皆さま、おはようございます!
今朝は昨年5月に訪れた
富良野線・上富良野(かみふらの)駅の訪問記です。
この駅の魅力は何と言ってもこの古い木造駅舎!
上富良野駅は上富良野町の玄関口の駅で
富良野線内では利用者数が多い部類の駅ですけど、
人が写り込まない駅舎の写真が撮りたくて早朝に来ちゃいましたよ。
先日、駅好き仲間が飲み会の席で
「駅の写真を撮る時は列車すらも邪魔になる」
と話されてましたけど名言だと思います。
決してジジィだから朝が早かったわけではありませんからね。
早朝の上富良野駅の駅前の様子。
新聞配達のバイクの音だけが響き渡ります。
こんなことで勝った気分になれる自分って、安上がりだなぁ。
駅舎に入りました。
誰もいない!!!
心の中でガッツポーズを決めましたよ!
こんな写真、人の出入りがある日中じゃなかなか撮れませんからね。
がしかし…
出札窓口まで閉まってました。
さすがに朝5時40分は早過ぎたか。
Wikiによれば上富良野駅の窓口の営業時間は
上下一番列車がが発車した後の午前7時20分からだそうですので、
「わがまちご当地入場券」等の購入でご利用の方は
くれぐれもご注意ください。
上富良野駅は明治32年に開設された、とても長い歴史を持つ駅です。
上富良野町が三重県からの入植者によって
開拓、開村されたのは明治30年のこと。
その直後に駅が開業してますので、
町の歴史=駅の歴史と言っても過言ではないのかもしれません。
駅舎は見ての通り、とても古い木造駅舎なのですけど、
明治生まれと言えるほどの古さではなく、
建て替えされた歴史があるっぽいですね。
そこで気になるのが大正15年に発生した十勝岳大噴火のこと。
水蒸気噴火によって生じた岩屑なだれは積雪を融かしながら泥流に変わり、
噴火口から25キロも離れた上富良野町の市街地を飲み込んだそうです。
この噴火によって144名の尊い命が奪われたらしく。
富良野線も約2.5キロの区間で
線路がめくれ上がる等の被害があったらしいですよ。
名所案内に書かれている十勝岳までの距離がまさにそれ。
…となると、現在の駅舎は
大正の十勝岳大噴火によって被災した駅舎に代わって
建て替えされたモノなのかも。
書籍で十勝岳噴火の歴史を知り駅舎との関りが気になってました。
お次はホームです。
上富良野駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造でした。
2本のホームを結ぶ跨線橋は意外に新しそう。
昭和30年代半ばに建てられたモノかな?
構内の敷地が比較的広く取られてますけど、
かつてここには貨物列車を停車させるための小ヤードがありました。
根室本線(当時は釧路本線)が大正2年に開通する以前は、
富良野線は道央-道東を結ぶ重要路線。
そんな時代の名残なのかもしれませんね。
こうして構内をひと通り見終えて駅のチェックを終了。
再び駅前に戻ってきました。
上富良野町はラベンダー畑等、多くの観光スポットを抱えた町ですけど、
さすがにこの時刻はタクシーは1台も停まってませんね。
何か面白いモノが見れるのではないかと思い、
不審者と思われぬ程度に駅前を彷徨いたのですけど、
駐輪場の裏手にある運送会社さんの敷地で怪しいブツを発見!
国鉄時代の古いコンテナでした!
形式はC11、3方開きで使い勝手が良く、
今でも倉庫代用として見る機会が多いコンテナです。
…気になるのはその後ろにあるコンテナ。
間近で見たく、たまたまいらっしゃった社員さんに声を掛けて
写真を撮らせていただきました。
形式は私有コンテナのUR1、奥にあるのが95で手前側が61で
旭川築全通協会さんが所有する冷蔵コンテナでしたよ。
タイプ的には側面が全開しない古いスタイルの鉄道コンテナですね。
これ見て大興奮しちゃいました。
自分が駅に興味を持ち始めたのは今から10年前辺りのこと。
それ以前は貨車やコンテナばかり追っかけてました。
駅の構内で倉庫代わりになったるコンテナをよく見かけるので、
この趣味の遍歴で自分はかなり得をしてるのかもしれません。
さてさて、来週は今年初めての北海道の駅巡りを楽しむ予定でした。
計画では「わがまちご当地入場券」を求めてここにも再訪予定、
次回は営業時間を気にしながら訪れたいと思います。
↑(旭川駅方面)
上富良野駅(平成29年5月25日)
(臨)ラベンダー畑駅 シーズン前(平成29年5月25日) ・営業日(平成29年9月24日)
↓(富良野駅方面)
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