「クバの葉は、神聖な植物なんですよ」
2020年10月、
まだ宿にする確信もなかった
空っぽの浜比嘉別邸に
植物のプロ、2人がやってきた。
「みちさん、この木はものすごい高価ですよ。」
「この木がある家は、
○○を司る家の証です」
「この木の実は昔オイルにしていたんです」
などなど、
別邸周辺の植栽が
いかに貴重で
珍しいものかを教えてくれた。
その2人とは
やんばるの仙人、満名 匠吾さんと
ハレクラニや星のや沖縄での装飾を手がける
フラワースタイリストのちーちゃんこと
崎濱 ちはるさん。
お二人と別邸周辺の集落を散策すると
ひとりで歩いているときには気づかなかった
それぞれ木々の貴重性や珍しさ、
神ごととの繋がりなどが無数にあり、
プロと歩くと、
見える景色がこんなにも違うものかと教えられた。
私がその日ちょうど
「(魔除けに使う)桑の木を
探しているんだけど
なかなかなくてー」
と言ったら、
「え、目の前にあるじゃないですか！」
と。
なんとお屋敷の敷地内にあったのだw
いやー、
見聞ある人と歩くと
見える世界が変わるよね！
私は元々、この浜比嘉島のお屋敷を、
宿だろうと自宅だろうと研修施設だろうと、
形は何にせよ、
自然の声に耳を傾ける場所にしたかった。
室内にいながらにして、
植物の叡智とつながる場所。
あれから11ヶ月の時を経て、
お屋敷は
「会員制ブックホテル 浜比嘉別邸」
となり、
グランドオープンを前に、
(&私の足骨折騒動の中w)
ちーちゃんが
なんとまあ、お祝いにと、
神聖なクバの葉を使って、
泊まりがけで
ボタニカルアレンジをしてくれた。
丁寧に丁寧に
この場所の声を感じながら、
一つひとつ作品を創っていく様は
儀式のようで。
ここに住んでいた
100歳のおばあちゃまも
拍手して喜んでくださっているような
そんな音が聴こえてきた。
コミュニケーションルールが
発達する今、
私は、人間同士のコミュニケーション以上に
植物や大地や、空や海や
大自然の声に
耳を澄ませたいなと思っていて、
「植物にもしっかり意思がある」
と話すちーちゃんの
作品を飾ることができて
本当に嬉しかった！
夕暮れのビーチでは
ピンク色の夕焼けが、
屋上では満天の
星空が包んでくれて、
最後に一緒に
参拝した御嶽では
神様からのサプライズに
驚きすぎて涙を流して
鳥肌たちまくった
二日間。
そして
ちーちゃんは
浜比嘉別邸から
ハレクラニに出勤していった！
かっくいいねー！
11ヶ月かかったけれど
急いで創らなくてよかった。
このプロセスこそが、
宝物。
この時間こそが
喜びだった。
急がなくていいのだ。
全てはベストなタイミングで起きている。
満名さん、ちーちゃん、
最高の時間と空間を
ありがとう！！
浜比嘉別邸で過ごすお客様が
神聖なクバの葉の作品の中で、
自然の叡智と繋がり、ゆるみ、
新たな人生が花開きますように。
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浜比嘉別邸は
神の島「浜比嘉島」にある
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