの映画は面白かった?
などと聞いてくれる人たちです
蓼
吹き飛ばされた四肢べつべつに花へ這ふ 竹岡一郎
瓜畑めざめて目鼻掻き集む
草いきれ固めて僕として立たす
一郎さんの思考回路を借りると
つまらない人生が面白いもののように感じる
ばらばらになってしまったもの
自分勝手にどこかへ行ってしまったものが
一つになろうとする幻想は明るくて愉しい
つなぐ手やはらか葉月の山の闇をゆく 一郎
黒髪に千鳥の声を編みこむよ
花ふぶく夜は咆哮の閨となる
難解な作品の多い中で垣間見られる
これらの句の素直さにこそ
真実があるのではないだろうか
蓼
白南風へエメラルド吐き散らす旅 竹岡一郎
エメラルドグリーンに透き通った海原を見るたびに思い出すのが
篠原鳳作の代表句、「しんしんと肺碧きまで海のたび」
これからは一郎さんのこの句も付け加えよう
実際は宝石のエメラルドなんだろうけれど、
目の前にひらけたエメラルドグリーンの海も、
宝石のエメラルドも同じ
それらを吐き散らして旅をしていると想像することは実に楽しい
想像などと言うと一郎さんは不満だろうけれど
蓼
目玉涸れ丼に盛る寒の石 竹岡一郎
濡れて外気に触れている唯一の器官、
眼球が涸れている
丼に落とす卵にはなれないから
寒の石を盛るのだと言っている
不思議で非現実的な印象はキュビスムの絵画を見ているよう
雪に正座して礫と脛と睦む 一郎
殴られすぎて音楽になる雪か 〃
痛みが消え、やがて訪れる陶酔
雪の幻聴に身を任す昂揚と快楽
蓼
開戦日全霊で猫抱いて座す 一郎
一家戦没以来不死なる竈猫
漆黒たらんと白鳥のこころざし
とりあへず生まれることを拒むな獏
乳房あれ人日の暗黒にこそ
あとがきに、一郎さんが言う
無数の末期の吐息と無数の産声
つまり「生死の螺旋をどこまでも遡り」
全霊で猫を抱き、無となって座す
生きている白鳥は死の闇から逃れることはない
生まれようとしている獏をこの世に引き受ける
1月7日の人の日を暗黒と言い
「乳房あれ」と願う
一郎さんの俳句は読者を引きつけるというより、
置いてきぼりにしてしまう村上春樹作品に良く似ている
満月が毀れてはデモ隊となる 一郎
理解しようとせず、心を遊ばせて絵画をみるように
そのまま味わえばいい
蓼

