インドならではの最高に素晴らしいトイレ
トイレの話でござる。誰ですか「待ってました!」なんていう物好きなかたは?
中国のトイレは壁もドアもなくて...云々という話を何かで読んだことがあるけれど、インドのトイレはちゃんと個室になっていたのでその点はご安心いただきたい。ただし、私が使用したトイレは空港、ホテル、チャンドゥさんのご実家、披露宴会場のスタジアムぐらいだったか。なかでもチャンドゥさんのご実家のバスルームが一番広くて綺麗で快適だったのはいうまでもない。
あともうひとつ、なんともはや素晴らしいトイレを体験したのであるが、ふっふっふ、それは最後のお楽しみ。
さて、インドのトイレ事情だが、これは、はっきり申し上げてよろしくない。インドへ着くなり、さっそく添乗員のKさんによって以下のような説明があった。
第一に、トイレットペーペパーが無い(ただし、国際線飛行機の機内、ホテルの部屋、ホテル内のトイレにはちゃんとあった)。
インドでは用を足したあとに紙を使う習慣が無いのだ。取っ手の付いた小さなプラスティック製の容器が置いてあり、すぐ傍の水道の栓をひねって容器に水を汲み、手と水を使ってきれいにするんである。いわば人力ウォシュレットですな。このインド式の方がトイレットペーパーを使うよりずっと清潔かもしれない。が、しかーし!!洗ったあとは一体どないすんの?そのままか?それとも乾くまで待つのか?
分からない。
せっかくインドへ行ったのであるから、インド人に訊いてくればよかった。が、私のド下手な英語で、デリケートな言い回しが必要とされるこのようにややこしい質問を、出会ったばかりのインド人にぶつけるのは、さすがに勇気と根性が必要だ。それに、ひとつ表現を間違えば日印両国間の国際問題にも発展しかねない。
訊けなかったのである。
それにしても、トイレに常備された水を汲む容器だが、よりによってというかなんというか、お料理で使う軽量カップにそっくりなのだ!いや、今思えば、あれは軽量カップそのものだったのかもしれないが。
*実物に似たものでよければだが、容器をご覧になりたいというかたは↓ここをクリックしてちょ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ELIM3C/qid=1144638348/sr=1-9/ref=sr_1_10_9/503-8506403-1920755
第二に、ホテル内のトイレではそう心配ないが、外のトイレは水洗式とはいえ紙を流すとすぐに詰まってしまうらしい。
であるから、ホテルを一歩出るときは、細くクルクルと巻いたトイレットペーパーと、使用後の紙を持ち帰るジップロックをバッグに入れておくのを忘れてはならない。
第三に、公衆トイレが少ない。
あれだけ人がうじゃうじゃいるというのにである。世界遺産のような大観光地でさえ、入り口の手前はるか遠くに小さくて貧弱そうな小屋みたいなのがぽつんとひとつ。日本人の感覚からすれば、インドにおけるトイレの絶対数は明らかに足りていないようなのだが、だからといってインド人がトイレ問題で困っているということもないようなのだ。それは何故か?
トイレの謎はインド滞在中の意外に早い時期に明らかとなった。夕方、観光を終えてタクシーでホテルへと向かう途中、私は信じられない光景を目撃してまったのだ。
こちらへ背を向けて道端にしゃがみ込み、用を足しているサリー姿のご婦人である!!
あれは絶対に見間違いなどではなかった。しかも私たちの乗ったタクシーが通り過ぎるとき、ご婦人との距離はたったの数メートル。
要するにインドでは、その辺で用を足すのはあたりまえ、ノープロブレムということらしい。
これはインド人に公衆衛生の概念が欠如しているというのではなく、急激な人口増加と都市化の波にインフラ整備がついていかないからということなのだと思う。少し前まではその辺で用を足しても、ブツはバクテリアや糞虫などによって分解され、大地に恵みをもたらす栄養分となるという具合で、自然の摂理にかなっていたことなのだろうから。
中国のトイレは壁もドアもなくて...云々という話を何かで読んだことがあるけれど、インドのトイレはちゃんと個室になっていたのでその点はご安心いただきたい。ただし、私が使用したトイレは空港、ホテル、チャンドゥさんのご実家、披露宴会場のスタジアムぐらいだったか。なかでもチャンドゥさんのご実家のバスルームが一番広くて綺麗で快適だったのはいうまでもない。
あともうひとつ、なんともはや素晴らしいトイレを体験したのであるが、ふっふっふ、それは最後のお楽しみ。
さて、インドのトイレ事情だが、これは、はっきり申し上げてよろしくない。インドへ着くなり、さっそく添乗員のKさんによって以下のような説明があった。
第一に、トイレットペーペパーが無い(ただし、国際線飛行機の機内、ホテルの部屋、ホテル内のトイレにはちゃんとあった)。
インドでは用を足したあとに紙を使う習慣が無いのだ。取っ手の付いた小さなプラスティック製の容器が置いてあり、すぐ傍の水道の栓をひねって容器に水を汲み、手と水を使ってきれいにするんである。いわば人力ウォシュレットですな。このインド式の方がトイレットペーパーを使うよりずっと清潔かもしれない。が、しかーし!!洗ったあとは一体どないすんの?そのままか?それとも乾くまで待つのか?
分からない。
せっかくインドへ行ったのであるから、インド人に訊いてくればよかった。が、私のド下手な英語で、デリケートな言い回しが必要とされるこのようにややこしい質問を、出会ったばかりのインド人にぶつけるのは、さすがに勇気と根性が必要だ。それに、ひとつ表現を間違えば日印両国間の国際問題にも発展しかねない。
訊けなかったのである。
それにしても、トイレに常備された水を汲む容器だが、よりによってというかなんというか、お料理で使う軽量カップにそっくりなのだ!いや、今思えば、あれは軽量カップそのものだったのかもしれないが。
*実物に似たものでよければだが、容器をご覧になりたいというかたは↓ここをクリックしてちょ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ELIM3C/qid=1144638348/sr=1-9/ref=sr_1_10_9/503-8506403-1920755
第二に、ホテル内のトイレではそう心配ないが、外のトイレは水洗式とはいえ紙を流すとすぐに詰まってしまうらしい。
であるから、ホテルを一歩出るときは、細くクルクルと巻いたトイレットペーパーと、使用後の紙を持ち帰るジップロックをバッグに入れておくのを忘れてはならない。
第三に、公衆トイレが少ない。
あれだけ人がうじゃうじゃいるというのにである。世界遺産のような大観光地でさえ、入り口の手前はるか遠くに小さくて貧弱そうな小屋みたいなのがぽつんとひとつ。日本人の感覚からすれば、インドにおけるトイレの絶対数は明らかに足りていないようなのだが、だからといってインド人がトイレ問題で困っているということもないようなのだ。それは何故か?
トイレの謎はインド滞在中の意外に早い時期に明らかとなった。夕方、観光を終えてタクシーでホテルへと向かう途中、私は信じられない光景を目撃してまったのだ。
こちらへ背を向けて道端にしゃがみ込み、用を足しているサリー姿のご婦人である!!
あれは絶対に見間違いなどではなかった。しかも私たちの乗ったタクシーが通り過ぎるとき、ご婦人との距離はたったの数メートル。
要するにインドでは、その辺で用を足すのはあたりまえ、ノープロブレムということらしい。
これはインド人に公衆衛生の概念が欠如しているというのではなく、急激な人口増加と都市化の波にインフラ整備がついていかないからということなのだと思う。少し前まではその辺で用を足しても、ブツはバクテリアや糞虫などによって分解され、大地に恵みをもたらす栄養分となるという具合で、自然の摂理にかなっていたことなのだろうから。
それは一応納得出来るとしてもだ。
公衆の面前で用を足すということに関して、インド人の感覚というものは一体どのようになっているのか?
これは私の想像に過ぎないが、「そりゃあ、人間なんだから当たり前なんだよ。これこそが生きている証拠ってえもんだぜ。」ということなのかもしれない。きっとインド人にとっては、排泄を含めた人間の営みは全て「これこそが生きてる証拠ってえもんだぜ。」ということなのだろう。そうでなければ、これをどう説明出来るというのか?
現代人がはるか昔に忘れ去ってしまった大陸的“おおらかさ”が、インドにはまだ確実に生きているということなのかもしれないなあと、勝手なことを思ってしまったのだった。
さて、インドで体験した最高に素晴らしいトイレの話をしよう。最高に素晴らしかったというのに、たった一回だけというのが残念でならないのだが...。
民芸品の村をあとにしてコナーラクへと向かう途中の田園地帯でトイレタイムとなった。察しのいいかたはもうお気づきでござるね。そう!
青空トイレである。
田園地帯のど真ん中でタクシーを止め、道の両側へ男女別れて歩いていく。女性用は、いったん小高い土手を登り、少し降りて、遠くの緑地帯に牛やヤギ、手前の湿地帯に白サギがいるだけで、あとは緑と青空だけという絶景が広がる場所である。ここでお弁当を食べたあと、草地にごろんと寝転がってあたりの景色を眺めたらどんなに気持がいいだろう!というぐらいに素晴らしく、トイレにしてしまうには実にもったいない場所だった。
ご幼少のみぎり以来のことだから何十年ぶりになるだろうか?燦々と降り注ぐ陽光を浴び、遠くからかすかに聞こえてくる「ンモー,,,」という牛の鳴き声を聞きながら、爽やかなそよ風に吹かれての青空トイレは、まさに快適そのもの!の貴重な体験であった(;^_^A
さて、インドで体験した最高に素晴らしいトイレの話をしよう。最高に素晴らしかったというのに、たった一回だけというのが残念でならないのだが...。
民芸品の村をあとにしてコナーラクへと向かう途中の田園地帯でトイレタイムとなった。察しのいいかたはもうお気づきでござるね。そう!
青空トイレである。
田園地帯のど真ん中でタクシーを止め、道の両側へ男女別れて歩いていく。女性用は、いったん小高い土手を登り、少し降りて、遠くの緑地帯に牛やヤギ、手前の湿地帯に白サギがいるだけで、あとは緑と青空だけという絶景が広がる場所である。ここでお弁当を食べたあと、草地にごろんと寝転がってあたりの景色を眺めたらどんなに気持がいいだろう!というぐらいに素晴らしく、トイレにしてしまうには実にもったいない場所だった。
ご幼少のみぎり以来のことだから何十年ぶりになるだろうか?燦々と降り注ぐ陽光を浴び、遠くからかすかに聞こえてくる「ンモー,,,」という牛の鳴き声を聞きながら、爽やかなそよ風に吹かれての青空トイレは、まさに快適そのもの!の貴重な体験であった(;^_^A