皆さま、おばんです!
いよいよ日本シリーズの第6戦が始まりました。
仕事仲間は楽天イーグルルのCS進出が決まったと同時に、
仙台・Kスタでの試合の全チケットを購入したというし、
行きつけの床屋さんはヤフオクで、
4名分・10万円のチケットを落札したというし、
とにかく仙台市内全体が浮かれております。
Kスタ場外から観覧できるパブリックビューイングも、
午後4時の時点で近寄ることが出来ない状態にまで。
今日の先発投手は負けなしのマー君だし、
今晩はすごいことになりそうですね。
仙山線・陸前白沢(りくぜんしらさわ)駅です!
仙山線って、仙台駅‐愛子駅間と愛子駅以西では、
路線の性格が丸っきり変わるんですよ。
仙台のベッドタウンである愛子駅までの区間では
50往復以上の列車が運行されており、
駅の改札も完全自動化されていて、まさに通勤区間。
ところが愛子駅を越えると景色は一気に山間に。
列車も20往復に激減して、ローカル色豊かな風景に変わるのでした。
そんな愛子駅を過ぎて1発目の駅が陸前白沢駅です。
念のため言っておきますが、陸前白沢駅も仙台市内ですからね。
陸前白沢駅は仙山線(当時は仙山東線)が開通した昭和6年に開業しました。
開業当時は有人駅で立派な駅舎もあったのですが、
昭和59年の仙山線の貨物取扱い廃止と同時に無人化、
平成11年に現在の簡易駅舎に建て替えられちゃったみたい。
相対式ホーム2面2線構造は開業当時から変わりなく。
以前は駅舎側に貨物ホームが1本あったのですが、この件は後ほどに。
山形新幹線を通すための奥羽本線の広軌化工事の際は、
上野・仙台駅‐秋田駅間に
仙山線経由の特急「つばさ」が暫定運行されましたが、
ここ陸前白沢駅では「つばさ」同志の擦れ違いシーンが見れたとか。
仙台駅で特急「つばさ」を毎日のように見ていたのに、
1枚も写真が無いという…
何をやっていたんだか、平成3年の自分は。
結婚直後で、毎日のように汗水たらして仕事をしていたが正解。
そんな陸前白沢駅の、貨物列車にまつわるエピソードを2つ。
仙山線にはかつて、貨物専用線の起点がある駅が2駅ありました。
ひとつ目は駅の隣にエッソの油層所があった楯山駅 と、
もうひとつがこちらの陸前白沢駅だったのですよ。
こちら、正しくは工場跡で、廃墟となった守谷材木店白沢工場なのでした。
昭和39年の操業開始とともに、工場まで延びる専用線が開通したようですね。
この専用線、駅舎の仙台側にあった貨物ホームから
スイッチバックする形で延びており、
昭和50年撮影の航空写真より。
現在は専用線も撤去され、貨物ホームも跡形なく消えてしまいましたが、
そしてエピソードの2つ目。
昭和59年に貨物の取り扱いが廃止され、
二度と荷卸しをしないと思われていた陸前白沢駅でしたが、
平成5年に当駅に向けて、貨物列車がやってきたのです。
到着した貨車はなんと、大物車(シキ)!
詳しくは当時のレイルマガジンを読んで戴きたいのですが、
西仙台変電所向けの変圧器輸送列車だったのですよ。
この頃はすでに、貨物ホームは撤去されていたのですが、
この輸送には、こちらの側線が利用されたみたいで。
ホーム先端で切れていて、
たまに保線車両が留置されている程度のこの側線を、
トラックの荷役スペースまで一時的に延長して、変圧器を運んだそうです。
陸前白沢駅での変圧器輸送、間近でこんな珍事があったとは…
何をやっていたんだか、平成5年の自分は…
だから、転職直後で、毎日のように汗水たらして仕事をしていたが正解だって。
とにかく、廃線マニアも貨車マニア、
廃墟マニアまでもが楽しめちゃう陸前白沢駅でした。
↑(仙台駅方面)
陸前白沢駅(平成25年10月27日)
↓(羽前千歳駅方面)