皆さま、こんにちは！
東海道本線の豊橋駅と中央本線の辰野駅を結ぶ飯田線。
地方路線の中では長大な195キロの距離を持つ路線でしたが、
皆さまはどのようなイメージをお持ちでしたでしょうかね？
秘境駅？乗り潰しに６時間もかかるので大変？
個人的には、４つの私鉄線を国有化した路線のために
「駅間が短い」印象が強くありました。
山間でも、わずか0.6キロ（出馬駅-上市場駅間）なんて駅間が
ありますからね。
それと古風な駅が多い印象もありましたが、
中にはこんな近代的な駅舎を持つ駅があるのです。
見てくださいよ、まるでタミヤカラーの
スパークリングシルバー（LP-48）を塗ったかのような輝き！
この駅舎は平成20年に建て替えされたモノだそうですよ。
新城市の市街地にあるこちらの駅でした。
飯田線・東新町（ひがししんまち）駅です！
駅舎が竣工してから10年近くが経過したっていうのに輝いてますな～
東新町駅を初めて見た時は、
JRに移行してから設けられた駅かと思いましたら
意外に歴史が古く、飯田線が国有化される以前の
豊川鉄道の手により大正３年に開業した駅だそうです。
踏切のそばからホームの断面を間近に見ることが出来ますけど、
埋もれてる古いホームは豊川鉄道時代に造られたモノなのでしょうね。
JR移行後も長らく、
私鉄時代から引き継がれた木造駅舎が使われてましたが、
バリアフリー化と駅前広場の整備、踏切の拡幅も兼ねて
駅舎が建て替えされたそうですよ。
本当は駅舎を正面から撮りたかったのですけど、大樹が邪魔してまして…
旧駅舎時代からこの場にいる大樹だそうですので、仕方ありませんわね。
東新町駅の西側にある新城駅からの駅間は1.0キロ、
東の茶臼山駅までは1.2キロ、ここも駅間が短い区間でしたよ。
飯田線（当時は豊川鉄道線）か開通してから
14年後に設けられた駅だそうですが、
どのような目的で設置された駅なのかを考えつつ様子を眺めました。
まずは駅舎内の様子からです。
東新町駅は新城市が業務を受託してる簡易委託駅だそう。
Wikipediaによれば一時期、無人化も検討されてたらしいですけど…
自分が見る限りですと利用者がかなり多い印象でしたよ。
続いてはホームです。
東新町駅は単式ホームがあるだけの棒線構造の駅でした。
ホームの向いに廃ホームを発見！
昔は列車の退避が可能な駅だったみたいですね。
このホーム、昭和50年代には既に使用が中止され、
線路が剥がされていたようです。
…ということは40年以上も放置されてるモノなのか。
そこで調べてみると、
東新町駅では昭和46年まで貨物の取り扱いがあり、
それに関わるホームっぽく。
新城市の中心駅である新城駅から１キロしか離れていない駅なので、
列車の退避用に設けられたモノではなさそうです。
そこで今回も利用したのが
国土地理院のサイトに掲載された航空写真で。
昭和22年撮影の写真を見つけましたよ。
廃ホームがある辺りを見ると倉庫群がズラリと並んでますね。
やはりこれは昭和46年まで使われていた
貨物ホームではないでしょうか？
北西側には広大な敷地を持つ施設が見えますけど、
実はこの施設が東新町駅の開業に関係してたりして？
この施設跡、現在は農協関係の施設に変わりましたが、
倉庫だけは平成10年前後まで残っていたようです。
国土地理院のサイトから転載した昭和51年撮影の航空写真でした。
なお、農協が発足したのは昭和23年ですから、
初めっから農協施設として使われていたモノではないはずですが…
コレってどんな施設だったのでしょう？
この施設の跡地？には現在もJA関連の施設が建ち並んでました。
敷地内に「森藤計治氏象」がありましたが
口を開いてくれませんかね？
ぜひとも開業当時の東新町駅の様子をお聞きしたいです。
…などと駅の歴史ばかりが気になってた自分。
世間ではどうでもいいこととか突き放さずに
昔、ここに何があったかご存知の方がいたら教えてくださいね。
↑（豊橋駅方面）
牛久保駅
豊川駅
三河一宮駅
長山駅
東上駅
野田城駅
新城駅
東新町駅（平成29年12月29日）
三河東郷駅
大海駅
本長篠駅
駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。
新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします！
