ABAセラピーのご提案~プロンプトフェーディング | ZIHEIの壺〜 自閉症児の子育て と ABA (応用行動分析)療法 奮闘記〜

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カナー自閉症の息子。ABA(応用行動分析)と出会い 確かな効果を実感し実践中。小学1年生から母も毎日学校に付き添いながら息子と共に成長の日々を過ごしております。このブログを通し同じ境遇の方々と繋がれたら嬉しいです。

今日は、とっても久しぶりに、(いつぶりかな(^^;))ABAのお話をしてみたいなと思います🍀

そして、ABAによるDTTセラピーをご紹介したいと思います🍀

はじめに、近況報告です(^^)

私は、 1年半前の1月から、BCBA-D田中桜子先生とBCBA長尾陽子先生とBCBA呑谷恵先生に師事し、ABAの国際資格育成過程を受講していました🍀


一般社団法人Asia-Pacific ABA Network、札幌アカデミーは、米国に本拠地を置くABAの専門資格認定機関 QABA®から承認を受け、日本で初めて日本語で受講できるQASP-S® 自閉症サービス専門士-スーパーバイザー育成課程を開講したのですね。


毎週毎週、講義を受講し、ホワイトブックをメインテキストに何冊ものテキストを抱え込んで、
頭から煙を出しながら(涙)
やっとこさ(涙)
課題を提出してテストを受ける毎日でした。

翻訳ソフトで英語の論文を読み込む作業は、私にとっては、本当に本当に難易度の高いハードルで(涙)、落第しないように追いつくのが必死の一年半でした(涙)

そして、今週の最終課題&テストを提出して来週、ユニット総テストを受けたら、
晴れてQASP-S®受講修了です🍀

そして、来月からは、
修士号取得者を対象とした最上位資格の
QBA (Qualified Behavior Analyst)  
認定行動分析士の資格取得コースワークが始まります🍀

QASP-Sコースワーク完了後、さらに100時間余りの講習を継続すること、プラス1500時間のBCBAからのスーパー・ビジョンを受けたら、QBAの受験資格を取得することができるそうなのですね。

まだまだ、先は長いのですが、、、
頑張ります🍀


では、ABA用語のお話をしてみたいなと思います🍀

~ABA に基づいた療育とは~
Clear して欲しい課題の行程を徹底的にスモールステップに細分化してプログラミングします。
一つ一つのステップが 小さく細分化されれば・・・
エラーレスラーニングで、いっぱい誉めながら、成功体験を積み重ねていける。

いっぱい・いっぱい誉めながら成功体験を積み重ねて、適切な行動を学べるのが《ABAによる療育》 なのですね♪

~エラーレスラーニングに向けた プロンプト&プロンプトフェーディング~
習得させたい課題を分析し、その行程をスモールステップで細分化し、子どもが一人でもできるように学習させるタスクアナリシスという方法があります。

そして、始めは その課題のすべての行程を手取り足取りで手助けして正反応を導きます。

正しい反応をさせるための援助、手がかりをプロンプト(Prompt )といいます。

それから その行程を、お手伝い・ヒントがなくても独力でできるようにトレーニングしていきます。

少しずつPrompt を減らして自分でできるようにアプローチしていくことをプロンプトフェーディング(Prompt Fading)といいます♪

~TA : Task Analysis (課題分析)について~
一連の行動を分析して、一つ一つの動作に分解してスモールステップに細分化します。

例)
ターゲット行動 ・・・・・ ズボンをはく

①床に座ってズボンのウエストを両手でつまむ
➁右足をズボンに入れる
③左足をズボンに入れる
④座ったままたぐりよせて、ウエストを引っ張る
⑤立ち上がる
⑥ウエストを腰まで引っ張り上げる
⑦お尻側と横を持ってお尻を入れるように引き上げる

~チェイニング~
TA(課題分析)でスモールステップに分解したターゲット行動の一つ一つのステップをそれぞれ別々に教え、習得した小さな行動をつなぎ合わせて長い複雑な行動を作ることをチェイニングといいます♪

フォワードチェイニング・・・最初のステップから順に教えていく 。
バックワードチェイニング・・・最後のステップから徐々に遡って教えていく 。

~チェイニングのポイント~
1つのステップが終わったら直ちに次のステップへの移行をプロンプトします。

TAプログラムの基本は、途中で褒めず、声かけをしないで行う事。ステップごとに指示を出さず、一連の行動が終了したら褒めて強化します。

ABAでは、
衣類の着脱、歯みがき、排泄などの身辺自立のための自助スキルやスポーツや楽器の演奏などの余暇スキル、読み書き計算などのアカデミックスキル習得など・・・

生活に必要なあらゆるスキルをタスクアナリシス(課題分析)して、チェイニングし、フルプロンプトから始め少しずつプロンプトフェーディングしてスキルを習得させていきます♪

例えば、
パズルならば、

2ピースパズルから始めます。

そして、ピースを増やしていき 難しくなってきたら、
パズルをはめ込む溝を赤ペンでなぞり線を引いて、ピースの形が視覚的に分かりやすいようにします。(プロンプト)

始めは、全部一緒に手伝いながら完成させます。(フルプロンプト)

次に、完成の1つ前の段階までプロンプトして、一番最後のピースを自分ではめさせて完成させす。

それから完成の2つ手前、3つ手前。。。とプロンプトをはずして(プロンプトフェーディング)、

自分で出きるように手助けをしていき、最終的には全て自分で出来るようにトレーニングします。(バックワードチェイニング)

日常生活の中でも、園や学校の集団生活でも・・・、皆さまは、様々な場面で当たり前にPrompt & Prompt Fading を経験されているかと思います(^^)




ABAセラピーで様々なスキルを教えていきますが、スモールステップの刻み方とプロンプトフェーディングにフォーカスしたDTTセラピーをご提案させてくださいませ🍀

《同じものにマッチングさせるセラピー》https://youtu.be/u5Yj0tBRh9w 

《靴ひもを結ぶABAセラピー》

《お絵かきのセラピー》

《たし算▪ひき算の導入セラピー》


今日は、QASP-S課題完了のお祝いに、有明アリーナにて、小田和正さんのコンサートを観てきました。
小田さんの楽曲のメッセージすべてが息子を連想してしまい、いっぱい泣いちゃいました🍀

皆さま。素敵な一週間をお過ごしくださいませ🍀

浅間ペンギン