完全に持論なのですが、私は人生の豊かさには「振り幅」が大事だと思っていて。
幅広〜〜〜〜く、どん底から頂点までを自分自身の人生で経験できたら、めっちゃ素敵だなぁと思うのです。
私の人生といえば、月収14万でヒモ男を養いながらスウェット姿でパチンコ屋に通っていた時期もあれば、
経営者となり六本木に住んでドヤっている今もあるわけで、
今まででもそれなりにまぁまぁの振り幅だとは思いますが、まだまだ色々な経験を積み重ねたい。
どんな立場のどんな人にも、それぞれに正義や思いというのはあるわけで、
他者への理解において、自分自身の人生経験の幅というのは大きな役割を果たすと思うのです。
だから色々なことを、実体験として経験したいと思っています。
そんなワケで、昨日のブログではキレイなフィリピンを紹介しましたが。
フィリピンといえば世界一ストリート・チルドレンが多いと言われる、根深い貧困問題を抱えた国でもあります。
発展している都市部から車で20分も走れば、そこには巨大なスラム街が広がっているのです。
このコントラストがとてつもなく興味深く、私の心を揺さぶります。
そんなわけで、今回のセブ渡航の目的の一つに「セブのスラム街の子どもたちに会いに行く」ということがありました。
キッカケはやはりホリエモン祭なのですが、今回の演目の中で私がとても楽しみにしているのが、この「スラムの子どもたちによる演奏会」
この演奏会を、スラム街に住む子どもたちを支援する団体である「NPO法人セブン・スピリット」さんにお願いしておりまして、その視察を兼ねて今回、訪問してきたわけです。
NPO法人「セブンスピリット」とは?
セブンスピリットは、田中宏明さんが2012年にセブで立ち上げたNPO法人です。
セブでは未だに4人に1人の子どもたちが、経済的な理由により小学校すら卒業できないそう・・・!
田中さんはそんな子どもたちに対し、音楽とスポーツの教育による支援活動を行われています。
ー以下、セブンスピリットさんのwebサイトより抜粋ー
教育を受けていない子ども達は集団生活に慣れておらず、社会の中で協調性を持って行動することができません。また、スラムの中で時間を持てあました子ども達の多くは犯罪やドラッグに手を染めるようになり、結果、貧困のループからなかなか抜け出すことができません。
こういった子ども達に音楽やスポーツを通して教育を行うことで、生きていく上で必要な力、すなわちライフスキルを育成し、子ども達が生きがいを感じながら、自らの意志で未来を切り拓くことのできる子どもがひとりでも多くなるよう支援していきます。
音楽には子ども達が学ぶべき要素がたくさん詰まっています。たとえばフィリピンの子ども達は団体行動があまり得意ではありませんが、みんながそれぞれの役割を責任持って果たしながら、ひとつの目標に向かっていくその過程から、団体や社会の中における自分の在り方や他者を思いやる気持ち、協調性などを学ぶことができます。
打ち込めるものが身近に存在することによって自分の目標が明確になり、スラムでのあらゆる犯罪の誘いに打ち勝つことができます。
セブンスピリットは音楽のように、チームでひとつのものを作り上げていくなかで、子ども達に多くの学びを、そして生きる喜びを与えたいと思っています。
全文はこちら→http://seven-spirit.or.jp/mission/
セブンスピリットのスタディ・ツアー
これを読むだけでも大分こみ上げるものがあるのですが、そんなセブンスピリットさんが日本人向けに主催されているのが、スラム街のスタディツアー。
普通はなかなか足を踏み入れることのないスラムエリアを訪問し、貧困の実態を見学した後、フィリピンの貧困やセブンスピリットの活動について学び、子ども達とゲームなどを通して交流して、最後に子ども達の演奏を楽しむというツアーです。
大体、毎週末に開催されており、この4年間でもたくさんの方が訪れ、その誰もが、困難な状況にありながらも心から音楽を楽しんでいる子どもたちの姿に心を動かしてきたそうです。
スタディツアーへの参加
というわけで、私も参加してきました。
まず最初に簡単なレクチャーを受けた後、ジプニー(セブ版のバスのようなもの)に乗り、ピアトレスという地域を訪問。
まるで映画のような世界が、そこには広がっていました。
幅50cmくらいの電気もない路地を挟んでひしめき合う薄暗い家々や、色々な異臭、笑顔で話しかけて付いてくるスラムの子どもたち・・・
日曜日ということで、どこの家も洗濯をしまくってる(もちろん手洗い)
電気も水道も通っていない家も多く、水道が通っている家に住んでいる人は水をタンクに入れて他の人に売り、生計を立てたりしているそうです。
電気もない部屋に一台、古いデスクトップパソコンが置いてある場所があったのですが、
インターネットカフェらしく、8人くらいが一台の前に集まりyoutubeを見てました。
岩井俊二監督の「スワロウテイル」という映画がありますが、正にあんな感じの世界です。
私にとっては異世界過ぎて、映画のセットを見ているようというのが、率直な感想でした。
スラム街の家族にインタビュー
30分程度の散策の他に、そこで暮らす方々にインタビューをする時間もありました。
セブンスピリットに数人の子どもを通わせているお母さんだったのですが、英語は話せないようだったので、通訳の方を介していくつか質問ができました。
(思えばこれって、このお母さんも小学校行ってないってことなのかも)
・家族は何人いるのか→自分、夫、子どもが6人
・仕事はしているのか→化粧品を販売する仕事をしている(スラム内でだと思われる)
・ここのエリアの出身なのか→違うエリア出身で、ここに嫁いできた
・家賃はいくらくらいなのか→この家は持ち家で、3万ペソくらい(約7万)で購入した
全体的に、今の生活に満足しているわけではないが、かといって何か変えようとも思っていない。という感じでした。
また他の方が聞いていた質問で、とても興味深いものがありました。
・こうして色々な人が興味本位で生活を見に来ることをどう思うか?
これに対し彼女は、「とてもハッピーなことだ」と答えていました。
自分たちの文化や生活に興味を持ってくれることが嬉しいと。
確かに私たち日本人も、外国の方が日本に観光に来たり、文化に興味を持ってくれることって純粋に嬉しいし、単に同じ気持ちなんだなぁと思いました。
ドラッグや暴力や病気が蔓延し、子どもが夢も持てない世界が当たり前というのは
私のような日本人から見たらとても不幸に思えてしまうのですが、
決して本人たちにとってはそこまで不幸でもなく、普通の生活なんですよね。
だからこそスラムの問題は解決しないし、貧困は連鎖する。
本当に難しい問題だなぁと思いました。
子どもたちの演奏
その後はフィリピンの現状についての講義を聞き・・・
子どもたちとゲームなどをして遊び・・・
最後に、お待ちかねの演奏会。
日本で人気のある曲を、7曲くらい演奏したり、歌ったりして聞かせてくれました。
正直言って、音楽自体のクオリティには期待していなかったのですが、
びっくりするほど息の合った子どもたちの歌や演奏に、
一体、ここまで来るのにどれだけ辛抱強く子どもたちに指導してきたのか、
そして子どもたち自身も、一生懸命に練習してきたのか・・・と考えると、
かなり胸にこみ上げてくるものがありました。
ぜひ動画をご覧になってみてください。
ホリエモン祭での演奏タイム
そんなわけで今回聞かせて頂いた中でも特に感動した4曲を、ホリエモン祭では演奏して頂くことになりました。
ホリエモン祭りに参加される皆様も、もしご興味があれば、ぜひこのスタディツアーにも参加してみてください。かなりおススメです。
セブンスピリットのスタディーツアーはこちら→http://seven-spirit.or.jp/studytour/
ちなみに私はホリエモン祭りの翌日に行う「アサギストの初の海外合宿」でも、このスラムツアーや代表の田中さんのお話を組み込む予定です。
私は常々思うのですが、「何もやりたいことがない人生」というのは、とても苦しいものです。
私ごときの貧困とスラム街に住む方々とは、比べようもないかもしれませんけども、
私は自分の人生を振り返ってみたときに、貧困の時期ということはそれなりに辛いものではあるものの、
それ以上に遙かに辛かったのは、何もやりたいことがない、将来に希望が持てない時期だったと心から思うのです。
だからそんな子どもたちに、夢や目標を与える活動をされていることは本当に本当に素晴らしいなぁと。
そして去年のことではありますが、実際にCAMPFIREのプロジェクトを通じて子どもたちの夢が一つ実現していたりして、
このプロジェクトもとても素晴らしいものなので、ぜひご覧になってみてください↓
フィリピンのスラム街に住む子どもたちと日本でオーケストラコンサートを開催したい
沢山の方々に、ホリエモン祭Cebuセブで子どもたちの演奏を聞いて頂けたら良いなと思います。
準備、がんばるぞーーーー!!!
その他のセブの記事もどうぞ〜
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