COALTAR OF THE DEEPERS@新宿LOFT | tak METAL ON METAL

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メタルを中心にてろてろ書いていけたらいいな。。。的な

成り行きまかせです

てことでtakです

















真夏日くらい昨日は暑かったですが今日はなかなか過ごしやすい1日でした。もう夏は目前ですねー



















さて、今日は実に久々のライブレポ書きます
























本日はコチラのライブに行きました





























COALTAR OF THE DEEPERS(以下、デパズ)@新宿LOFTです




































デパズのライブ、最後に見たのは1年前の吉祥寺シータの「SUBMERGE」再現公演以来、そして今回はそのライブの再演との触れ込み。まさかのアンコール公演です

















前回のライブはアンコでアルバム冒頭のThe Breastroke〜Receive Assimilation※シングルverが再び演奏され、「すわ、まさかもう一周再現か!?」と思わせてくれました※実際はCellのイントロで終わってC/O/T/Dでフィニッシュ




今回の再演は1年掛けた前フリと勝手に解釈しとります※当初は行けないはずだったのですが、フォロワーの方のご厚意で参加出来ました。感謝しかありません。本当にありがとうございます















さて、なんせ、私のブログ読者の方には皆無に近いレベルで認知なさそうなデパズ。※この記事も最低閲覧数を更新する可能性が非常に高いのでよろしければ拡散にご協力を😭


















端的に形容するのがなかなか難しい音楽性のバンドです


首謀者のナッキーことNARASAKIさんはhideちゃんやSUGIZOさんにも認められ、今やBABYMETALやももクロの楽曲提供でも著名


ハイクオリティで誰も真似できない孤高性を持った音をクリエイトする稀代のアーティストです

















音楽性はスラッシュメタル/シューゲイザー/テクノを基調としてますが。。。正直この字面からはイメージ浮かび辛いと思います。そのくらいオリジナリティのあるサウンドなのです


そして、今回再現されるアルバム「SUBMERGE」は、正に彼らのその音楽性を決定的にした歴史的1枚なのです






百聞は一見に如かず、↑クリックして、この独自の音に是非触れてみて下さい






























昔歌舞伎で店作った事あるので、懐かしさしかない私

3.11もこの街で被災しました。もう13年前か。。。











靴の先が壁に刺さってしまわないか心配になるくらい尖った靴履いたホスト、ありえん物量のコンビニのモンスター


ART-SCHOOLばりにカットアップ出来そうなパワーワードばかりなのに1ミリもエモくないのはどうした事か。カナビスが揺れた瞬間に



相変わらず邪気しか感じない街です

俺は好きですが




















会場に入ると思ったよか全然前に行けてたまげました








30年近く後方彼氏面で見続けたデパズをまさかこんな至近距離で観ることになるとは。。。


周囲のファンの女性の方が皆綺麗で更にびっくり


日頃阿鼻叫喚加齢臭地獄環境でライブ観てるので今日のいい匂いの園は何事かと思う


ファンにも若い方がたくさんいて良いバランスだなぁ、と。デパズはアニメ仕事他、入口がたくさんあるからしっかり客席の新陳代謝出来てる印象。今や集客に関しては90年代より絶対多いと思う。バンドを長く続けるロールモデルになり得るかも












開演時間になると、場内暗転


「SUBMERGE」1曲目、「The Breastroke」のザクザクした刻みでライブはスタート





ポジションは上手マキラさん努真ん前


いや、立ち姿がもう皆カッコよすぎるし、ロフトがめちゃめちゃ似合う。多分デパズ1番観てるのロフトだしホーム感もすごくある


まずいきなり音がめちゃめちゃに良い


前回のシータは正直音は微妙だったのだが、今日は各楽器の息遣いまで聞こえてくるようだ。素晴らしすぎる


そしてビジターズチームで無いのでナッキーがギターを弾くのだが。。。たまらなく良い






私は「NO THANK YOU」リリースツアー以降にライブ参加してきたので、ナッキーはライブではvo専念パターンがほとんどで、あまつさえ頭からケツまでマキラさんとコンビでギター弾く姿は多分初見。なかなか感慨深いものがある


今回の大きな収穫は、今まで後方彼氏面してて見えなかった弦楽器隊の手元がめちゃめちゃ見えた事だ。今更ながらなんという繊細且つ緻密なギターワークなのか。感涙である


ブレストでマキラさんが裏打ちカッティングしてたの30年観て初めて気づきました


各パートの自己紹介ソロ、村井さんが鬼タッピング披露。相変わらずのテクニシャン。そしてカンノさんの音圧は今日もキレキレ


若干額が気になってきたナッキーはカッコ良いながらもそれなりに歳は重ねてる印象だが、カンノさんは本当に90年代から見た目も体型も鬼神ドラミングも全く変わらない。ジミー・チェンバレンと並んで永遠に私のドラムヒーローである





















アルバム通りにReceive Assilation、Cellが続く


セルはCat epバージョンかなー

アルバムverの単音メインリフは弾いてなかったような


しかし音の分離がめちゃ良い。今日の音響は過去最高かもしれない。セルのギターソロをメタルギタリストばりに速弾きするナッキーが新鮮


















楽曲解説MC(後述)を経た後は




sazabi

Silver World

dl++


が披露される


本来の曲順とは違うので、ナッキーがdr カンノさんにお伺いを立てたところ、METALLICAも変えてたからヨシ!となったらしい


サザビーはエモギターロックサウンドを纏い小気味良く疾走


多分私の記憶では「NO THANK YOU」レコ発渋谷O-EASTで披露されて以来、こないだの再現ライブまで見たことないレア曲。。。ってそれ言ったらシルバーやdl++なんてイーストの時も演奏されてないか、多分


サザビーは原曲にはないヘヴィなアウトロが追加されたExtendedバージョンで一段とカッコいい


シルバーとdl++はどちらもボサノヴァ風アレンジでだから連作演奏にしたのかー、とか。dl++は原曲のドリルンベース感が抜け、かなり感触が違う曲に変化



















再びの曲解説を経ると、ステージ前に半透明なストリングスクリーンが設置され、VJ演出が加わる


イメージ掻き立てられる映像はとても良いのだがKANNOさんの視認が難しくなり両刃感もあり


























続くは


Tim

Fuyunogyouninzaka

Natsunogyouninzaka


のシューゲイザーパート


TimはHow Smoothあたりに通じる激暗シュー。

轟音と共に絶望に落ちる瞬間の救いのなさよ


リズムレスになってカンノさんがテルミン使いまくってたが、これも初めて見たような。いや、今まで後方彼氏面してたから気が付かなかったのか


冬の行人坂は前回再現時同様、vo入れた完全版

質感と尺が全く変わり、キャッチーさすら感じるシューゲサウンドとなり面白い


音源化して欲しいなぁ





夏の行人坂はこのアルバムの裏メインと言っても良い至高の名曲なのだが、途中ストレッチされて轟音パートが追加され一層カッコ良くなってた


マキラさんがめちゃめちゃアーミングしながら轟音鳴らしてて、なるほど、こうやって音作ってるのか、と膝を打ちつつ、音に身を任せる私、間違いなく本ライブの白眉でした

















本編ラストはタイトル曲とThe Lifeblood





速い曲がこのアルバムなぜか少ないんだよなぁ。。。とボヤいてから速い曲サブマージ


この曲でもナッキーが華麗なギターソロ決めててやはり根っこはメタルっ子なんやなぁ、と(2回目)


ライブラはクリスマスを扱った曲ではギネス級の暗さの絶望シューゲ。即ち大好物である


しかしここまで歌詞が暗い曲でラスト2曲を締めるのはおるまい。せいぜいSyrup16gくらいであろう。それが30年後にこんなに皆に愛される。だから音楽は面白い


しかしこうして聴くとデパズで1番シューゲしてるの多分このアルバムですね。意外な発見

















アンコールはReceive AssimilationフルサイズとC/O/T/D、そして前回は演らなかったNot a God(Th' Faith Healersカバー)を3連打


レシーブはドローンパート前半にナッキーギター弾きまくりパートが追加され凄く良かった


あのパート良いのだがあまりにドローンが長すぎるとダレ気味になるので、これはめちゃめちゃグッドアレンジ。最後はやっぱりCELLの出だし的なアレでフィニッシュ


C/O/T/Dも昔のマキラパートはナッキーが弾いてて、KOJIパートをマキラさんが弾いてるのか。これまたメタリックなソロをキメるナッキーが新鮮





ノットで締めるパターンどっかで見た気もするけど、epカップリングにまでサブマージ界隈に拘るならC-SIDEもやって欲しかった😭
















そんな贅沢な感想が出るほど充実した内容でライブは終了。最後カンノさんが前列にハイタッチしにきてくれてめちゃめちゃ触れました。。。30年通って初めて。。。俺のドラムヒーローに。。。感涙。もう二度と手は洗いません


今までみたいに普通に観てたらこんな事絶対なかった機会を与えてくださったフォロワーさんに改めて大感謝


そう言えばカンノギャルって他界したんですか!?


















目の前で実演観て、「SUBMERGE」はやはり革命的に素晴らしいアルバムだと改めて思いました


スラッシュ/シューゲイザー/テクノ/エトセトラ。。。全方位にベクトルを向けながら絶妙にブレンドした音楽性は圧倒的オリジナリティで誰にも真似できない境地


J-POP全盛の往時にこれ程までにオルタナティブなアルバムをリリースしたという事実に感嘆しかありません


また、ただの再現に留まらず、前回よりも更にブラッシュアップして良いライブアレンジが為されていたのも本当に素晴らしい


ノスタルジーを良しとせず、名作を更に前に推し進めようとするナッキーの音楽欲もとても嬉しくなった、そんな一夜でした

















最後に今回はMCで「SUBMERGE」曲解説があったので簡単に記しておきます


アルバム「SUBMERGE」→97年頃、仕事してなくておばあちゃん家で赤貧の中作ったアルバム



「The Breastroke (edo techno - surf thrash)」

→end technoとサブスクに書いてあるけど江戸です


意味は平泳ぎ→breaststrokeからの造語のつもりだったけどBreastrokeって言葉普通にあった。なんだよ


「Receive Assimilation(get in there mix 1/2size)」 

 →hideちゃんがラジオでオンエアして有名に


なんでドローンにしたんだろう。。。

流行ってたから?(とカンノさんに聞く。返答無し


「Cell(final point mix)」→Cellはドラゴンボールのセルがカッコ良くてタイトルつけた(驚愕)


マキラさんに「プラにもセルって曲あるけど、由来違うよね?」「違います」


村井さんに「cali≠gariにはセルって曲ないよね?」「無いです。村井研次郎です




「Sazabi」→スパロボ対戦と道ゆく人の持ち物から取りました。曲がサザビーの曲線ぽく見えた。ガンダムは関係ありません。


「Silver World」→スケート場をイメージした


「dl++[delatetei](sadesper record mix)」→あの頃兎に角ドリルンベースがやりたかった


「Tim(pleasure→despair)」→ロトでずっと同じ番号買い続けてようやく当たったけどその時だけ買ってなくて、絶望して自殺した人の曲


「Fuyunogyouninzaka」→俺は再利用の天才


「Natsunogyouninzaka(final summer mix)」→昔、目黒行人坂に住んでた。富士見ヶ丘みたいな名前があってそこに思いを馳せながら作った。30年経ってこうして演奏されてるのは感慨深い


「submerge(the theme from red anger)」→インスパイアされたのは筒井康隆「霊長類、南へ」 エヴァではない


「The Lifeblood」→暗い曲です
























終演後、Float down the Liffeyのイチカワユウタさんがフライヤー配ってました


デパズ好きには150%刺さる音です。私もライブで見てグッときました




7/15を皮切りにライブ活動再開する模様なので是非


















そんなこんなで
















tak