The Leopard Man

ナイトクラブのパフォーマンスのために黒ヒョウを借りてきたが、ヒョウは逃げ出した。
その後、ヒョウの仕業と思われる殺人事件が続いた。


製作年:1943,監督:Jacques Tourneur,脚本:Ardel Wray,Edward Dein,原作:Black Alibi(1942,Cornell Woolrich)


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

ジェリー・マニング(デニス・オキーフ)
キキ・ウォーカー(ジーン・ブルックス)
ガブリエラ・クロクロ(マーゴ)
チャーリー・ハウカム(アブナー・ビーバーマン)
テレサ・デルガド(マーガレット・ランドリー)
コンスエロ・コントレラス(トゥーリッキ・パーナネン)
ガルブレイス(ジェームズ・ベル) 博物館学芸員
マリア(イザベル・ジュウェル) 占い師
ラウル・ベルモンテ(リチャード・マーティン)

◆ 補足

黒ヒョウは最初の方しか登場しない。

デニス・オキーフ(1908年3月29日-1968年8月31日:60歳)は善役も悪役もこなす。推薦は「(1948)脱獄の掟/RAW DEAL」としておく。仲間の手引きで脱獄するが、これが実は罠。

ジーン・ブルックス(1915年12月23日-1963年11月25日:47歳)は知らなかったが、出演作はわりと多い。

マーゴ(1917年5月10日-1985年7月17日:68歳)はメキシコ出身の女優&ダンサー。推薦作は以下。
(1937)失はれた地平線:シャングリラ/Lost Horizon」。有名なジェームズ・ヒルトンの原作小説。
(1939)クリスマス・イヴの奇跡/Miracle on Main Street」。警官から逃れて教会に逃げ込んで、捨てられていた赤ん坊を拾って育てる。
 


■ あらすじ

◆ 黒ヒョウが逃げ出した

ニューメキシコの国境のある町のナイトクラブ。

プロモーターのジェリー・マニングは恋人で、そのクラブで芸を披露しているキキ・ウォーカーの宣伝のために黒ヒョウをチャーリー・ハウカムから借りてきた。

キキはヒョウを首輪につないで店に入った。

ちょうど店ではキキのライヴァルのガブリエラ・クロクロがフラメンコを披露していた。

ガブリエラはヒョウを見て驚き、踊りに使っているカスタネットを鳴らしてヒョウを威嚇した。

驚いたヒョウはキキが持っていた鎖を振り切って外に跳び出して、行方不明となった。

◆ ヒョウに殺された

テレサ・デルガドは夕食のため、トウモロコシの粉を買いに行った。

橋のそばでヒョウに遭遇し家に逃げて帰る。

家族がドアを開けて家に入れようとしたが、その前にヒョウに殺された。

◆ 墓地でも被害者

その後、コンスエロ・コントレラスが墓地を訪れていた。

墓地は塀に囲まれており、定刻になると門が閉められる。

門番は門を閉める前に、中に向かって声を上げて確認するが、コンスエロには聞こえず、誰もいないものと判断して門を閉めた。

コンスエロは墓地の中に閉じ込められた。

コンスエロも殺された。ヒョウの仕業と思われた。

◆ ガルブレイスの飲酒癖

ジェリーはヒョウが荒野に逃げずに市内に留まっていることに疑問を抱き、チャーリーにその疑問をぶつけた。

チャーリーもヒョウがコンスエロを殺したものとの考えを披露した。

だが続けて博物館学芸員のガルブレイスが毎晩酒を飲み過ぎて意識を失っているので、ガルブレイスが犯人かもしれないとの驚くべきことを喋った。

ガルブレイスも自分の性癖を理解していた。

◆ ガブリエラも殺された

ガブリエラはナイトクラブで金持ちの老人から100ドルを貰った後、占い師のマリアを訪ねた。

ガブリエラは「何か黒いものに注意しなさい」との警告を受けた。

ガブリエラは帰宅途中に100ドルをなくしてしまい、それを探しに戻るが、襲撃されて殺された。

◆ 別の黒ヒョウが殺された

ジェリーとキキはシカゴに向かうことにする。

二人はガルブレイスから花束を受け取った。その花旅をコンスエロの墓に供えようと墓地に向かった。

墓地でチャーリーと会って「飼っていたヒョウが射殺された」と不思議な話を聞いた。このヒョウは行方不明の黒ヒョウではない。

それを聞いてジェリーは一連の殺人事件は人間によるものではないかと考えた。

するとチャーリーは「ガルブレイスを見かけたので彼がヒョウを殺したのでは?」と言った。

ジェリーやチャーリーは「ガルブレイスがヒョウを殺した」と警察に行って話すが、警察はその話を取り合わない。

◆ キキが襲われた

祭りの行列の最中、ガルブレイスは墓地で女性の叫び声を聞いた。彼は博物館に入った。

キキが現れて行列を見に行こうと話した。

ガルブレイスは照明を消してキキに襲い掛かった。だがジェリーが助けに現れた。

◆ ガルブレイスは白状した

ガルブレイスは逃げ出し行列の中に紛れ込んだが、行列の参加者に捕えられた。

ジェリーとコンスエロの婚約者ラウルに追及されて、ガルブレイスはガブリエラとコンスエロの殺害を告白した。

ラウルはガルブレイスを射殺した。

ジェリーとキキはこの地に留まることにした。
 


■ 出演作

デニス・オキーフ
(1948)脱獄の掟/RAW DEAL
(1947)Tメン/T-Men
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1950)ローラー・コースターの女/Woman On The Run
(1947)退職した女/Dishonored Lady
(1957)ドラゴン砦の決戦/Dragoon Wells Massacre
(1955)ラスヴェガス事件/Las Vegas Shakedown
(1941)検事補と女性記者/Mr. District Attorney
(1951)六人の脱獄囚/Passage West
(1945)百万ドルの浪費/Brewster's Millions
(1945)失恋四人男:スーザンの選択/The Affairs of Susan
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1949)隠蔽工作/Cover Up