Cash McCall

若くして財を成したキャッシュ・マッコールはローリー・オースティンと出会ったが、うまくいかず別れた。
オースティン・プラスティック社という会社の買収案件が持ち上がった。それはローリーの父親の会社で、ローリーと再会した。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1960,監督:Joseph Pevney,脚本:Lenore J. Coffee,Marion Hargrove,原作:Cash McCall(1955,Cameron Hawley)


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

グラント・オースティン(ディーン・ジャガー) オースティン・プラスティック社社長
マリー・オースティン(リンダ・ワトキンス) 妻
ローリー・オースティン(ナタリー・ウッド) 娘、イラストレーター

キャッシュ・マッコール(ジェームズ・ガーナー)
ハリソン・グレン(エドワード・プラット) マッコールの弁護士
ギルモア・クラーク(ヘンリー・ジョーンズ) マッコールの部下
ダンヴァース氏(ローランド・ウィンタース) スコフィールド・インダストリーズ社長
モード・ケナード(ニナ・フォック) ホテルの副支配人
ハーヴィー・バノン(パーリー・ベア)
ウィル・アサーソン(オットー・クルーガー) 銀行家

◆ 補足

「札束とお嬢さん」という邦題がヴェリー・グッド。

ジェームズ・ガーナー(1928年4月7日-2014年7月19日:86歳)はあまり見たことがないが「(1971)地平線から来た男/Support Your Local Gunfighter」。大金持ちの女性(マリー・ウィンザー(1919年12月11日-2000年12月10日:80歳))に結婚を迫られて逃げ出す。彼女にはかなうわけないよな。

ニナ・フォック(1924年4月20日-2008年12月5日:84歳)はオランダ生まれの女優で長い間活躍した。有名なのは「(1944)吸血鬼蘇る/The Return of the Vampire」か。

私の推薦は「(1953)君知るや南の国:ソンブレロ/Sombrero」「(1945)私の名前はジュリア・ロス/My Name Is Julia Ross」。

ナタリー・ウッド(1938年7月20日-1981年11月29日:43歳)は子役から活躍した女優。例えば「(1947)三十四丁目の奇跡/Miracle on 34th Street」ではモーリン・オハラ(1920年8月17日-2015年10月24日:95歳)の娘役。

ロバート・ワグナー(1930年2月10日-∞)と二回結婚しているが、43歳の時に事故死。

なんと言っても「(1961)ウエストサイド物語/West Side Story」が有名だが「(1966)美人泥棒ペネロペ/Penelope」では銀行強盗もしている。
 


■ あらすじ

◆ マッコールはローリーと出会った

キャッシュ・マッコールはまだ若いが強引な手法でM&Aを繰り返して財を成した。

ある夏、マッコールは避暑地でイラストレーターをしていると言うローリーという女性と知り合った。

ローリーはマッコールとの結婚を望んだようではあったが、彼女の感情に確信を持つことができず、マッコールは彼女と別れた。

◆ マッコールはローリーと再会した

オースティン・プラスティック社の社長をしているグラント・オースティンは一代で会社を築き上げたが、リタイアしようと考えている。

最大の顧客のスコフィールド・インダストリーズが買収提案をしてきた。

それはまさに「渡りに船」のことではあったが、社長のダンヴァースの意図を疑って、あるコンサルティング会社に相談した。

その会社を介して悪名高いキャッシュ・マッコールを紹介された。

オースティン・プラスティック社にマッコールが訪れてきた。ローリーも会社の株の一部を所有しているので、マッコールはローリーと再会した。

◆ マッコールはオースティン・プラスティック社を買収しようとした

ローリーとのことを後悔したマッコールは、彼女と再び繋がるために多額の金を払ってオースティン・プラスティック社を買収すると決めた。

マッコールの部下のギルモア・クラークがオースティン・プラスティック社がスコフィールド・インダストリーズ社の生死を制する特許を持っていることを発見した。

ダンヴァースは自社の危機を回避するために買収提案をしてきたのだった。

マッコールはスコフィールド・インダストリーズの経営権も取得しようとオースティン・プラスティック社を買収に取り掛かった。

◆ 買収もローリーとも暗礁に

このような情勢の中でマッコールはローリーにプロポーズし、ローリーも以前のことを思い直してマッコールを受け入れようとする。

だがマッコールが泊っているホテルの副支配人モード・ケナードは、ローリーに対して「自分とマッコールが特別な関係にあるという」偽装をした。

それを信じたローリーはマッコールに絶縁を言い渡した。

またオースティンの知人のハーヴィー・バノンはマッコールが会社の価値よりも低い金額で騙し取ろうとしているとオースティンに吹き込んだ。

そしてオースティンはマッコールを訴える事態となった。

◆ 二人はハッピーエンド

大袈裟な言葉で表現すれば、マッコールは絶体絶命の状況になった。

だがそれを解決したのは、思い直したローリーである。

マッコールとローリーはハッピーエンドとなった。

オースティンは再び経営に熱心に取り組むようになった。
 


■ 出演作

◆ ナタリー・ウッド
(1966)美人泥棒ペネロペ/Penelope
(1947)三十四丁目の奇跡(奇蹟)/Miracle on 34th Street
(1951)Dear Brat
(1947)幽霊と未亡人/The Ghost and Mrs. Muir
(1973)愛ふたたび/The Affair
(1956)捜索者/The Searchers

ニナ・フォック
(1998)沈黙のジェラシー/Hush
(1949)ジョニー・アレグロ/Johnny Allegro
(1963)時空の境界/The Borderland/The Outer Limits
(1952)呑気な夫と心配性の妻:アイデアの男/Young Man with Ideas
(1953)君知るや南の国:ソンブレロ/Sombrero
(1945)私の名前はジュリア・ロス/My Name Is Julia Ross