「私刑される女」「大砂塵」は女性同士で拳銃。「平原の勇者」は女性がナイフで男性と決闘。

参考として「女性が敵を絶壁に追い詰めて撃ち倒す映画」。
 


(1949)平原の勇者/Fighting Man of the Plains

出演はランドルフ・スコット、ジョーン・テイラーなど。

決闘は冒頭部分。イヴリン・スローカム(ジョーン・テイラー)と兄のセオドアは白人と先住民の混血で町に住んでいる。

混血なので、いろいろな差別を受けている。それに怒ったイヴリンは白人男性と争いになる。

二人はナイフを持ち出して決闘する。激しく戦うが、周りの人々に引き離される。

ストーリー的には兄の仇を取るためにジム・ダンサー(ランドルフ・スコット)が町に来るが、盗賊と対決する物語。

ジョーン・テイラーは脚本家でもあるが特異な女優である。出演作はさほど多くはないが、西部劇映画に多く出演しアクション場面をこなしている。

(1957)アパッチと騎兵隊/War Drums」では、アパッチと結婚して、アパッチの部隊を率いて、悪の白人集団と戦う。

(1953)騎兵隊突撃/War Paint」では荒野の中で騎兵隊と銃撃戦を演じる。
 


(1953)私刑される女/Woman They Almost Lynched

出演はジョーン・レスリーオードリー・トッターなど。

南北戦争中、南北の境界の町。サリー・マリス(ジョーン・レスリー)は東部から当地で酒場を経営している兄を頼ってくる。

だが兄は死亡していた。兄の酒場を引き継ぐ。ここで南軍のランス・ホートン(ジョン・ランド)と付き合い始めた。

南軍ゲリラのクワントリル一味が来てランスを捕らえた。注、クワントリルは実在の南軍ゲリラ。

サリーは二挺拳銃の少年から右腰の拳銃を借りて、それを左腰につけて、歩いてクワントリル一味のアジトに向かう。

対して一味のケイト・クワントリル(オードリー・トッター)が立ちふさがり、路上で対決する。

サリーは左腰の拳銃を右手で抜いて、見事にケイトの右手を撃って勝つ。

そのままアジトに突き進んで、アジトを制圧してランスを救出した。

その後、サリーとケイトの対立は友情に転化する。

北軍が攻めてきて、ランスは(サリーをおいて)逃げ出す。クワントリル一味も逃げ出す。

ただしケイトだけは逃げ遅れて、サリーが酒場の二階に匿う。酒場を捜索され、サリーは二階を捜索させないために、わざと捕らえられる。

さっそくサリーが処刑される流れとなる。注、正式な裁判なしなので、この部分が「私刑される女」と題名となっている。

まさにサリーが処刑されようとした時、ケイトが馬で駆けつけて「自分が南軍」と名乗り出て逃げ出す。

北軍はケイトを追いかける。その間にサリーは助け出される。ケイトは安全地帯まで逃げ切る。
 


(1954)大砂塵:ジョニー・ギター/Johnny Guitar

出演はジョーン・クロフォード、スターリング・ヘイドンなど。

アリゾナの田舎町でヴィエンナ(ジョーン・クロフォード)は酒場を経営していた。強気なヴィエンナは何かと他の人々と対立していた。

また当地に鉄道が敷設されるという話があり、それに伴う土地の利権を狙っていた。

ヴィエンナと他の人々の対立が深まる中、元の恋人のジョニー・ギター(スターリング・ヘイドン)が現れた。

ヴィエンナと対立しているダンシング・キッド(スコット・ブレイディ)が銀行強盗をする。その場にヴィエンナが来ていた。キッド一味は滝壺の奥に逃亡。

ヴィエンナと仲が悪かったエマ・スモールが(ヴィエンナが現場にいたので)「ヴィエンナも一味」と叫び、ヴィエンナとジョニーも逃亡。逃亡先は偶然だが、キッド一味と同じ。

エマや警官隊も追跡する。

ここでわりと複雑な戦いが展開するが、キッドがエマに撃たれた。

さらにヴィエンナとエマが決闘してヴィエンナがエマを倒した。

疑いが晴れたジョニーとヴィエンナは当地を立ち去った。
 



 

 

(1953)私刑される女/Woman They Almost Lynched

(1949)平原の勇者/Fighting Man of the Plains

(1954)大砂塵:ジョニー・ギター/Johnny Guitar