新刊『沖縄の海風そよぐやさしい暮らし』が
発売から3ヶ月経ちました!


今でも全国各地の書店で
面だしでおいてくださっていて、
本当にありがたいです。






そして、会う方の多くに
「私、持ってます!
 毎朝読んで、
 めちゃくちゃ癒されています!」

などおっしゃっていただいて、

めちゃくちゃありがたくて、
苦労したけど、書いてよかったな。
みんなに届けてよかったな。
と苦労が報われます。


そんな中、
とうとう、
胸がチクッとする
読者からの声が
届きました。


とは言っても
こういった声が届くことは
覚悟していました。


発売後3ヶ月経って
届くというのは、
想定していたよりは
ゆっくりでした。


この本を出したら、
きっと届くであろうと
思っていた意見。


それは、
どんな声だったかというと、
こんなお声でした。

「沖縄戦や米軍基地の事が
殆どなかったのが残念です。」


本についている
読者特典の申し込みと一緒に
この声をくださったのは、
関西在住の方でした。


まず、送ってくれた
あなたにお伝えしたい。


「ありがとうございます。
そうおっしゃっていただいて。

あなたの気持ちは、
とてもとてもありがたいです。

それだけ、
沖縄の基地問題のことを
考えてくれているということ。

沖縄戦がどれだけ酷いものだったか。
日本兵が沖縄の地で、
どんな酷いことをしたのか。

それを、きっと
ご存じなのでしょう。


だからこそ、
沖縄を語るのであれば、
沖縄戦と米軍基地のことを
しっかり書いてほしい。


そう思って
くださったんだと思います。

そのお気持ちが嬉しいです。
ありがとうございます。


この件に関する
私の気持ちをお伝えします。


この本を書くにあたって、
米軍基地のこと、沖縄戦のことを
どのくらい書くのかは
私は何百回、何千回、
何万回と考えました。


このことを考えては
答えが見えず、
キーボードを打つ手は
何度も止まりました。


沖縄戦の酷さ、米軍基地、辺野古移設など、
沖縄と戦争に関することは
1冊の本で語れるものではありません。

「沖縄の暮らし」をテーマにした
この本の中で書けるレベルではない
深刻で、大きなテーマ。

だから、悩みました。


特に、この本の執筆依頼を
出版社さんからいただいて、
実際に、書き始めるまで、
私は半年間の時間が必要でした。


それは、

沖縄の豊かな暮らし


沖縄が持つ数多くの
社会的な課題


をどのように
書けばいいのか。


その執筆スタイルというか、
方向性というか、
覚悟みたいなものが
決まるまでに半年間を要しました。


沖縄のいいところだけを書いて、
「沖縄の暮らしって素敵だよ」って
上っ面だけを書く本にもしたくない。


そんな葛藤の中で、
この本において、
私が与えられたお役割を
考え抜きました。


そして、私がたどり着いた答えは、


戦争反対、
基地反対を訴える本ではなく、


本をひらけば、
心が平和になる本を作る。


ということ。


「まえがき」に書いた通り、


「どこにいても、
この本をひらけば、
沖縄の海風に吹かれて
リラックスしている自分に
戻ることができる。」


「この本を読んだ人の心が
読む前よりも
1パーセントでも
内側が平和になれる本を作る。 」


ということを
決めました。



とは言っても、
沖縄に暮らしていると、
基地問題や戦争、平和のことは
日常的に関係してきます。


ですので、
本の中では、

暮らしの中で、
どのように、
戦争が近くにあるか。 。

沖縄戦の悲しみが
残っているか。

子どもたちは、
どんなふうに、
平和について
学んでいるのかを書きました。


例えば、
6月23日 慰霊の日
6月24日 小学生が書いた平和の絵本
8月6日 娘が書いた平和の詩
11月17日 運動会と戦闘機
3月2日 明日、不発弾処理をします
などに書いてあります。


沖縄戦の悲劇を
調べ直して、絶望し、
泣きながら書いたページもあります。


でも、
絶望は書けない。


絶望を希望に変換して
書いています。


1行1行に、
行間に、
沖縄の哀しみと
平和への祈りを込めて
書きました。


もちろん、それでも、
「足りない」と思う方も
いるかもしれません。


それはそれで、しょうがない。
この本は、
私の平和への祈り方。


あなたの
平和への祈り方も、
ぜひ見せてください。


いろんな人が
いろんな形で平和を祈る。
それが素敵な世界だな、
と思っています。


あなたの声が届いたことで、
「いつかどこかで
話さないと」
と思っていた


執筆中に、
何度も苦しみ、何度も怯え、
何度も筆が止まった理由を書くことができました。


貴重なお声をいただき、
ありがとうございました。」





友達が送ってきてくれた写真。沖縄を代表する
編集者、新城さんのセレクトコーナーに
入れていただいていたそうです。
ありがたいー(o^^o)



すごいディープな沖縄本に挟まれて💕光栄至極💕