The Last Command

1835年、テキサスではメキシコからの独立を目指す叛乱が起こっていた。
ジム・ボーウィは運動とは無関係であったが、メキシコ大統領のサンタ・アンナ将軍の態度を見て、独立運動に参加することにした。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1955,監督:Frank Lloyd,脚本:Warren Duff,Allen Rivkin,原作:Sy Bartlett


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

ジム・ボーウィ(スターリング・ヘイドン)
スティーブン・オースティン(Otto Kruger)
フアン・アルモンテ(?) メキシコ総督
ウィリアム・トラヴィス(リチャード・カールソン)
マイク・ラディン(アーネスト・ボーグナイン)
サンタ・アンナ将軍(J・キャロル・ネイシュ)
デイヴィ・クロケット大佐(アーサー・ハニカット)
アルマロン・ディキンソン大尉(ジョン・ラッセル)
コンスエロ・デ・ケサダ(アナ・マリア・アルバゲッティ)
サム・ヒューストン将軍(ヒュー・サンダース) 独立軍の指揮者

ジム・ボーウィは実在の人物で、他に実在の人物デイヴィ・クロケットも登場する。

なおアラモの戦いは「(1960)アラモ/The Alamo」としても映画化されている。ジョン・ウェインがデイヴィ・クロケット、リチャード・ウィドマークがジム・ホーウィ。私の好みで言えばジョン・ウェインでは紹介する気が失せる。
 


■ あらすじ

◆ テキサスの独立運動

1835年、テキサスはメキシコの領土であった。そしてメキシコから独立しようとする運動が起こっていた。

ジェームズ・ボウィーはルイジアナから自宅があるメキシコに戻るためにテキサスを通った。

アナユアックの町で、捕えられていた独立運動の闘士ウィリアム・トラヴィスを助けた。

ボウィー自身は独立運動とは無関係で、単に義侠心から出た行為である。

ボウィーはメキシコ大統領のサンタ・アンナ将軍と親交があったので、アナユアックの司令官はボウィーの要求を聞き入れた。

◆ 家族は死亡していた

この時に、当地の名士の娘コンスエロ・デ・ケサダと知り合った。驚いたことにコンスエロはボウィーに愛を告白した。

ボウィーは結婚しているので、その申し出を断った。

コンスエロと別れて自宅に戻ると、家族は疫病で死亡していた。

◆ 独立運動に参加した

ボウィーはサンタ・アンナ将軍に独立運動に理解を示すように要請した。

だが将軍は、独立運動に対して強い態度で臨み、弾圧を加えていた。

家族が死亡した悲しみと将軍に対する反感から、ボーウィはテキサス独立のために戦うことを決意した。

家族とともに家を焼いてテキサスに向かった。

◆ アラモ砦に来た

独立軍はウィリアム・トラヴィス配下の部隊がサン・アントニオの町を奇襲して占領した。さらにアラモ砦も制圧した。

ボーウィもアラモ砦に到着した。そこにはコンスエロがいた。ボーウィは生き残れば結婚しようと約束した。

また部隊にはデイヴィ・クロケットも参加していた。

◆ アラモ砦は包囲され陥落

だがアラモ砦はサンタ・アンナ将軍が率いる四千人のメキシコ軍に包囲された。

対して砦には百数十人の兵士しかおらず、また弾薬も十分ではなかった。

メキシコ軍は降伏を要求したが、独立軍は要求を拒否した。

独立軍は決死の覚悟で戦ったが、砦の塀は乗り越えられ、門は破られた。中でも白兵戦が展開された。

独立軍は敗北。ボーウィは戦死した。デイヴィ・クロケットは捕らえられて処刑された。

◆ コンスエロの悲しみ

サム・ヒューストン将軍が率いる独立軍がアラモ砦に向かったが、間に合わず、途中で砦から逃れた女性や子供の馬車と出会った。

その中にはボーウィの死を悲しむコンスエラの姿があった。
 


■ 出演作

◆ スターリング・ヘイドン
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1953)カンサス大平原/Kansas Pacific
(1952)虐殺の砂漠/HELLGATE
(1952)ゴールデン・ホークの復讐/The Golden Hawk
(1955)死闘の丘/Shotgun
(1954)三人の狙撃者:大統領暗殺計画/Suddenly
(1956)疑惑の拳銃/The Come On