皆さま、おはようございます!


先の東日本大震災で

各地の鉄道線が甚大な被害を被ったことは、

皆さま周知の通りです。


中でも東京の日暮里駅から宮城県・岩沼駅を結ぶ常磐線は、

一部区間の津波の流失の他、

福島第一原発の事故による立ち入り規制もあって、

全線復旧の見通しは未だ立たずの状態なのでした。


現在のところ常磐線で復旧出来たのは、

フクイチの警戒地域から外れている広野駅以南と、

津波被害から免れた浜吉田駅以北の区間ですが、

もうひとつ、わずか3駅間ではありますが、

原ノ町駅~相馬駅間も

平成23年12月より区間運転が開始されたんです。


今回はその区間上にある、

魅力たっぷりの、こちらの駅のことを書きたいと思います。


歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07040/鹿島駅

常磐線・鹿島(かしま)駅です!


鹿島駅の何が魅力的かって、

木造駅舎ですよ、木造駅舎!

無人駅の駅舎の待合室化や、

有人駅の簡易駅舎化が進行するJR東日本の駅にあって、

今でも国鉄時代の駅舎が残る鹿島駅。

本当にステキすぎますぜ☆


ちなみに駅舎の形状ですが、

同じ常磐線の新地駅 に似たものでした。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-11070

新地駅の開業が明治30年、鹿島駅の開業が明治31年と、

開業年の近い2駅でしたけど、

果たして駅舎の建立年はいつ頃だったんでしょうかね?



駅舎内に踏み入ってみると、

これまた古き良き時代の駅の空気が漂ってますのよ。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07041/鹿島駅

ちなみに鹿島駅、自動券売機の設置は無く、

suica、もしくは駅員さんの発券よる手売り対応です。


駅舎を潜って跨線橋から眺めた鹿島駅構内の様子。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07042/鹿島駅

上下線の内側に待避線の撤去跡が残っている以外、

国鉄時代から大きな変化は見られないようですね。



歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07043/鹿島駅

鹿島駅は相対式ホーム2面2線構造で、

駅舎の反対側にあるホームは、待合室の屋根形状からかつて、

島式ホームであった可能性が高そうです。

国鉄時代末期にはすでに相対式ホームになっていたようですが。


その待合室ですが、

煉瓦造りの屋根になっていたりと、

これまたレトロな雰囲気がプンプンしているんですよ。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07045/鹿島駅

こんな時には、

建物に付いている財産標(資産標)が確認出来ればよいんですけど…

ありました!
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07046/鹿島駅

財産標は固定資産税等を割り出すのに必要な、

その建物の建立年や目的・材質等が記されているものなんですけど、

この待合室の財産標を見ると、

どうやら昭和29年に建てられたもののようです。

思ったよりも古いものではなかったみたい。


それにしても鹿島駅の、

この古めかしい空気は一体なんざんしょう?


この駅名票のせい?
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07044/鹿島駅


駅舎の随所に見られる木造部分のためかな?
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07048/鹿島駅


こんな時には駅舎の財産標が残っていればよいのですが、

JR東日本の駅の場合、

これが取り除かれていることがホントに多いんです。

で、念のために探して見て回ってみたら…


あった!
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07049/鹿島駅

明治30年!?

まさかとは思ったんですが、

この駅舎、明治30年の開業時から使用されているものだったんですね。

というか鹿島駅、開業は明治31年なんですけど、

これってどういうこと?


さりげなく明治時代の建物が現役でいるとか、

この発見こそが、駅の魅力の醍醐味だったりするんですよ。


そう思うと、鹿島駅の重厚な造りの入り口や、
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d0704b/鹿島駅


かつての監視小屋も、

ものすごく魅力的に思えてきちゃった訳なのでした。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d0704a/鹿島駅


こんな魅力が詰まった鹿島駅ですが、

先に書いた通り、他の鉄道線と接続がされておらず、

なかなか足を運ぶことができないのが実情です。
歩王(あるきんぐ)のLet’sらGo!-d07047/鹿島駅

いつの日か、この案内看板にあるように、

気軽に通える鹿島駅になる日が来ることを、

願ってやみません。




常磐線

↑(日暮里駅方面)

いわき駅

草野駅

四ツ倉駅

久ノ浜駅(平成21年8月15日)

末続駅

広野駅

木戸駅

竜田駅

富岡駅

夜ノ森駅

大野駅

双葉駅

浪江駅

桃内駅

小高駅

磐城太田駅(平成21年10月31日)

原ノ町駅

鹿島駅(平成25年7月11日)

日立木駅(平成25年7月11日)

相馬駅

駒ヶ嶺駅(平成23年6月28日)

新地駅(平成21年10月25日)

坂元駅(平成21年10月25日)

山下駅(平成21年10月25日)

浜吉田駅

亘理駅

逢隈駅

↓(岩沼駅方面)