ロナルド・レーガンロンダ・フレミング共演映画は四作。

ただし「対決の一瞬」ではロナルドの相手はコリーン・グレイ、ロンダの相手はジョン・ペインである。「対決の一瞬」は最後にロナルドが死亡する珍しい映画である。

ロナルドは言わずと知れた後の大統領だが、意外にも(笑)名優である。基本はアクション俳優だが、コメディっぽい役もするし、家庭的な役もする。

「どうだ、俺はスゴイだろ。感心しろよ」みたいな役ばかりの同時代のジョン・ウェインやアラン・ラッドとは違うところである。

最初の妻のジェーン・ワイマンとも四作の共演作がある。また二番目の妻のナンシー・デイヴィスも一応女優で10作ほどの出演作がある。

ロンダも大女優である。元々ハリウッドの生まれで街角でスカウトされたらしい。出演作も多いし歌手でもある。

悪役はあまりしておらず、全般は爽やか&強気のお姉さん風である。

紹介する三作は、二人の出演作の中では、非常に良いものである。
 


(1951)最後の砦/The Last Outpost

ヴァンス(ロナルド・レーガン)は恋人のジュリー(ロンダ・フレミング)に何も言わずに姿を消し、南軍の大尉となった。兄のジェブは北軍の大佐をしている。

北軍がアパッチを使って南軍に対抗しようとする動きがあったが、それに反対するアパッチの青年が北軍関係者を殺害した。捕らえられて北軍の町サン・ギルの牢獄にいる。

ヴァンスはアパッチに話をつけて北軍少佐に変装してサン・ギルに潜入した。

だがそこでジュリーに再会した。姿を消したことを猛口撃された。ジェブにも会う。

ヴァンスはアパッチの青年を解放するチャンスを窺ったが、南軍であることがばれた。ジュリーとジェブの助けを借りて脱出した。

アパッチは青年を取り戻すためにサン・ギルを攻撃した。

アパッチ優勢の情勢だったが、ヴァンスが率いる南軍部隊が駆けつけて、アパッチは撤退した。
 


(1952)楽園の死闘/Hong Kongbr>
退役軍人のジェフ(ロナルド・レーガン)は中国大陸にいた。共産党軍が勝利し多くの人々が難民と化した。

孤児のウェイ・リンと知り合って彷徨っていると、難民の一団と彼らを世話している宣教師の娘ヴィクトリア(ロンダ・フレミング)と出会った。

ヴィクトリアの依頼で飛行機が救援に来た。被弾して片肺飛行となったが、香港まで辿り着いた。

香港でウェイ・リンが持っていた仏像を売りさばこうとしたが、ウェイ・リンが悪人にさらわれた。

二人はウェイ・リンを助けに向かった。
 


(1953)楽園の決闘/Tropic Zone

場所はパナマ。フランダース(ロンダ・フレミング)は小さなバナナ園を経営している。そこで働いている人々の子供に読み書きを教えたりもしている。

当地には小規模なバナナ園が多数あったが、地主の横暴がひどく利益を吸い取られていた。

当地にダン(ロナルド・レーガン)が流れてきてフランダースに雇われた。

ダンが地主とトラブルになつたことをきっかけに争いが表面化する。

二人はバナナ園とその労働者を組織して、彼らの力でバナナを輸出しようとする。だが多くの妨害が発生する。

最後は多くの車や馬車にいっぱいのバナナを積んで港まで運んでいく。
 


 

 

(1952)楽園の死闘/Hong Kong

 

 

(1953)楽園の決闘/Tropic Zone

(1951)最後の砦/The Last Outpost