銀行副頭取の妻ペネロペは夫の銀行から金を盗んで逃亡した。のちほど、その事実を告白したが、誰も信用しなかった。
ペネロペには以前から盗癖があり、精神科医に相談した。だがパーティを開いた時に、招待客から盗んだ。これも反省して戻そうとしたが、招待客たちは盗まれたことを否定した。
製作年:1966,監督:Arthur Hiller,脚本:George Wells
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ジェームズ・エルコット(イアン・バネン) 銀行副頭取
ペネロペ・エルコット(ナタリー・ウッド) 妻
ホレイショ・ビックスビー警部補(ピーター・フォーク)
サバダ王女(ライラ・ケドロワ) 詐欺師
ダッキー(ルー・ジャコビ) 詐欺師
グレゴリー・マニックス(ディック・ショーン) 精神科医
ハニーサックル・ローズ(アーレン・ゴロンカ)
コメディで全般は軽やかにスイスイと展開する。論理性はなく突飛な展開をする。
日本語版DVDはないようだが、映画館で上演されたらしく、日本語ポスターがある。
ナタリー・ウッドは「ウエストサイドストーリー」のマリアだがロバート・ワグナーと二回結婚している。1957-1962、1972-1981。だが最後には事故死。
■ あらすじ
◆ ペネロペは銀行から金を奪った
ペネロペ・エルコットの夫ジェームスは銀行の副頭取。
ペネロペは老婆に変装して夫の銀行から金を奪った。窓口係に(オモチャの)拳銃を突き付けて金を奪い逃亡した。
窓口係の悲鳴を聞いて、若い男性が羽交い絞めにされた。ペネロペは変装を剥ぎ取って何事もなかったかのように逃げ切った。
ペネロペは盗んだ金から一部を救世軍に寄付した。
着ていたスーツは古着屋に持って行った。古着屋をしている、実は詐欺師のサバダ王女とダッキーは、パリの有名デザイナーがデザインしたものと分かったが、わずかに7ドルで買い取った。
サバダは「某国王女」と称してダッキーと組んで詐欺を働いている。
◆ ペネロペの盗癖
実はペネロペは、以前より犯罪行為を繰り返している。
ペネロペは精神科医のグレゴリー・マニックスを訪ねた。自分の盗癖について相談した。まだ若い魅力的な男性である。
大学生時代、教授の研究室でレイプされそうになった。ドレスを剥ぎ取られて下着姿になったが、教授の腕時計を奪って逃走した。これが始まり。
結婚式。介添え人の女性が陰でジェームスにキスをしているのを目撃。その女性のイヤリングとネックレスを盗んだ。
この他にも、盗む場面がいろいろあり。
マニックスは「ペネロペが夫の気を引くために盗みを働いている」と診断した。大学生の時は何?
◆ 自供したが信用されない
話を銀行強盗に戻す。マニックスは金を預かって、銀行の夜間金庫から戻そうとする。だが一部がはみ出してしまった。
ハニーサックル・ローズという女性が通りかかり、はみ出した金を発見した。
警察はローズを犯人として捕らえた。
それを聞いてマニックスはペネロペを連れて銀行に行く。
だがパトカーのサイレンを聞いてマニックスはパニックになった。
替わってペネロペは「自分が盗んだ」と申し出た。だがビックスビー警部補や夫&副頭取のジェームズは、ペネロペの話を信用しない。
サバダとダッキーは現場に出向いてペネロペを脅そうとしたが、これも相手にされなかった。
◆ パーティ客から盗んだ
しばらくたってペネロペは盛大なディナー・バーティを開いた。
招待客のそれぞれから宝石などを盗んだ。
だが反省した彼女は、それらを持ち主に戻そうとした。だがすべての持ち主は、自分の物であることを否定した。それぞれがその品物を不正に取得していたからである。
ペネロペは混乱して姿を晦ました。
その勢いでまたジェームスの銀行から金を奪った。うまく奪ったものの、ペネロペは泣いた。
ペネロペはビックスビー警部補のところへ行って、自分の犯罪を告白。たが、ジェームスがペネロペを告発しないので、手の打ちようがなかった。
◆ ペネロペの盗癖が治った
ここで何を血迷ったのか、マニックスはペネロペに「一緒に逃げよう」と言い出した。マニックスもイケメンなのでペネロペは迷ってしまう。
だがジェームズが訪ねて来て、今まで妻のペネロペをないがしろにしていたと謝った。
なんとこれでペネロペの盗癖はすっかりなくなった。良かった、良かった、良かった。