やりやがった。
上半身の動きだけで、ディフェンスをぶっちぎったあのデビュー戦のころから変わらない。
森本の強さは、ゴール前で憎らしいほど落ち着けるようなあのふてぶてしさと、
そしてゴール後の歓喜のシーンでも分かる誰にでも好かれる性格なのだ。
黄金時代を経て、低迷期が続き
森本のような選手を輩出し、
天皇杯に優勝して、そして降格。
そして今シーズン昇格(断言)。
こういったすべてのことがクラブの血となり肉となるのだなと思う。
数年ぶりに行ったファン感は人が多くてビックリした。
磐田に行っていないにもかかわらず、すげぇデビュー戦だったぜ!と見てきたように語るとか、
J初ゴールの瞬間見たときから、これくらいはやると思ったぜ!とうそぶくとか
周りがうんざりするくらいに語るのが、正しいヴェルディサポーターのあり方だとおれは思う。
それでも、モリにとっちゃ南アフリカまでの通過点だ。
イタリアでも全緑疾走!
汐留を睨みつつ
「人事とは情実である。」とはよくいったものだ。
今回戦力外の選手はこれからも本当に頑張って欲しい。まだまだやれるはず。
そして応援している人間がいることを忘れないでいてもらいたい。
さあ、もう言い訳は許されないぜ。
ラモス、とその取り巻き。
行楽日和
メイドとはメイドカフェにいるものではないのか・・・?
駅前でビラ配りをする、すっかり市民権を得たあの服装を見て面食らう。よく見るとそれほど若くないのにも驚く。
確かに本来のメイドとはそういうものなのかもしれない。映画で見たことがある。
数年ぶりに降り立った秋葉原は、変わらないようではあるがトレンディスポット(古い)が持つ自信のようなものに町全体が覆われている気がした。
そしてこの地から借りを返しに出発するのだ。
・・・ハーフタイムの喫煙所はお通夜のようだ。
みな紫煙を燻らせながら、過ぎた時間は戻らないことを知りながら、前半の惨状を反芻してるに違いない。
そして5点取れるのなら、後半で4点取ることも可能だと思っているに違いないのだ。
少なくとも、おれはそうだった。
柏とそれほど差があるとは思わなかった。
だが失点の形は見たことがあるようなシーンばかりだ。結局ここに来てまでも修正が成されなかった。
そして今思えば、栃木戦はいい予行練習になったはずなのだ。引いた相手をどう崩すか。
やはり落としていい試合などあるはずが無い。
柏サポーターの歓声を背に、スタジアムを出れば夕暮れ時の公園に家族連れの楽しげな様子が嫌でも目に入る。
晴れた秋の空。聞こえる笑い声。
緑色のスタジアムの一角を除き、世間は平和である。
思えば今シーズン強いと一度も感じたことがない。
おれは「強さ」を見たい。望むのはそれだけである。
モリ、帰ってくるな。
日本代表の結果に4年間のむなしさを感じながらも、純粋にサッカーファンでいられる一ヶ月も終わった。
相変わらず不安定な試合を続けるヴェルディではあるが、メンバーが固定されてきたのは嬉しい。
逆襲なんて語感の強い言葉は似合わない。着実に勝っていくだけだ
そこで森本である。
今回の移籍、おれは誇らしい気持ちでいっぱいだ。
テレビで見たデビュー戦は、鳥肌が立ちっぱなしだった。切り返しでDFをブッちぎり、スーッとゴール前に上がりシュートを狙う。スタジアムで初めて見た森本。DFと駆け引きをしながら、裏を取ろうとする動きを見ているだけで面白かった。そういえば初ゴールはオシムの目の前だった。
森本が出てくるだけで、スタジアムの空気が変わった。大人たちは出来のいい我が子を見守るように。子供たちは我らがヒーローを見るような目で。平成の世に稀な、圧倒的ベビーフェイスである。
数年前、サッカーダイジェストで森本と相馬の対談があった。テクニシャンか泥臭くかで迷っている森本に、下手なんだから泥臭く行けと言う相馬に、余計なこと言うなよと思ったものだ。
イタリアへ行く森本は、もう迷っていないだろうか。
ヴェルディに恩返しとか、いつか帰ってくるとか言わなくていい。
いつか森本が大活躍しているところに、武田がニヤケ顔でレポーターとして行き、そのインタビューの中で「日本のみなさん、元気で頑張ってます。」と言ってくれればそれでいいのだ。
なんといったって、おれたちはアイツが中学生のときから見守っているのだから。
次に見るときは国立か埼スタか。そのときは必ず駆けつけよう。
健闘を祈る!
6月のラプソディ
地下鉄に乗れば、否が応でも目に入る「巻」、「中田」、「ジーコ」。おれの代表に関する一番の情報源は中吊り広告であり、キオスクのタブロイド紙の見出しだ。もちろんヴェルディの一文字も無い。もしあったらその編集者は失格だ。
大江戸線の本数の少なさにイライラしつつ、サラリーマンの味方「R25」の携帯サイトでチェックすれば・・・1点リード!。国立に着いたのが後半も3分の1が終わった頃。景気付けにチューハイ一杯飲み干せば、酔いの回りが早く、疲れを実感。会社からスタジアムまでをあれだけ走れば、当たり前である。
てっきりPKのやり直しシーンは相手選手がPA内に侵入したと思っていたのだが、喫煙所で他の人に訊ねたところキーパーの飛び出しが早かったようである。
仙台サポーターの気持ちも分からないでもない。あんな厳格なジャッジなら、街では(新)駐車監視員がいくらいても足りない。
だが「八百長ヴェルディ!」コールには吹き出してしまった。いくらなんでも八百長とは。今のクラブが日本サッカー界でそれほど影響力があるわけでもなく、ましてやあの社長がパワーゲームに長けているなんて噂も聞いたことがなく、降格しているのが現実だ。
しかし、普通は「審判バカヤロウ!」だと思うが。自分が逆の立場であることを想象しても、「八百長!」とはならないだろうなァ。まあこれがサポーター文化ではある。いろいろな反応があるから面白い。
なにはともあれ3連勝。
世間のムードからは隔離され、なんとも言えぬ疎外感。
ロナウジーニョがどんな美しいゴールを決めようが、オレンジレンジがどんなヒット曲を飛ばそうが、ましてや街で見かけた釈放後のライブドア熊谷元取締役のインパクトだって、斎藤の一発には到底敵わない。
いつもと変わらず、世界が狂喜乱舞する6月を過ごすのである。
OK,we run.
会社を抜け出し、DVDへの下心が丸出しなことを隠しつつ、スタジアムに到着したのが後半開始しばらくたってから。既に一点のビハインド。ラモスカズ対決などどうでもいいとは思うものの、あれだけ活躍されれば悔しくてしかたがない。
ミスを取り返そうとこれでもかと攻め立てるが、淡白なフィニッシュなど納豆さながらの粘りに埋没しタイムアップ。印象に残ったのは、藤田がやたらと元気だったことだけだ。
ピッチ上の一体感は霧散し、皮肉にも本当に暗雲が立ち込める。敗戦のショックは終了後の豪雨で忘れさられ、スタジアムの通路ではサポーターが空を見ながら、防災訓練のときのような妙な一体感に包まれていた。
ホーム3連敗で4連敗中。なおかつ雨の予報なら、心が折れてしまった人も多かったのだろうと思う。観客動員は寂しいものだった。
選手が奮起したとは思わない。当たり前のことを当たり前のようにやっただけと思う。それでもそういうヴェルディを見るのは久しぶりだ。危なげない勝利。
挨拶にやってくる選手達。平本が険しい顔で選手達に何かを言っている。何か揉めるようなことでもあったか!?と胸が騒ぐが、みんなが手を繋ぎ挨拶をする。
ああ、こんな光景を見たのはいつ以来だろう。
そうか、さっきのは平本が周りに促したのか。大人になったものだ・・・。おれは成長を見守る父親のようであった。独身だが。
選手もロッカールームに引き返した頃、コールリーダーが叫ぶ。「バックスタンドのみなさんありがとうございます!」
それは違う。お礼を言うのはこちらのほうだ。
スタジアムを包むいままでにない一体感。この苦しい状況のなか選手達もサポーターも期するものがあったはずだ。降格したことが良いなんて今でも思わない。ただ共に苦難を乗り越えるとはこういうことかもしれない。そしてこれからもやれるはずだ。
帰り道。ア~レア~レ、おおの~おおの~、と口ずさみつつ歩いていると・・・。
あ!DVDもらうの忘れた!!!
・・・・・・。
I wanna go where the people go!
どんなタレントだろうが有名人だろうが、テレビの中から視聴者に呼びかけるのを見ても耳に入ってくることなどない。テレビの向こう側の会ったこともない人間に対して、聞く姿勢など持ち合わせていないし、ファンの自覚なんてあるはずもなくどこか他人事。ましてや決まりきったセリフなら尚更だ。
鬱屈、慟哭、憤怒、放心。出て行った人間達。
そして新しい仲間達。
「サポーターのみなさん、信じて下さい。」
監督就任後、ラモスが夜のスポーツニュースで呼びかけた言葉に子供のようにうなづく。ああ、おれに、そしてあのスタジアムに集まるみんなに対して言っているんだ。自意識過剰だろうが、なんだろうがサポーターなんて単純なもんだ。
ラモスのあの言葉で気持ちのベクトルは定まった。やるっきゃない!なんて土井たか子でももいまどき言わないが、それに近い想いだ。
明治神宮に初詣し、今年は昇格を祈願し(絵馬も奉納済み)、シーズンチケットを買うという、いつもの年とほとんど変わらないような1月。そして、練習試合の結果に一喜一憂し、不安と期待が同居するいつもの開幕前だ。
駅を降り、スタジアムへ向かう道。ざわめきがだんだんと近くなり、入り口をくぐりコンコースを歩く。スタンドへと繋がるゲートへ足を進めれば、緑のピッチが視界に入ってくる。
何度も何度も経験しているのに、この瞬間の素晴らしさに飽きることはない。
また今年も、それぞれの生活を過ごしている様々な人達が、勝利を願うという想いのもと年齢性別関係なくスタジアムに集まってくる。
そして開幕戦。
いつも見かける人達の顔を見れば、嬉しいような、少し懐かしいようなそんな気分になるのだろう。
今年もよろしく!
相手はどこだろうが関係ない。
勝つよ。
変化の胎動
行きの京王線車内でこの試合の位置づけが何なのか考える。
来期を見据えた布陣なのか。戦力外選手のお披露目の場なのか。それとも貪欲に勝利を追求する試合を見たいのか。
ぐるぐる頭の中をめぐるが答えは出ず。
しかしスタジアムに到着し、ピッチで躍動する選手を見てしまえばなんのことはない。いつものように試合を観れる喜びで満たされる。やっぱりそれだけで素晴らしいことなのだ。
ゴールが決まれば、順位に関係無い試合でも歓喜は同じであるし、2点目の今季最高であろう美しさを見れば、このチーム最高!なんて思う。
ガンバが優勝がしようが、日本代表がブラジルに勝とうが、ヴェルディ勝利のあとの弾むような足取りを得られることなどない。
山卓や慶行の挨拶でお茶を濁すのかと思ったので、社長が出てきたときは少し驚いた。他のクラブでは普通のことかも知れないが、とにかく顔の見えないクラブだったから。(GMは出て来なかったな・・・)
究極的に言えば、クラブに貢献出来る選手や人材なら誰でもいい。好きな選手はいるが、別に選手個人を応援しているわけではないし。(桜井移籍のショックで免疫がだいぶ付いてしまった・・・)
しかし、しかしだ。社長の「ほとんどの選手が残って・・・」の言葉に被せるように沸き起こる米山コール。あの瞬間は何ものにも替えがたい。嗚咽が漏れ、鳥肌が立つ。あの瞬間、確かにピッチとゴール裏は繋がった。それがフロント批判であろうとなんであろうと、みんな一体となり、そして強烈な意思表示となってフロント・選手の胸に響いたはずだ。
ブーイングだってしないわけにはいかない。してもしょうがないのかもしれない。だがいつまでも聞き分けのいい客扱いでいるわけにはいかないのだ。それがクラブを愛することだと思うから。
いいシーズンではない。結果として降格してしまったのだから。
だが最終節で見えた様々なものは、何らかの変化を期待するに充分だと思った。このオフシーズンはこれで生きていける(おおげさ)。
※社長のACL優勝宣言(!)を聞けば、やはり疑問に思う。米山の同レベルかそれ以上の選手を獲れる保証なんてないだろう。特にDFは何人いても足りないくらいだ。
個人的には一番遠いインドネシアに行きたい。しかし思いっきり平日なのか。マリーシアが必要になるな・・・。
明日へ
・・・初めて行ったのは2002年のシーズン。そのときの日立台は試合開始30分前に着いてもゴールの真裏に簡単に入れたんだから。それに比べたらすごいって。通路まではみ出してるし、階段の入り口まで人が溢れてるんだから。
悲しかったか?いや、試合終了の瞬間は放心状態だったよ。なんか目の前のピッチが絵みたいで、現実感が失われて、遠近感が無くなったみたい。度の合わないコンタクト付けてるみたいでさ。玉乃がいつもの調子でこっちに向かって手を叩いているのを、なぜかすごく覚えてる。すぐに上がればいいんだよ、なんて思ってたのかもなぁ。玉乃は留まってくれるはず・・・だよ。
我慢してたのかもしれないね。家に帰ってきて、スーパーサッカーで義成がインタビューに答えてるのを見てもう涙がボッロボロよ。次節はサポーターのために試合したいって言うセリフあったじゃん?あんな使い古された言葉がなんだか強烈だったなぁ。
天皇杯優勝?ああ、嬉しいのかなんだか分からなかった。だって優勝なんて初めてだしどう喜ぶべきなのかって感じだよ。そういえば帰りにテレ朝だったかにインタビューされたけど、あれってどうなったんだろう?見たことないぞ。それならゼロックスのほうが嬉しかったよ。あのときのシーズンへの期待感は尋常じゃなかった。今年はもらったぜなんて思ってたなぁ。やたらメディアもヴェルディのこと期待してたしさ。今それを見返すとなんとも言えない気持ちになる。
アハハ、そうだな。今年は毎週ヘコまされに行ってたようなもんだね。懲りないよね、おれも。それでも今年はいろんな出会いがあってさ、楠木トレーナーのお母様と一緒に観戦してお酒ごちそうになったり、立川のお父さんと喜んで握手を交わしたりしてさ、楽しかったよ。ああ、クラッキも行ったね。あのときも磐田にボロ負けで意気消沈して店を出たなあ。店内はまるでお通夜みたいだった。
来年か・・・。でもさ、でもだよ。誰も体験したことがないわけじゃん。J開幕から見続けてる人も、おれのようにサポーター歴浅い人も、みんなが初めての経験になるわけだよ。日本リーグから応援してる人は別だけどさ。一試合一試合の体験をみんなで最初から共有出来る。新しい歴史をみんなで作れるんだよな。
降格なんてそりゃしないほうがいいよ。でも何かが変わるというか、変わらざるをえない。というか否応無く変わると思う。クラブも選手も。うん、勿論おれたちもそうだしさ。
あぁ、大変だと思う。そんなにJ2は甘くはないよな。勝って当然なんて思っちゃいないよ。でも楽しみって言っちゃ語弊があるけど、フツフツと燃えてくるものはある。いつもの年以上に喜怒哀楽を繰り返しながら、一年過ごしていくんだろうね。
・・・なあ、J1昇格の喜びってどんなものなんだろうな。
常磐線は特急並みに速い。
ラッキーだ。
残留バナーを使わせていただいたが、現在の状況こそが奇跡だと思う。いや、もしかするとずっと奇跡が続いているのかもしれない。
柏は貸しもないのに付き合ってくれる。これだけ勝てていないのにまだ可能性が残っているのだ。
浦和戦の2失点後、ピッチ上は惨憺たるものだった。すぐ下を向く選手、やけくそのようなディフェンスでイエローをもらう選手。
それに比べれば名古屋戦で選手は闘っていた。久しぶりに気持ちが見えた試合だった。
まだやってみろ。こんなものでは終わらせない。
もしサッカーの神様がいるのなら、力を出し切るチャンスを与えられたように思う。
「希望とは、もともとあるものだとも言えないし、ないものだとも言えない。それは地上の道のようなものである。地上にはもともと道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」
頑張ろう!
