なぜUnholy Orpheus「what is DEATH?」がメタル復権の先鋒なのか | tak METAL ON METAL

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メタルを中心にてろてろ書いていけたらいいな。。。的な

成り行きまかせです

てことでtakです
















今日は雨気味で学童野球は午前中で中止
午後からはバッセンでも行くかなー















さて今日はそんな雨模様な1日をぶち飛ばすようなアルバムについて書きたいと思います





































UnholyOrpheusです
















彼らはUnlucky Morpheus−ふきてん構成のメロデスプロジェクト(ただしふきてんはゲストで参加)


Unlucky Morpheus(以下、あんきも)前作「evolution』がふきてんのクリーン・ヴォーカルを軸とした作品だったのですが、本作はその反動で産まれた作品という事で全編を紫煉さんのデスヴォが支配的なアルバムとなっとります


















感覚的には以前やったジルさんフィーチャーのあんきも内インストカバープロジェクト、QUADRATUM From Unlucky Morpheusと似たような別プロジェクトなんかなー、と

















始まりはShiren from Unlucky Morpheusとして映像リリースされた「want to LIVE」から


THOUSAND EYESにいたdr FUMIYAさんが叩いてる事もあってか、メロデスよりかはデスラッシュ界隈の空気を感じる1曲

この曲が本作リリースの礎となった模様です















音楽性を一言で現すとギターでなくバイオリンが主旋律を紡ぐメロディックバイオリンデス

QUADRATUM From Unlucky Morpheusほど特筆されてませんが、聴感上は間違いなくJillさんが主役な1枚です






















基本的には暴虐パートから悠久のバイオリンの調べまで緩急自在に行き来するメロデス

叙情性はかのイエスパー様を彷彿させ、捩じ込むアグレッションはThe  CrownやDefleshed由来、それらがミックスされた音はより叙事的なベクトルのTHOUSAND EYESな趣き

しかして相反する2つの要素を無理なくシームレスに聴かせるアレンジ手腕はさすが紫煉さん&あんきもてな塩梅


紫煉さんのデスヴォは本職で無い事もあってか、やや迫力不足にも聞こえますが、ゴボゴボグロウルでない分、聞きやすさはあります



















また上記音楽性を基調にしながらも、中にはこんなマリリン・マンソンlikeなヘヴィシャッフルもあったり

















激重ゴスヘヴィがあったりして漆黒の色合いの中にもバリエーション持たせてます

















途中ブレイクダウンという新味が入ってるけど全然あんきも

逆説的に彼女+紫煉曲=何やってもあんきもという定理を証明してくれました















天外冬黄+平野幸村時代から彼女達を追い、君が望む永遠アレンジのSo That A Star Shines at Night Skyまでユニオン即買いしてた私的には隔世の感のある作品でしたが、金太郎飴状態だった近年メロデス界隈に、メロディックバイオリンデスという新しい風をもたらした事は素晴らしい功績だと思います















元来聞きづらさの象徴とも言えたデスメタルジャンルに於いて清涼剤として追加されたギターメロディ、即ちメロデス

それを一層際立たせるバイオリンの導入は上品な甘さ加えたコーヒーゼリーのような絶妙なテイストを産んでおり最早発明レベルとすら思います



純粋に曲や演奏のクオリティも高く、シーントップランカーとしての面目躍如の1枚です


















あんきもは何やらせてもハイクオリティな音紡ぐ現役世代の素晴らしいアーティスト


「凛として気高く強いバンド」として、これからのシーンを一層牽引していって欲しいものです



















しかし以前も書きましたが、バイオリンはメタル界隈のトレンドセッターになりつつありますね


















良い意味でのケレン味があってマスコミ的にも拾いやすい楽器















界隈に風穴開けるのはバイオリンメタルバンドかも


















そんなこんなで






















tak