新刊の本の校了と同時に、
我が家で起こっていたことがあります。
それは、もともとかなり敏感だった娘の聴覚が、
身体の成長に伴って、さらに敏感になっていて、
学校での生活に少しばかり支障が出てきていました。


先週末にスポーツデイ(運動会)があって、
その時のピストルの音や騒音でかなりのストレスがあったらしく、
先週は1週間休んでいました。
その間、バタバタとしている私の校了の様子を隣で、
ホットミルクを飲みながら、眺めていました(笑)


最初はただの疲れかと思って、
1日休んだら、それがずっと続いて、4日間休み、
ただの疲れじゃないな、と思って聞くと、
「音がしんどい」とのことで、
聴覚からくるものだとわかりました。



聴覚過敏とは、ネットから抜粋すると、


「聴覚や視覚、触覚などの感覚がとても敏感になり、
日常生活や仕事などにおいて、困難や苦痛が生じることを「感覚過敏」と言います。
身の回りの音が、日常生
活に支障が出るほど大きく聞こえることで、
不快感や心的ストレスを感じる症状のことを指します。
症状を表す言葉で、病名ではありません。」



人によって、苦手な音が違うらしく、娘の場合は、以下のような音でした。
・運動会のピストルの音
・掃除機の音
・子どもの声
・大勢の人の会話や人ごみの声
・多くの人がいる体育館の中での声や音



そして、調べている中で、
「視覚過敏」というのもあると発見しました。


(ネットから抜粋)
「視覚過敏は目に対する感覚過敏です。
明るさに対する過敏と色に対する過敏があり、
太陽の光が眩しくて目を開けていられない、
蛍光灯の光がチカチカして見える、
原色など特定の色を直視できないなど目から入る刺激に敏感です。」



症状を見てみると、な
んと、私にピッタリ当てはまるんです!!

私の場合の特徴は
・ 蛍光灯の光を眩しく感じられて気分が悪くなる
・ 多くの色がある空間で気分が悪くなる 
・液晶パネルが苦手
・お祭りやイベントなど人ごみが苦手など。


えーー!?私、視覚過敏だったの?!びっくり!!
(聴覚過敏は当てはまることをまあまあ自覚していたw)


液晶パネルは存在そのものが苦手で、
テレビには必ず布をかけるし、
タクシーでも後部座席の目の前に液晶パネルがあるときは
ソッコーで電源を切って、ハンカチをかけます。


そうか・・・そうだったのか・・・
だからあんなに都会が苦手だったのか。
「なんで自分だけこんなに適応できないんだろう?」と
思っていたけど、納得してスッキリ。


__

そんな最中に事件は起こった。
見てしまったんです。
ある教育関係の人の投稿で、

「子どもを発達障害にしたくなかったら、
 ○○をしないようにしましょう」

「○○をすると、子どもが発達障害になっちゃうよ」

という投稿。
いわゆる子育て系の情報発信をしている方の投稿でした。

教育関係の方だからこそ、
その文面を読んで、
私はとても大きな悲しみと怒りを覚えました。


なぜ、「発達障害=なりたくないもの」
という大前提になっているの??


しかも一般の人じゃなくて、
「個性を輝かせようね」といっている令和のこの時代に、
そこまで年配絵でもない
保育関係の人が、若いお母さんに向かってそれを言うの??


投稿をよく読むと
言いたいことは、
「○○はしないようにしよう」(子育ての鉄板のアドバイス)
っぽいんですよ。だったら、それだけで良くない?
と個人的には思いました。


すごく悲しかった。
そして、
全国の発達障害のお父さん、お母さんを思うと泣けてきた。
みんな、一生懸命、子育てしてるよ。
○○しなかったから、発達障害なわけじゃない。


ちなみに、
私の兄も知能身体ともに障害があります。
両親が愛いっぱいに育て、
兄は一般の人よりも難易度の高い人生と見事に生きています。
兄の生き方は、誇りです。


__


私は、視覚過敏も聴覚過敏も、
何も後ろめたさはなく、
ただ、自分が自分でそれをわかっていること、
周りにも「自分はこういうことが苦手なのだ」
と伝えておくことが
とても大事だなーーと思っています。



娘は、感覚が敏感だからこそ、
素晴らしい詩を書き始めていて、
友人の何人かに読んでもらったら、
涙する友人が何人もいて、
「え?何歳ですか?」「出版しよう!!」
ってレベルで、なんだかすごいんです。
耳がいいから、英語の発音も
英語ネイティブの夫が認めるほどにピカイチ。




私も人混みも騒音が苦手だから
神の島に、
めちゃくちゃ静かな空間(=浜比嘉別邸)を作ったら、
「この静けさが唯一無二!」と集ってくれる
お客様がたくさん集まってくれている。



そして、友人には
発達障害やADHDの素敵な友人が
めちゃくちゃたくさんいます。
彼らはものすごく才能にも個性にも溢れている。


なんなら、人類皆、グレーゾーンだと思ってる。


この世界に、黒と白で、ハッキリ分けられることなんて、
どれほどあるの?ほとんどなくない?
白黒分けるから、不幸が生まれる。
白黒はっきりつけなくていい!



私は自分の人生で
「グレーでOK!」と認めることができてから
人生がものすごく楽になりました。
それは沖縄の暮らしの中で教わったことです。
それも新刊『沖縄の海風そよぐやさしい暮らし』
の本の中に
「白黒つけない技術」というタイトルで、書いています。


長くなりましたが
言いたかったことは3つ。


1、発達障害は個性であって、いいも悪いも何もない。
(本人のせいでも、保護者のせいでもない。
っていうか「せい」とか言ってる時点で違う!)


2、聴覚過敏の情報、集めています。
詳しい人いたらor経験者いたら、おしゃべりしましょう。
(意外とかなりたくさん身近にいるので、
みんなで話ができたら、すごくいいんじゃないかと思っているの)



3、新刊『沖縄の海風そよぐやさしい暮らし』
のアマゾン予約ページがバージョンアップされて、
中身がちょっと読めるようになっています。






今回の話とすごくリンクする話を、
2つ、新刊の本の中にも書いています。
一つは、北窯(沖縄の焼き物の親方)の松田親方の
「強みのない土も必要」という記事があるので、
載せておきます。






もう一つ、「白黒つけない技術」も、
今アップしたい勢いなんだけど、
買ってくれているみんなのために、
読んでからのお楽しみにしましょうね♪


娘は学校のありがたいサポートのおかげで、
昨日からまた登校しています。
何かあったら、全力でサポートするからね!」
と言ってくれた担任の先生の言葉に泣きました。
ありがたい。



教育現場、保育現場が、
今流行りの「個性輝く子育て」を
本当の意味で
作り上げていってくれることを願います。



そして、ただの傍観者ではなく、
私もその世界を作り上げる一人なんだと思って、
この投稿をしました。


いつも以上に長文だね。
読んでくれて、ありがとう♪



☆・・‥…━━━━━配信元━━━━━━━━━━━☆
 
 サンゴの島の小さな出版社「絵本スタジオアコークロー」
 会員制ブックホテル「浜比嘉別邸」
 作家 永元深智(ながもとみち)
 ehon@akokuro.com   www.akokuro.com

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・・☆



☆・・‥…━━━━━━━━━━

メルマガ登録はコチラ


新月満月発行のメルマガ「ぬちぐすい便り」
おかげさまで大好評です。

↓ ご登録はコチラから ↓

https://www.akokuro.com/みちの部屋 /

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・・☆




 


無料のメールマガジン
「心がしみこむヌチグスイ便り」
ベストなタイミングでお便りが届くと大好評です。
ご登録はコチラ  
 


絵本スタジオアコークローの絵本シリーズと、
永元の著者一覧はコチラ
 


Book&Beach Hotel「浜比嘉別邸」の様子はインスタでご覧になれます。
「hamahigabettei」コチラ
LINE公式アカウントできました。
絵本スタジオアコークローの新刊や
浜比嘉別邸の本の紹介、
沖縄の空や夕陽や花々の写真など、
日々の心がほっと休まるメッセージが届きます。
<a href="https://lin.ee/51dx5yo"><img src="https://scdn.line-apps.com/n/line_add_friends/btn/ja.png" alt="友だち追加" height="36" border="0"></a>