一部界隈大騒ぎです
永遠の厨二病 ビリー・コーガン率いるオルタナ/グランジバンド、The Smashing Pumpkins(以下、スマパン)が12年の空白期間を超えて来日を決めました。ファンには待望の来日であり、既にチケットにはソールドが出始めてます。嬉しい限り
スマパンは1990年代グランジブームの立役者
ですが、やはりここ日本における同時代のオルタナロックバンド群は、Tシャツの柄 とちん〇んのジャケット で、ニルヴァーナの知名度が圧倒的
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スマパンは飽くまでロック村の住人が知ってる、ってレベルに留まってます
ただ、ビリー・コーガンをはじめとするこの奇妙で気難しくて、ファニーな彼らがせっかく来日するのに、あまり知られないままでいるのは惜しい
↑にあるように、15年前に書こうと思って今まで書いてなかった彼ら
どうやら時が来たようなので、少し書いてみたいと思います
ザ・スマッシング・パンプキンズ
彼らの事を平たく言うならば
「ハゲとヲタクとヤ〇中女と筋肉」 のバンドです
左端 vo/gt ビリー・コーガン(ハゲ※この頃はまだハゲてない)
2人目 ba ダーシー・レッキー(ヤ〇中女)
3人目 dr ジミー・チェンバレン(筋肉)
右端 gt ジェームス・イハ(ヲタク)
ビリーはこの頃から既に額がバックオーライ って感じですが、程なく↓になり、現在に至っています
2000年に一度解散しましたが、2006年にあっさり復活
紆余曲折ありながらも現在まで活動を続けています
基本的に全ての中心になるのはこのハゲ、ビリー です
揺れまくる音楽性も突然メタル化が始まる のも全てこいつのせい
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この2曲を同じバンドが奏でてるってどういう事なんか
曲調だけじゃなくて、演奏の骨組みから全然違うやろ
彼らのアルバムで名作/代表作と言われてるのは、「サイアミーズ・ドリーム」「メロンコリーそして終りのない悲しみ」ですが、彼らはそれに留まらず、今を生きるバンド として、定期的に新作をリリースし、ツアーを続けてます
圧倒的多作で知られるビリー
上記のような姿勢は本当に素晴らしいですが、新作が過去の名作を超えてるか、と言われたら正直うーむとはなります。作風も変わりまくるし
少し前に話題になった「捨て曲」がこれ程多い人もいないと思いますが、過去の栄光に縋ることなく、失敗を恐れず、押してもダメなら押し倒せ ってな塩梅の堅物ビリーは皆から愛され続けてます
ちなみに彼は。先程書いたニルヴァーナのvo/gt カート・コバーンの奥さん、コートニー・ラヴと付き合ってましたが、そのコートニーのバンド、Holeの曲でビリーの事を書いたとされる「Violet」手書きの歌詞のオークションに参加した模様
気持ち悪い な、ビリー
ジェームス・イハ(ヲタク)
ナード感溢れる 日系2世イケメンギタリスト
微妙に粗品に似ている
日本名 井葉 吉伸
ビリーの作る厳つい曲に光線銃やアーミングを駆使したイカれ音ぶち込んでくる 男
ビリーのソリッドなソロアルバムを聴けば、いかにイハのサウンドがビリーのサウンドをスマッシング・パンプキンズ足らしめてるかが、逆説的に分かります
一方でソロアルバム「Let It Come Down」は抜け良く心地よいアコースティックサウンドの小品で彩られており、重厚なスマパンサウンドと全く違う風通し良い作品
この作品が気に入られたのか、オシャレ帝国BEAMS のバックアップでファッションブランド立ち上げたりイケ女アイコンだったCHARAさんに曲提供したりとヲタクにあるまじき華やかな経歴も
スマパン解散後はTOOLのメイナード・ジェームス・キーナンのA Perfect Circleに参加したり、湯川潮音さんのアルバムに参加したり、果ては高橋幸宏さんのアルバムに参加したりと引く手数多の活躍を見せています
ba ダーシー・レッキー(ヤ〇中女)
スマパンの紅一点
抜群のスタイルと少女のような小顔で人気を博したベーシスト
スマパンを表現する時、イノセンス という言葉が非常によく使われますが、その象徴とも言える存在
圧倒的ビジュアルと蓮っ葉ロック姉ちゃんが同居するダーシーはまさに天使のような存在でした
しかしながら、彼女は活動中、ガリガリにドラッグに蝕まれ 、1999年にバンドを追放
再結成時には参加せず、その後も現在まで表舞台には立っていません(別件で 15年位前に逮捕 されてました)
彼女の脱退後、メリッサ・オフ・ダ・マー/ニコール・フィオレンティーノといった非常にカッコ良い女性ベーシストを迎えたスマパンですが、良くも悪くもダーシーの持つあのイノセンスとは別物
やっぱりダーシーはダーシーにしかやれない と思うのです
癖の強すぎる音を鳴らすスマパンオリメンに於いて、唯一音楽的に替えの利く存在 (音源でもプレイしてない曲多数あり)なのですが、存在としての彼女は誰にも代わりは出来ません
どんなにヤ〇中でもダーシー大好きです
スマパンは現在ベーシスト不在
今こそ帰ってきて ください
dr ジミー・チェンバレン(筋肉)
この手のサウンドで恐らく
世界最高/最強/最恐
パワースピードテクニック筋肉 と四拍子全てがウルトラハイレベル/異次元のドラマーです
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手数足数多すぎる
ゴーストノート多すぎてコピー不能
ジミーも時期によってプレイスタイルは若干違うのですが、私は最もメタル化した解散直前のマキシマムマッスル時代 が好きです
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「天使のロック」の冒頭ドラムロールから炸裂するドラミングはこの世のものとは思えない轟音です
ちなみにライブで走りまくるのは 林 と同じ です
近年のアルバム「CYR」で、ビリーはシンセポップに傾倒
全力ジミーの無駄遣い
ジミーの良いところを全力スポイルするような曲を普通にメンバーに提示するあたり、やはりビリーは只者ではない、と思いました
そんな愉快なメンバー が集まったスマパンですが、2025年現在、世間的には「ミスチル地蔵事件」 で最も知られてます
2013年のサマソニ/スマパンライブで、次に出演するミスチルを最前で待ってたミスチルファン達がスマパンライブ中、ずっと棒立ちでビリーが「Thank you for the warm reception」(前座を観てくれてありがとう)と皮肉投げかけるレベルで気分を害した事件です(これ原因で来日しなくなったとも言われてました)
私はミスチルファンは悪くないと思います
カエル声ハゲのビリーと爽やかイケメン桜井和寿ではあまりにもニーズが違いすぎ る
故にスマパンとミスチルを連続出順にした運営のセンスを問いたいところですが、正直そんなクソどうでも良い事件でこのクソ歪に美しいバンドが語られてる現状が何より最悪 だと思ってます
スマパン最盛期の厨二美しい この曲達を聴いてください
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歪故に産まれる美しさ 彼らの美意識詰まりまくった楽曲/映像
これこそがスマパンの真髄です
ちなみに最大ヒット/有名曲の「Today」のイントロアルペジオは「悪そうな奴は大体友達」のパンチライン で有名なドラゴンアッシュ「Grateful Days」でサンプリングされてます
降谷建志とZEEBRAが色々あった せいで最早封印曲扱いされてるグレイトフルデイズですが、やはりこのイントロには抗い難い魅力があります
降谷さん、もう解禁してください
大ヒット作&めちゃ良い曲なのにもったいない
そんな感じで来日を果たすスマパン
ビリーしかオリメンいなかった前回と違い、ダーシー以外カッチリ揃った布陣
つまり間違いなく「あの」スマパンサウンドが鳴ります
また、本ツアーには新メンバーとして、テイラー・スウィフト等で知られるキキ・ウォンもフィーチャー
ギター3本の重厚なサウンドが楽しめそうです
過去に生きないスマパン
最近の曲もリフ押しな感じでなかなか良きです
秋の来日楽しみに待ちましょう
そんなこんなで
tak