2001→2024 正しいのはどちらなのか | tak METAL ON METAL

tak METAL ON METAL

メタルを中心にてろてろ書いていけたらいいな。。。的な。
基本は成り行きまかせDEATH。

てことでtakです


















いよいよ6月突入、学童野球コーチしてても、日差しがきつくなり日焼けが進みます


もう夏ですね


なんだかんだ職責変わってから3ヶ月が経過しました

何度も心が折れかけましたが、なんとか職務を全うしとります






















今日は音楽ではなく仕事の事を記します、記録として

あまり面白くないので、ふんわり興味のある方だけどうぞ※次回は音楽ネタ書きます






















数ヶ月前、知らん番号から社用スマホに着信がありました

















「誰やろ。。。保険の勧誘かな」



忙しいのにめんどくさいな、と思いながら電話を取りました

















「takさん?!takさんですか?」


「えーと、どなたでしたか」


「稲村です。覚えてらっしゃいますか?!」


「え、稲村君?!久しぶりやな」


大学&TSUTAYAバイトの後輩で総合格闘技選手の稲村君からの連絡でした。2001年以来、実に23年ぶりの
















「どしたん?!なんかあったんか」


「実は私A社に転職しまして、今度御社を担当させて頂く事になりました」


「えぐいな、それ」

















A社は私の管轄

この広い日本でこんな偶然あるんか

いや意外に狭いんかもしらんけど
















「近々ご挨拶に伺うのでよろしくお願い致します!」


「あぁ、わかった。またな」
















数日後、部下を連れて私の元に現れた稲村君は多少恰幅良くなったり白髪増えたりはしていたが、あの頃の風貌のままだった
















「変わらんね。元気やった?!」


「はい、takさんもお元気そうで何よりです」


「いや、毎日痺れてる笑」


軽口叩いてると、すぐにあの頃の感覚に戻れる

色んな人に出会ってきたが、青春時代の友達はやはり特別なのかもしれない


礼儀正しい姿勢も彼は昔のままだ

















「いやー、ありがとうございます。takさん、接待しますので、飲みに行きましょう」


「いや、そんなんいらんから気使わんでね」


「そういう訳には参りません」


















なるほど、稲村君所属のA社は旧態依然とした、所謂寝技体質


彼も社命受けて私と飲まねばならんのやな
















「わかった。したらスケジュール頼むわ」

「ありがとうございます!」
















そんなこんなで開かれた飲み会は旧き良き時代の話からサラリーマン哀歌、稲村君の家庭の話まで、様々な話題で旧交温まった 



「あの頃は楽しかったですね!takさん昔から熱くて喧嘩っ早くて!」


「そうかもな笑」


普通に楽しかった

やはり稲村君はあの頃から何も変わってない



















ただ、やはり彼が社命で来ている事は間違いないとも思った


相手の社風から深読みするならば私との関係性をわかっての人事である可能性まであるだろう

















「takさん、こんなところでなんなのですが、少しだけ商談させて頂いてよろしいでしょうか」


はい、おいでなすった、このパターン


そんなまどろっこしい事せんでも直球で交渉に来たら良いのに、と思ったが、今の2人の肩書がそれを許さない


彼の眉間に少し皺が寄ったのを私は見逃さなかった。きっと本意ではないのだろう。でも家族の為にやってる。実直なスタンスの根っこは変わっていない

















そう、彼は変わってなかった。だけど、なんだか遠くに来たような一抹の寂しさを抱えながら帰宅した





















そして先日


「takさん、〇〇さんが応接室でお呼びです」


上司からの呼び出し


おい、またなんかやらかしたんか、俺。。。

心当たりないぞ。。。


憂鬱極まる思いで応接室に向かう


「takです。入ります」

「おぉ、まぁそこ座れや」


嫌な予感しかない

















「tak、お前に頼みがあるんや」


「はい」


「ストレートに話すわ。お前担当しとるA社あるやろ?!あそこの取引◯◯%減らしてきてくれ」


「◯◯%?!どうしてですか?」


「取引先として脆弱すぎるわ。うちのビジネスパートナーとしてあそこは弱すぎる。取締役会での決定事項や」


「A社には今まで散々世話になってきました。昨今の円高など踏まえれば仰る事は理解できますが、しかし。。。」


















「_______お前話聞いてたんか?!」


「________失礼致しました」


「そこを考えるのがお前の仕事やないんか」


「かしこまりました。早急に対応致します」















こんな事あるんだ


A社に取って超太客であるうちが取引これだけ縮小したら彼らには死活問題まで出るだろう。止められなければ、あわよくば会社は生き延びたとしても、稲村君には当然何らかの責任が発生するはずだ


それが私に委ねられてる


こんな事あるんだ
















これから稲村君を通じ、私はA社に交渉していかねばならない


無理難題且つ死活問題、彼にはどう転んでもマイナスしかない案件。当然私を恨むだろう

















かと言って私は引けない。引かない。


取締役会で決まった案件が覆る事はなく、本件は絶対ミッション。恨まれようが石投げられようが、私はこの業務を遂行する事で会社に存在意義を示すのだ

















つまり、私はこれから稲村君との友情を壊しにいかねばならないのだ



























私は前に進む事を信条としてきたが、結果上へも上ってしまった


はて、ここにあるのは何だろうか


この世界に入った頃は青臭い感覚で生きてた

でも気がつけばあの頃の意志は少しづつ形を変え、今は違うスタンスで私は生きている

 














変わらない稲村君

変わってしまった私

























どっちが正しいのだろうか