もうチャンネル変えさせてくれ
幼き日の私は辟易していた
大晦日、親父が一生国営放送の歌番組を観るからである

大晦日だよドラえもんが観たかったのに
テレビでは全く興味のない歌が高橋名人レベルで連打される。1ミリも心に響いてこない
「えりもぉ〜の〜はぁるで〜す〜!!」
よく分からん歌を独特のガラッパチ声で熱唱するおっさん

「襟裳岬。。。これがいいんだよ。。。はぁるで〜す〜!」
分からない
全く良さが分からない
私はドラえもんが観たいのだ
後に息子が「完全感覚Dreamer」で私をノックアウトする事など知る由もなかった
This is my own judgment
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先日、歌番組でXJAPAN(多分)のToshlがLUNA SEAの名曲「ROSIER」を歌ったと話題になった

こんなショボいカラオケバックで間違いなく仕込みであろう「ROSIER」を歌わされるToshlが寧ろ悲しい私だが、本質はそこではない
「ROSIER」は最早あの頃の私にとっての「襟裳岬」になってしまったという事である

そもそもルーキー世代の星風まどかさん達が知らない!となってToshlが横取りして歌ったのだが、台本云々置いといても間違いなくこの曲は知らないであろう。その意味で「紅」は「与作」かもしれない。ヘイヘイホー
「ROSIER」のリリースは1994年、32年前だ
私が中学時代、大晦日ドラえもん見損ねたのが1990年
「襟裳岬」のリリースは1974年
あの頃の私から逆算すると16年前
「ROSIER」は今の中学生達からすると「襟裳岬」より倍も昔の作品であった
あの頃の私の感覚に照らし合わせるなら、中学生にとっての「ROSIER」は私が1958年の楽曲を聴かされてるのと同じ
フラフープが流行り、チキンラーメンが初めて発売されたこの年の流行歌は三橋美智也の「夕焼けとんび」である
私達おじさんが往時、三橋美智也を聴いて熱狂しただろうか
子供達にとっての「ROSIER」が今やそんな存在となってしまった事に衝撃を覚えた。さしずめToshlは村田英雄といったトコロであろう

YOSHIKIvsゴジラは北島三郎の「まつり」と同等に見てたはずだ


「ROSIER」いい曲だから若い世代に聴かれてほしい!という言説をSNSでぼちぼち見たが、現実的には難しいだろう
Mrs.GREEN APPLEやaespaを聴いてる世代が全力角刈りの英雄を好きになる訳がない


そりゃ無茶がすぎるってモンである
我々おじさん世代はこの意識を忘れてはならない
若い世代がLUNA SEAやXJAPANが好きになるかも!と思う感覚は自分の価値観がアップデートされてない可能性が非常に高い
若い世代から観たらV系の化粧は英雄の角刈りである
「そんなわけないだろ!」と思った貴方、1番危ないです
SNSに常駐したりAIとばかり会話してると自分に優しく都合の良い言葉ばかりが降り注ぐ
心地良さを感じがちであるが、裏を返せばそこは深いラビットホール
世間との断絶は客観性を排除し、時間と成長を停める
私は職責上がった時、周囲の感覚と自らのズレを痛烈に感じた
一般的な40代は黒シャツばかり着ないし、休日は家族サービスやゴルフに忙しい
それ以来、エンタメとの距離感を適正に出来た
それがダメという事ではなく、客観性を持つ事が大事だと思うのだ
エンタメの話だけではなく、こういう発想自体が、自らがずっと若いと思いこんだまま、歳を重ねて、周囲とズレて知らぬ間に後ろ指刺される存在になりかねないから
自分を若いアピールしてるおっさんは見るに堪えない
どんなに贔屓しても、外の世界から観たらおっさん
40超えたらHYDEだっておっさんです
貴方は言うに及ばず
エンタメが好きなのは素晴らしいこと
楽しみは楽しみと捉えながら、適切な距離感で接していきたいモノです
、
そんなこんなで
tak