皆さま、おはようございます!
常磐線・日立木(にったき)駅です!
日立木駅…常磐線にあって日立木で、
思わず「ひたち…」って読みたくなっちゃいますけど、
正しくはにったき駅。
所在するのは相馬市赤木地区ですが、
常磐線がこの地に開通した明治30年から
遅れること25年後の大正11年に日立木駅は開業しました。
ここも元々は、開業以来使用していた、
デッカな木造駅舎があったんですけど、
平成5年の無人駅化の煽りを受けて
それにしても、福島県浜通りは温和な気候の地域ですけど、
扉が無い駅舎ってのは、あまりにも簡易的すぎる気もしますが。
目の前に防風林が並んでましたから、
思った以上に風の吹き込みはないのかしら?
無人駅の日立木駅ですが、
駅の構内はかなり広く取られているんですよ。
相対式と島式ホームによる2面3線構造で、
かつてここを走っていた、11連のスーパーひたちも停車できる、
上下本線の1・2番線ホームに、
優等列車を退避させるための3番線ホームがありますが、
平成23年3月の東日本大震災以降、
列車の退避そのものが解消してしまったために、
現在のことろ3番線ホームは使用を取りやめている模様です。
3番線ホーム、点字ブロックも埋められて
比較的近年に整備されているんだと思いますけど
伸びきった雑草がなんとも痛々しい感じでした。
常磐線と言えば知っての通り、
福島第一原発事故の影響で広野駅以北の区間と、
大震災の津波被害の影響で浜吉田駅以南の区間が
現在運転を取りやめている状況です。
そんな中、原ノ町駅‐鹿島駅‐日立木駅‐相馬駅の区間だけが、
この区間、他の鉄道線とは一切接続されておらず、
陸の孤島状態にあるのですが、
その区間で電車を走らせるために車両をトレーラーで陸送、
仙台車両センターから放出された6両の701系電車が
水カツ(勝田車両センター)に表記を改められたうえで
運行されているのです。
701系電車って震災以前からここを走っておりましたけど、
余談ですが、仙台車両センターの電車って、
ものすごくキレイだと思うんですよ。
本当にまめに洗車しているって感じ。
仙台から普通列車で関東入りするたびに思うことなんですけど。
こんな状況だから仕方ないとはいえ、
なんだかここを走る701系電車、すごく汚れっちゃってる印象でした。
この区間には洗車設備が無いんでしょうね、きっと。
常に、元のピッカピカな701系電車でいれるよう、
そうそう、日立木駅といえば、
ぜひとも1度は行ってみたいスポットが百尺観音です。
国鉄時代に刊行された名所一覧にも載っているんですよ。
地元の仏師(こんな職種があるんですね)の荒嘉明さんが
岩山を掘って作った巨大な観音座像なのですが、
30年彫り続けたところで荒さんは他界、
上半身だけの観音様が、ここ日立木駅の近くにあるのです。
観音様の誕生の経緯もさることながら、
その姿もマニアを引き付けること間違いなし!
興味がある方はぜひ「相馬市 百尺観音」でググってくだされ。
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