Imitation of Life

ローラ・メレディスは娘と暮らしていたが、アニー・ジョンソンとその娘と一緒に暮らし始めた。ローラは女優としてチャンスを掴み成功していった。
アニーは黒人だったが、娘のサラ・ジェーンは父親が白人で白人に見えた。サラ・ジェーンは母親のアニーを恥じるようになった。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1959,監督:Douglas Sirk,脚本:Eleanore Griffin,Allan Scott,原作:Imitation of Life(1933,Fannie Hurst)


■ はじめに

◆ 登場人物

ローラ・メレディス(ラナ・ターナー) 女優
スージー・メレディス(テリー・バーナム → サンドラ・ディー) 娘
アニー・ジョンソン(ファニタ・ムーア)
サラ・ジェーン・ジョンソン(カリン・ディケール → スーザン・コーナー) アニーの娘

スティーヴ・アーチャー(ジョン・ギャヴィン)
アレン・ルーミス(ロバート・アルダ) エージェント
デイヴィッド・エドワーズ(ダン・オハーリー) 脚本家

◆ 補足

本作は最初はローラの成功の物語で、その後はサラ・ジェーンの物語である。あえて言えば、後半に重点があるように思える。

本作のサラ・ジェーンは父親が白人で白人のように見える。少数ではあろうが、黒人であっても白人のように見える人はいるようである。

参考:「白人に見える黒人の映画」。
 


■ あらすじ

◆ アニー母娘と知り合った

ローラ・メレディスは夫が死亡し、娘のスージーと暮らしていた。

ローラは一応女優であるが、まだなかなかチャンスがなく、役が付かない。とりあえず食べていくには問題はない。

スージーと海水浴に出かけた。だが混雑した砂浜でスージーが行方不明になった。

知らないスティーヴ・アーチャーという男性に助けを求めた。

だがスージーはアニー・ジョンソンという女性が保護していた。

アニーはサラ・ジェーンという同じ年頃の子供がいた。

◆ アニーは黒人だが娘は白人に見えた

アニーもシングルマザーで、しかも住むところがないようだったので、自分のアパートに来るように誘った。

ところでアニーは黒人だが、サラ・ジェーンは色が白く白人に見えた。父親が白人だとのこと。

ともかく四人の生活が始まった。スージーとサラ・ジェーンも仲良くなった。

◆ ローラはチャンスを掴んだ

スティーヴもアパートに来るようになり、ローラとスティーヴは惹かれ合った。

スティーヴがローラにプロポーズをしようとした頃、ローラはアレン・ルーミスというエージェントを介してデイヴィッド・エドワーズという脚本家に仕事を紹介してもらった。

ローラには仕事が入り始めた。デイヴィッドもローラに言い寄った。

スティーヴは来なくなった。

◆ サラ・ジェーンは母親を恥じた

ローラの名声は次第に高まり、ギャラは上がっていき、もっと良いアパートに引っ越した。アニー母娘も一緒である。

一方で、サラ・ジェーンは母親に不満を抱いていた。自分は色が白く白人に見えるが、母親は明確な黒人である。

アニーがサラ・ジェーンを学校に迎えに行ったときに、同級生が驚いた顔をしたのを恥ずかしがった。

サラ・ジェーンにもボウイフレンドができたが、彼女が黒人であると知って、彼は彼女を殴った。

◆ スティーヴと再会した

ローラの人気はますます高まっていたが、スティーヴはローラには顔を見せないものの、必ず舞台を見に来ていた。

さらにローラの名声は上がり、郊外に大きな屋敷を構えることができた。アニー母娘も一緒である。

だがスティーヴが再びローラの前に現れた。

ローラも喜んだが二人の娘も喜んだ。二人はスティーヴが来ると嬉しそうにまとわりついた。

◆ サラ・ジェーンはダンスをした

さてサラ・ジェーンはアルバイトを始めた。まだ子供だが、クラブで、大人の女性と一緒にダンスを披露した。

アニーはサラ・ジェーンが踊っているクラブに出かけた。クラブの経営者や従業員はアニーが黒人であることに驚いた。

サラ・ジェーンはクラブを辞めて戻ってきたが、姿を消した。

アニーが知らないところで、またダンスをしていた。

このころからアニーの体の具合が悪くなっていった。

◆ アニーは病気になった

アニーは体の悪いのを我慢して、サラ・ジェーンが働いているクラブを探し出した。娘に会おうとしたが、従業員に追い払われた。

一方スージーはスティーヴとローラが結婚すものと思い、遠くの学校に行くことにした。

アニーはついに寝たきりとなり、体が衰弱していった。

◆ アニーの葬儀にサラ・ジェーンが

ついにアニーが死亡した。多くの人が葬儀に訪れた。出席者の多くは黒人である。

葬儀が終わり、アニーの遺体が車に乗せられた。

一人の女性が駆け寄ってきた。警備に止められたが、それをかいくぐって車に駆け寄った。

サラ・ジェーンであった。涙を流しながら自分の行動を謝った。いつまでも泣いていた。

アニーはサラ・ジェーンを抱いて、リムジンに乗せた。
 


■ 出演作

ラナ・ターナー
(1941)ジキル博士とハイド氏/Dr. Jekyll and Mr. Hyde
(1941)無法街/Honky Tonk
(1938)マルコ・ポーロの冒険/The Adventures Of Marco Polo
(1946)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice
(1945)陸軍の美人トリオ/Keep Your Powder Dry
(1939)キルデア医師の奮闘/Calling Dr. Kildare
(1960)黒い肖像/Portrait in Black