タロウは運動会のリレー選手に選ばれた。
選手になると、
朝練やら夕練がある。
毎日じゃないで。
6年生の男子は第1走かアンカーを走るらしい。
アンカーはもちろんチームの中で1番早い子やね。
チームには6年生は2人なので、
タロウは必然的に第1走になってしまった。
第1走って、自分の順位が明白に分かるよな。
ガーン!
第1走のメンバーを聞いても、
全員知っている訳ではないが、
去年同じクラスで
運動できて、頭の良い
ドラえもんに出てくる出木杉君か?
と思うような人物がいる。
その子は騎馬戦でも
対戦する相手に決まってるらしく、
タロウは既に負ける気マンマン。
頭を抱えている。
「あ〜あ、こんな事なら
タイム測る時に手を抜けば良かった…」
と、弱音を吐き出した。
はっ?
何言ってるの?
あまりのタロウのヘタレぷりにイライラしてきた。
そこからは私の怒涛のダメ出し攻撃。
精神的に弱ってる息子に
そんなにキツく言っても良いものか
分からないが、
弱すぎる息子に腹が立ってきた。
タロウは泣きながら、
少しは気持ちを切り替えたよう。
私も言いすぎたかと思い、
家にあったひとりっ子の性質が書かれた本
に目を通してみる。
そしたら、書いてあった。
「ひとりっ子は負けと分かるような
勝負には挑まない」
だとさ。
そっかぁ、上昇志向はないって事ですな。
ああ…、情けない。



































