タロウが朝食食べながら、
私に話しかけてる超えが聞こえた。
慌ててトイレから出て要件を聞くと、
「葉山さん亡くなってんて」
と、テレビでペギー葉山さんが亡くなったニュースをしていた。
うん。そのニュース、昨日の時点で知ってるし、
それに、タロウさんペギー葉山さんの事
知らんやろ?
わざわざ私に話す話か?
とも、思ったが、
「へえ〜、そうなん」
と、知らんふりしてあげた。
何とも優しいオカンやな。
そんなタロウさんも6年生。
登校班ではジャンケンに負けて班長やし、
運動会のリレーの選手に選ばれたらしい。
喜んだものの…。
タロウさん、走るのどっちかと言うと
速い方って感じで、
学年のトップレベルって訳ではない。
ちょっと待ってー!
みんなの足引っ張らんやろか?
習い事のテニスでもサーブは緊張して入らん
って言うほど、小心者やのに…。
みんなを蹴散らして、抜かしまくれー!
と言うほどの力もないので、
とりあえずは滑って転ぶ事さえなかったらええか…。
あっ、でも、抜かされて負けるのも嫌やな。