てことでtakです
今日は風が強く吹いてます
今週は天候微妙ですがなんとかしのいでいきたいものです
そんな荒れ狂う風に負けず、本日は皆様待望のリリースとなったこちらについて書いてみたいと思います
HAGANE復活後初の作品となるデジタルEP「Life Goes On!」です
界隈の未来、辣腕ギタリストよしださくらさんが中心となり結成されたガールズバンドHAGANE
地道な活動を経て2022年にこれまでの歩みをパッケージしたアルバム「Code ; 9021」を待望のリリース
今作では幾つもの名曲を産み、これからが期待された彼女達→アルバムについてはコチラ
しかして、2023年、vo Uyuさん、gt Maytoさん、dr Kanakoさんが突然の脱退、活動休止を余儀なくされておりました→詳しくはコチラ
残されたさくらさんとba Sayakaさんは約1年の潜伏期間を経て、遂に有名最強重戦車ドラマーJUNNAさんと新vo 凪希さんの加入を発表、遂に今作発表と相成りました
本日は事前に予測したポイントも踏まえながら、本作についてほんのり書いてみたいと思います→ポイントはコチラ
そんなEPはコチラ
まずジャケットがめちゃメタル
国内ガールズメタルバンドの大先輩、aphasiaの名盤2ndを思い出したのは私だけではあるまい(多分私だけ)
一通り聞いた雑感は「なんせ速い。ギターとドラム音デカい」
インスト2曲+vo入り3曲と言う構成でシングルに近い質感のこの作品、基本的に速い
前作、特に後半は叙情性が特徴の作品が並んでいたので、今作の「爽快一直線!」的スカッとジャパンなスピードメタルチューン連打は意外と言えば意外ですが、当然この構成はdr ジュンナさんの加入効果が分かりやすく伝わる為、挨拶代わりの一撃的に狙ったようにも思えます
実際に全編に渡り彼女のドラム、そして当然さくらさんのギターが爆鳴りしてます
既存曲で言うならGUNROCKの路線が近い
あとユークリッド・エージェンシーに入った事から、eversetのtatsuoさんがアレンジで色濃く関わるようになり、良い意味でゴージャスに、大衆性を纏うようになったと感じます
平たく言うと「明るくなった」
陽性ラウド代表eversetのテイストが絶妙に組み込まれた感あります
また、さくらさんは自身が雑務から解放され、クリエイターの仕事に専念出来るようになった事がかなりプラスになったと語ってて、本当に良かったな、と
バンドに新しい風を入れる事も楽しんでいるように見えるし、それこそユークリに入った最大の決め手だったのかも
tatsuoさんとConnectしたって事は当然金爆やももクロあたりとのコラボも期待できるし、仮面ライダー主題歌も全然見えてくる
曲調考えるとユークリ側も間違いなく視野に入れてるだろうし、令和ライダーは大体剣使うし
可能性は無限大
期待しかないです
では簡単にそれぞれの曲について書いてみます
1曲目はインスト「Victoire」
「すわ、摩天楼オペラか!?」と思わせるドラマティックな導入で次曲に期待が高まります
2曲目「天下五剣」
アチエネ「Enemy Within」ライクなメカニカルリフに導かれる待ってましたのドラマティック正統派疾走メタルチューン。漢字四文字タイトルやちょいと陰陽座「妖花忍法帖」を想起する歌メロ含め「和」を感じさせる要素あり
古新しい感覚も取り入れつつも従前のイメージを踏襲した曲調にHAGANEファンは間違いなく溜飲が下がるでしょう
注目の凪希さんのvoは前任Uyuさんの声質をややビターにしたような感触でこちらも一安心。これまでにリリースされた曲も違和感なく聴けると思います
タイトルはまず「武装少女マキャヴェリズム」からと思われますが、メンバー4人なのに五剣なのは深い意味があるのだろうか
歌詞の後半には「さくら」が登場し、彼女の心情とも強くリンクした一曲にエモさ高まります。歌詞に関しては英語でなく寧ろ日本語特化の方向性になったのは予想の斜め上
早くもニチアサタイアップかと思わせるタイトルは前作「Super Villain」のアンサーソング感あるインスパイア曲?
歌詞は初のSayakaさんなのですが、さくらさんがアイデア浮かばず、メンバー内公募して手を挙げたのがSayakaさんで、今作に至った模様
ちなみにさくらさんはワンパンマンイメージして制作したぽいです。ヒロアカでなくまさかのそっち
Sayakaさんの歌詞は果たしてどちら由来なのか、お聞きしてみたいところ
曲調はすわ、RtR!?とうっかり勘違いしそうなジュンナさんの派手なドラムフィルから疾走するこれまた正統派なメタルチューン
サビの鬼連打も強烈で彼女が前面に出た曲と言えます。前のめりで野蛮な爆走ドラミングは彼女の真骨頂で、今までにないグルーヴをHAGANEにもたらしてます
しかし今作はリフが剛直と言うか、基本シングルで弾き倒す事も可能なぶっ叩き系テイスト
ただこの側面は彼女のルーツを考えれば至極当然とも言え、取って付けた感は皆無。寧ろ原点回帰にも思えます
世代的に凪希さんの声でHEROと歌われると、麻倉未稀を思い出してうっかり傷だらけで目を覚ましてしまう
ギソロ後半めちゃめちゃドラフォ
凪希さんのハイトーンとイワンのばかlikeなキャッスル建立系様式美速弾きアウトロで昇天
4曲目「DATT」は再びのインストナンバーでこちらもジュンナさんのフィルでスタート
なんならMOTORHEAD的な豪胆リフが耳に残ります
この曲ではba Sayakaさんも動きの多いフレーズを披露
さくらさんがフィーチャーされがちなHAGANEですが、彼女も相当な上手さでバンドを支えてます。絶妙の間でリードギターlikeに前出てきたり、押し引き変幻自在なそのプレイはTAIJIやハロウィンのマーカス・グロスコフみたいなイメージある
過去にもたくさんのインストを発表してきた彼女達ですが、また違ったちょいとブルージーでストレートな質感、ゲーム音楽ぽい空気感も感じます
5曲目「Life goes on!」
開けるような単音リフからのドラフォキター
あまりにバカっ速なスピードで楽器隊が駆け抜けてくクロージングチューン
イチイチリフがカッコよくたまらんし、Sayakaさんが二回し目から放り込んでくる動きの激しいベースラインも冴えてる
ソロも全力スピード特化タイプで爽快
凪希さんハイトーンも炸裂
叫べるコーラスパートも随所に配されラストを飾るに相応しいカタルシスを纏った1曲は今作のハイライト
さくらさんのこれまでとこれからの心情をぶちまけたような歌詞も新境地
tatsuoさんからメロスピ3曲書いてきて、と出された宿題に提出された1曲目らしいのですが、良い意味で短期間作成故の勢いが詰まり倒してる
この曲が間違いなく今作の白眉です(2回目)
標榜するハーモニック・メタルバンドからはやや距離を置いた感がありますが、これがシングルギター編成になった影響なのか、EPとして敢えて勢いに特化したのかは興味深いところ。そこかしこに散りばめられたドラフォ感も新味です
予定されるリブートライブのギター編成含め注目したいところです
また、本作に於けるさくらさんの歌詞は往年のジャパメタに通じる熱さと暑さがあるのもポイント
そのふんわりした雰囲気とは裏腹に紡ぐ言葉は自身に言い聞かせるような強く決意を感じさせるモノで、音楽性とも絶妙にリンクしてます。寓話製の強かったこれまでと比べるとかなりの変化に感じます
パートバランス的にはインスト陣、特にギターとドラムがめちゃめちゃ前に来たミックスで往年のBODYを彷彿
メタル者は激熱くなるミックスですが、今後どうなるか。ホワッデュノーホワッドュドゥ!?奪いたいONLY YOU
そんなこんなの1枚でした
質感としてはこれからやったるぜ!感に溢れ、前向きな空気に満ちた作品
さくらジュンナのギタドラバトルが予想以上にバチバチに強烈なのも嬉しい特筆ポイント
楽曲クオリティは勿論高いですが、今作は良い意味で完成度より勢い重視した感はあります。ギターソロもインプロ感ある
この路線が続くのか今後多様な音楽性を纏うのか、次作が楽しみです
また、再録するならどの曲?!というさくらさんからの嬉しい問いかけもありましたが、私は絶対「SOULBEATS」推したいです
何故かと言うと凪希さんは良い英語発音する、と言うさくらさんのフリがあったから(恐らくこれは敢えての発言、と推測)
どうせ再録するなら楽曲を在るべき姿で録音して欲しいし、ならば英詞代表曲の「SOULBEATS」や「BLAVE」を聞いてみたくなります。更に私の心に刺さる一撃が待ち遠しい。期待したいです
そんなHAGANEのリブートライブは光のスピードでソールドしましたが、7月16日(火) に横浜ReNY betaで追加公演も決まりました。倍率は高そうですが、彼女達の再出発を皆で体感しましょう
そんなこんなで
tak